Flash動画史
2023年7月15日公開、2024年1月8日更新
▼目次
■1.序文
■2.1996~1999年 Flash動画黎明期
■3.2000年~2001年 ウェブアニメーションの可能性
◆2ch系AAキャラクターの誕生、◆2chAAキャラクターの躍動
■4.2002年 Flash動画界隈の形成
◆「Flashニュース御三家」出揃う、◆『2ちゃんねる』にFLASH・動画掲示板が出来る、◆ちんこ音頭爆誕、◆ムネオハウスブーム、◆さいたまブーム、◆num1000の登場と紅白FLASH合戦への道、◆紅白FLASH合戦の開始とFLASH黄金時代の到来
■5.2003年 FLASH黄金時代の到来
◆FLASH★BOMB、◆日本ブレイク工業ブーム、◆第2回紅白FLASH合戦
■6.2004年 FLA板の快進撃
◆FLASH★BOMB'04と映夜祭'04、◆きみのためなら死ねるブーム、◆第3回紅白FLASH合戦
■7.2005年 黄金時代終焉の予兆
◆FLASH EXPO’05、◆『MUZO』の登場、◆JAPAN WEB ANIME CONVENTION 2005、◆のまネコ問題に揺れる『MUZO』とFLA板、◆FLASH★BOMB'05と映夜祭'05、◆slashupの開始と年末イベントの分裂
■8.2006年 MUZOの挫折
◆Flash動画に関する書籍発売ラッシュ、◆FLASH EXPO’06、◆slashup★02と映夜祭'06、◆語られ始めるFLA板衰退論、◆存在感を失うslashup
■9.2007年 最後の輝き
◆Flashニュースサイトの衰退、◆slashup★04と映夜祭'07、◆新生紅白FLASH合戦の開始とslashupの終わり
■10.2008年~2010年 FLA板の黄昏
◆『ニコニコ動画』が躍動している中で、◆紅白FLASH合戦2008、◆『MUZO』の終了、◆FRENZの開始
■11.2011年~2020年 Flash動画その後
◆『(・∀・)イイ・アクセス』が個人ニュースサイト形式を終了、◆新生紅白FLASH合戦の終わり、◆Flash動画の最期
■12.評論
■参考文献
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1.序文
この文は、嘗てウェブで一大ムーブメントとなったFlash動画について、主要な作品・登場人物・出来事を中心とした界隈の栄枯盛衰を記した物である。
Flash動画と一言でいっても色々あり、ついてはFlash動画史といっても様々な視点がある。
その為まずは"この文における"Flash動画史を定義する。
・Macromedia Flash(Adobe Flash)を使った個人制作アニメーションを制作者の個人サイトにアップロードし公開する行為について、
『2ちゃんねる』の「FLASH・動画掲示板」を中心にして各種オンライン・オフライン企画が発生し、ブームになった現象についての歴史。いわゆるFLASH黄金時代を中心とした歴史
加えていうと動画制作の技術的な視点ではなく、視聴者側視点の歴史である。
ウェブで公開された所詮アマチュアによる個人制作アニメーションといっても、アニメーション制作には技術力・センスが求められる。
そこで高い評価を得たFlash職人は具体的な技術力・センスを持っていた事に他ならない。従ってこの界隈からはプロとなる人を多数排出した。
なお、Flash動画史の制作に当たり、膨大な数のウェブページを調査したが、その中でも特に参考にしたのは『(・∀・)イイ・アクセス』(II-Access)である。
過去ログは勿論の事、UG-K氏が2002年から2007年までの6年間を振り返った企画『FLASH BACK 200X』はUG-K氏の知識を元にした良企画であり、大変参考になった。
Flash動画史の制作は『(・∀・)イイ・アクセス』無しにはあり得なかった。
嘗てFlash動画専門の個人ニュースサイトとして毎日更新していた『(・∀・)イイ・アクセス』の過去ログはFlash動画史そのものである。
補足:当時の文を読むと先頭大文字の"Flash"の場合と全部大文字の"FLASH"の場合があり、
公式は"Macromedia Flash"なのだから前者。一方で"FLASH黄金時代"という単語は後者である。
"FLASH"という表現はFLASH・動画掲示板の"FLASH"に起因する。従ってこの文での使い分けとして通常はFlashと記載し、FLASH・動画掲示板と直接関係のあるのものについてはFLASHと記載する。
2.1996~1999年 Flash動画黎明期
Flash動画は[Macromedia Flash](Adobe Flash)で作成された動画であるが、この Flashは「FutureSplash」の略である。
1996年7月、アメリカのFutureWave Softwareは動画作成ソフト[FutureSplash Animator]と再生プラグイン[FutureSplash Player]を開発した。
これはデータがベクターイメージであり、動画でありながらデータ量を小さく出来る事に特徴があった。
一方でアメリカのMacromediaは1985年から[Director]という動画作成ソフトを開発していた。これはブラウザの埋め込みプラグインであるShockwave形式で出力する事でウェブでの表示が可能だった。
1997年1月6日、MacromediaはFutureSplashを買収。同年2月19日、Macromediaは[Macromedia Flash]を日本で発売したが中身はまだ[FutureSplash Animator]のままであった。
同年7月18日に日本語版の[Flash 2J]、1998年6月30日に[Flash 3J]、1999年7月30日には[Flash 4日本語版]を発売した。
Flashを巡る日本の動きとしては、1996年7月に笠居聡宏氏が『FSA研究会BBS』を開設。これが後にFlashメーリングリスト「flash-ml」となる。笠居氏はFlash2の解説本「みんなのFlash 2 : 動くホームページを楽しく作ろう!」を著した。
また、TVアニメーターとして実績のあった深谷英作氏(A.e.Suck)は1996年9月に『A.e.Suck's Home Page』を開設、同時期にFlashを使い始めた。これ以降、氏はFlashアニメーターとして活躍していく事になる。
1997年12月、『So-net』は動画コンテンツ『The Story Gate』を始めた。
「インターネットならではのデジタル童話」「絵画・CG・動画・サウンドが織り成すアートな空間」と謳った『The Story Gate』はグリム童話・アンデルセン物語・日本昔話・世界の民話を動画形式で公開したのだが、
その動画に使われたのがFlashとShockwaveであった。動画の制作者には笠居氏とまつむらまきお氏がいた。
1998年4月、まつむら氏はFlash2の解説本「おしえて!!MACROMEDIA FLASH2」を著した。
1999年5月30日、『2ちゃんねる』が開設した。
1999年6月23日:まつむら氏がFlash動画を募集するページ『Baka-Fla』を公開した。
「Flashを使っていかにバカをやるかを競う」という斬新な企画がヒット。そして投稿者にルンパロ氏や後の重要人物である、もりのあるじ氏と青池良輔氏がいた。
まつむら氏は後に「Bak@flaでやりたかったのは、個人の表現ツールとしての可能性。役に立たなくても、くだらなくても、自分ができると思っていなかったことを形にできる、ということ。作っていいんだよ。発表していいんだよ。ということ」と語っている。
さて、画像ファイルフォーマットにGIFがある。GIFは圧縮機能だけではなく、画像を連続で表示していく事によるアニメーションが可能だった。
このGIFを使った動画の投稿掲示板である『GIFアニメ掲示板』(→GIFアニメ道場→日本GIFアニメ連合)が1999年7月1日に開設した。
1999年9月1日、長野県のプロバイダー「JANISネット」は国内初の商用ADSLインターネット接続サービスを開始した。長野市川中島町有線放送の設備を使っており、長野市川中島町有線地区限定である。
同年11月、商用ADSLインターネット接続サービスを目的としたベンチャー企業「東京めたりっく通信」が東京でサービスを開始した。翌年にはイー・アクセスやNTTが商用ADSLインターネット接続サービスを始める。
但し、本格的に普及するのは2001年以降である。
ウェブ初期から動画コンテンツは存在し、制作・公開環境が整えられていった。然し、ウェブ利用者の大半はナローバンドという現実もあった。
ウェブページ制作者はコンテンツのファイルサイズを意識する必要があった。動画どころか画像ですら小さく軽いものしか置けない。テキストが圧倒的主役なのが当時のウェブだった。
*:1990年代の状況について参考になる資料として、笠居聡宏氏とまつむらまきお氏のチャット対談記事がある⇒「Flash10周年! 極私的Flash史 ~黎明篇~」 「Flash10周年! 極私的Flash史 ~自立篇~」 「Flash10周年! 極私的Flash史 ~疾風怒濤篇」
3.2000年~2001年 ウェブアニメーションの可能性
◆2ch系AAキャラクターの誕生
日本のウェブ文化(ネット文化)におけるFlash動画の歴史を語るにあたり、アスキーアート(ASCII art)で表現された2ch系AAキャラクターの存在を無視することは不可能である。
2000年1月3日、アスキーアートで描かれた『2ちゃんねる』のマスコット的AAキャラクター「モナー」が誕生した。モナーの源流ははっきりしない。
ただ、『2ちゃんねる』の「てすと」というスレッドに投稿されたAAまでは当時確認出来ている事から、これをモナーの誕生、1月3日はモナーの誕生日とされている。
その二日後にはモナーが『2ちゃんねる』内に広まっており、「オマエモナー」というセリフも確認出来る(*3A)。
この時期に発生した2ch系AAキャラクターとしてモナーの他に「モララー」「ぞぬ」が挙げられる。また、『あやしいわーるど』で源流が発生していた「ギコ猫」も、2000年になって現在のキャラクターが確立された。
そしてこれらのキャラクターが活躍するのが『2ちゃんねる』の「顔文字掲示板」(通称:顔文字板)であった。
顔文字板では連続投稿ストーリーAA【ねえ、「ちゅー」して】やAAに映画的手法を取り入れた【日本映画黄金伝説】、歴史ロマン【神聖モーナ帝国】が生まれて行き、
AAの概念を超えたものが生まれ始めていた。
*3A:2000年1月5日の出来事として「アスキーアートマスコットのオマエモナーが増殖し過ぎで目に余る状態である」と2000年1月6日に書かれている⇒「2ちゃんねるの歩み。ver.1.2」
2000年2月13日、『活動漫画館』が開設した。管理人の のすふぇらとぅ氏がこのサイトで公開したのはFlash動画ではなくGIFアニメだが、
ウェブで公開するアニメーションという括りでは同じである。
初期に公開したGIFアニメは漫画のコマレベルのものをアニメーション機能で自動めくりさせるような感じであったが、
一部シーンで非常に滑らかなキャラクター動作を取り入れており、見る人を驚かせた。のすふぇらとぅ氏は『GIFアニメ道場』の投稿者であった。氏はGIFアニメ職人でありながらFlash動画界隈に大きな影響を与えていく。
そして、大きな影響を与えたもう一つのサイトが同時期に開設している。それは同年2月28日に開設した森野あるじ氏のサイト『RG-CONSENT』(→RZ-CONSENT→MoRinono)。森野あるじ氏は『Baka-Fla』の投稿者であった。
◆2chAAキャラクターの躍動
2000年6月8日、『2ちゃんねる』に「モナー大好き掲示版」(通称:モナー板、モナ板)が新設された。これまでAAについては顔文字板で取り扱っていたが、そこからモナー系は独立。
この掲示板から「ギコ連合王国」「フサギコ漫談」「モナー童話集」「ヒッキーのクリスマス」といった名スレッド・名作が生まれた。
AA作成ツールとして「ギコペ」「Ascii Art Editor」が公開され、AA制作環境も整えられていく。
AAキャラクターとしては既にあったモナー・ギコ猫・モララーに加え「しぃ」「シラネーヨ」「フサギコ」「おにぎりモナー」「8頭身モナー」「>>1さん」「流石兄弟」等の重要キャラクターが生まれた(*3B)。
モナ板のAA職人としてはお花畑三十郎氏、みんななかよく氏 、太田氏、サ骨氏、*ギ*氏、(V)o\o(V) 氏、しー氏等が挙げられる(*3C)。その中でもFlash動画という意味で重要な職人は(V)o\o(V)氏であった。
(V)o\o(V) 氏は『へっぽこ実験的ホームページ( ̄¬ ̄*)』を開設。モナ板にFlash動画専門のスレッド「Flash@モナー」を立てた。
氏はこのスレッドでモナー達をFlashで動かすという斬新なアイデアを披露していく。
動画の中で生き生きと動くモナー。ここにAAキャラクターはFlash動画という新たな舞台を手に入れたのである。
*:モナ板の歴史について書かれた当時の文として「モナー板の歴史探訪」スレッドがある⇒「モナー板の歴史探訪」。それを更に私が纏め、加筆したもの⇒「モナー板・AAキャラクターの歴史年表(2001年末まで) 」
*3B:2chAAキャラクターの発生日を纏めた当時の文として『シルカ!!』のキャラクター考察がある⇒「キャラクター考察」。
『シルカ!!』はAA系統図も作っていた。下図がそれである。(拡大画像)
*3C:モナ板のAA職人を纏めた当時の文として「モナ板職人列伝」スレッドがある⇒「モナ板職人列伝」
2000年7月、のすふぇらとぅ氏はGIFアニメ【機動戦士のんちゃん】を公開した。小さなGIFアニメである事をマイナスに感じさせない迫力、その信じられない滑らかな動きに皆驚かされた。
元々『GIFアニメ道場』内では有名だった氏はこの作品で更に名を上げた。
★【機動戦士のんちゃん】(のすふぇらとぅ)『活動漫画館』
ここで出てきたキャラクターは、【機動戦士のんちゃん】より前の作品から使われてきたものだが、その後も氏の作品で使われていく。
2000年10月13日、[Macromedia Flash 5 日本語版]が発売された。
■【別府鉄輪地獄変】(青木隆志)『地獄変.com』
かぼすちゃんを中心とした萌えキャラアニメかと思ったらバイオレンスな展開。Flashを使った個人製作アニメーションの可能性を示した重要作品である。
2000年12月、森野あるじ氏は【The Mother Mars 0】を公開。ENIXが運営する『熱湯猿多』のDESIGNED BYで紹介された。
突如「敵」の爆撃に、非常事態に陥る火星<the mother mars> 強大な敵を目の前にし、3人の少女達は武器を手に、殲滅作戦に乗り出した。 崩壊していく火星の中で、少女達の導き出した運命とは------------。
designed by5回目は、セルとFLASHを融合した作品をWEBに送り出しつづけるRG(森野あるじ)氏の、FLASHアニメ超大作「the mother mars 0」を公開。 圧倒的なスケール感とクオリティに、間違いなくアナタは驚嘆することになるでしょう。
熱湯猿多
■【The Mother Mars 0】(森野あるじ)『RG-CONSENT』
森のあるじ氏の動画の特徴は空(宇宙)を飛ぶシーンによく現れている。Flashの利点を生かし、回転と拡大縮小、右に左に絵を動かすことで空を飛んでいる感を出している。
このカメラワークの巧みさによって宇宙を駆ける疾走感や空を箒で飛ぶフワフワ感が見事に表現されている。2001年3月にはFlash動画界隈全体における代表作の一つといっていい【つきのはしずく】を公開。
★【つきのはしずく】(森野あるじ)『RG-CONSENT』
ファンタジーな世界感と物語。Flashを使って個人がここまでアニメーションを作れるという実例を示したのは当時衝撃的であった。森野あるじ氏はFlashアニメ四天王と呼ばれた人の一人で、Flash職人達の大きな目標になった存在だといえる。
2001年はADSLの普及が加速した。ソフトバンクのサービス「Yahoo!BB」はアルバイトを使って駅前等人通りの多い場所に陣取り、道行く人に大声でモデムを配っていた姿が良くも悪くも当時大きな話題となった。 Yahoo!BBは低価格を売りにしており、それが各社間競争を生み、使用料金の値下がりに繋がった。 インターネットを利用する際のブロードバンド回線率は2000年には6.9%であったものが、2001年に14.9%、2002年に29.6%、2003年に47.8%、2004年に62%と急激に増加した。 2001年はブロードバンド元年と呼ばれた。ウェブはテキストが主体の時代から、テキストと動画の時代へと変わっていく。
2001年4月、『日本GIFアニメ連合』は「地上系:アニメーション、手描き作品中心」の『大日本動画帝国』と「地下系:バカコラ、実写画像中心」の『新日本馬鹿画像同盟』に分裂した。尚、『大日本動画帝国』の初代管理人は のすふぇらとぅ氏であった。
【Hatten ar din】は同月に流行った動画である。アラビア語のラブソングがスウェーデン語では「帽子はお前の物」みたいな風に聴こえる事から制作されたスウェーデンの動画。
■【Hatten ar din】(Martin Holmstrom)⇒Youtube・ニコニコ
これが日本でも大ウケ。『わかりやすい Hatten の話』という解説サイトまで登場した。
2001年5月、『NuBoNBA』が開設した。個人ニュースサイトであり、Flash動画を紹介していたサイトの先駆け。そして、このサイトの管理人は後にウェブ界を騒がせる事になるイケダハヤト氏であった。
2001年7月、おじさんが只只「ワサビ」「ワッサッビー」と叫ぶ動画が話題になった。
■【wasabi】⇒Youtube・ニコニコ
これも【Hatten】と同じように訳の解らない動画であり、後年改めて見たらどこが面白いのかと思うのかもしれないが、当時のウェブのアングラ感と嚙み合って不思議な面白さを醸し出していたのである。
【キミとボク】は主人公とネコ銀王号の出会いから別れを描いた感動系Flash。
■【キミとボク】(やまがらしげと)『UNIVERSAL RADIO』
2001年8月6日、『AA大辞典(仮)』が開設した。モナー誕生以降数多く発生したAAキャラクターをモナ板の住民である まるへそ太郎氏が纏めたもの。
最終的には1900もの数のAAキャラクターが収録された。当時AAキャラクターが如何に人気があって多用されたかがよく解る。2003年には書籍化された。
南向春風氏は多関節Flash動画を作らせればこの人、白目キャラといえばこの人、と呼ばれるイラストレーターである。【GLOVE ON FIGHT】は南向春風氏のFlash動画における代表作といえるもの。
多関節によってキャラクターの生き生きした動きを表現出来ている。
■【GLOVE ON FIGHT】(南向春風)⇒Youtube・ニコニコ
氏が翌年8月に公開した【RagnarokBattleOnline】もやはり白目キャラの多関節Flash動画でこちらも話題になった。
さて、この月は驚愕すべき動画が現れた。ポエ山氏の【quino】は本格長編アニメーションである。
Flashで作られたアニメーションは、どうしても「Flashで作ってます」感によるチープさがどこかに出てくるものだが、
【quino】にはそれがない。極めて映画的な絵作りの作品である。
★【quino】(ポエ山)『POEYAMA』
この動画は音楽もポエ山氏が作曲している。同時期のウェブアニメーションでは明らかに頭一つ抜けている存在。ポエ山氏はFlashアニメ四天王と呼ばれた人の一人となった。
2001年9月、ポエ山氏は更に話題となる動画を投稿した。それは吉野家コピペをゴルゴ13デューク東郷にしゃべらせたものであった。
★【ゴノレゴ】(ポエ山)『POEYAMA』
吉野家コピペは『Not Found』のネタであり、
ネタもキャラクターも他人のものを流用したというになるが、吉野家コピペを一躍有名にしたのはこの動画であり、吉野家コピペの潜在能力を引き出した動画と評価出来る。
ゴノレゴはシリーズ化されたが、それはポエ山氏オリジナルネタであり、それらも人気動画になった。
『ドラサイト』(→オラサイト→ラサイト)で公開された【DoRaeMooooooooooooN!!】はクレイジータクシーで使われた曲の空耳ネタである。
■【DoRaeMooooooooooooN!!】(ドラワサビ)『ドラサイト』⇒Youtube・ニコニコ
『ドラサイト』はドラえもんやギャバン、HattenやWasabiを使った面白ネタ(というより不条理ネタ)で、一世を風靡した初期の面白Flash動画サイトであった(*3D)。
*3D:『ドラサイト』について⇒「ドラサイトの歴史(著:マメソ氏&D.M@Killer」
2001年10月頃、ペリー提督が「開国してくださいよぉ」と言うところから始まるネタFlashがウェブで大うけした。
■【ペリー】⇒Youtube・ニコニコ
Flash動画だが、映像的にはほぼ一枚絵で、この動画の面白さは元の音源の面白さによるもの。
ペリー提督の想像モノマネは古くは関根勤がやっていたネタだが、この動画で使用された想像モノマネは俳優の宮崎吐夢氏によるものであり、音源はTECH Winの付録CDに収録されたもの。
この動画の人気により、宮崎吐夢氏のネタを使ったFlash動画が更に作られていった。
ペリーがピアノの指導をしている【ペリーのピアノ教室】(→Youtube・ニコニコ)(ペリーの写真を使ってるだけでネタ自体はペリーと関係がない)、
「ここがあの女のハウスね」でお馴染みな【WHITE ALBUM デモムービー】(→Youtube・ニコニコ)、
先生が胸の大きさの好みを言う生徒に論する【バスト占いの歌】(→Youtube・ニコニコ)とどれも話題になった。
【機動戦士アッガイ】はFlashではなくGIFアニメ。当然機動戦士ガンダムのパロディ。
■【機動戦士アッガイ Opening 「跳べ!アッガイ」】(ライヲン)『大雷音寺本館』
■【機動戦士アッガイ Mission1 「アッガイ大地に立つ」】(ライヲン)『大雷音寺本館』
第6話からはFlash動画になった。
この頃、棒人間達がバトルを繰り広げる動画が話題となった。中国の朱志強 氏(小小、Xiao Xiao)が制作した【小小作品】である。
流れるような動きに小さいながらダイナミックなアクションは見た人を驚かせた。
■【小小作品No.3】(小小)⇒Youtube・ニコニコ
なお、棒人間の動画では他に、きっく氏が制作した【謎のアドバイザー】がある。
2001年12月19日、田代祭が発生した。米TIME誌は毎年Person of the Yearを選出しており、1998年からオンラインで投票が行なわれていた。
これに目を付けたのが2ちゃんねらー。2001年のPerson of the Yearを田代まさしにしてしまおうという企画が行われた。自動投票スクリプト「田代砲」が作成され、本当に1位になった。
勿論TIME誌はそのまま田代まさしをPerson of the Yearにする訳が無く、投票結果は無効となった。
この祭りをFlash動画化したのが【片翼の田代】。
■【片翼の田代】(madhatter)⇒Youtube・ニコニコ
FINAL FANTASY VIIのセフィロス戦のBGMを使い「セフィロス!」とコーラスされる部分に「田代!」と字幕をあてる空耳アイデアが秀逸で、この動画を見た後ではどうしても田代!に聴こえてしまう。
2001年12月はAAキャラクターの中でも屈指の人気となった8頭身モナーを使った動画が話題となった。
一つは【夢の中へ】。
「8頭身のモナーはキモイ Part15」に書かれたAAが元ネタ。
■【夢の中へ】⇒Youtube・ニコニコ
歌に合わせて2chのアスキーアートを動かす形のFlash動画は沢山制作されたが、これはその初期代表作である。
もう一つは手足の長さからくる躍動感とキモさが特徴の8頭身モナーを上手く使用したアニメオープニングパロディ、【うる★8つら】。
■【うる★8つら】(wosa)『wOzBox』
この動画はAAキャラクターを使ったアニメオープニングパロディの先駆けであり、その完成度の高さで衝撃を与えた重要作品である。そして制作者のwosa氏はFlash界隈の明暗を握る重要人物となっていく。
【ヒッキーのクリスマス】はモナ板の名作AA物語を動画化。感動系Flashの一つ。
■【ヒッキーのクリスマス】⇒Youtube・ニコニコ
4.2002年 Flash動画界隈の形成
『2ちゃんねる』にFLASH・動画掲示板が設置される。ここに動画職人・動画職人を目指すもの、そして視聴者が集まっていった。 動画を紹介する大手個人ニュースサイトも発生。ここに役者が揃い、Flash動画界隈が形成された。 動画の完成度は玉石混交だが気軽に短時間で見れて単純に面白い動画が多数制作され、話題となった。Flash動画がウェブ空間の中で一番存在感を発揮した時期だった。
開催されたイベント
2002年12月
紅白FLASH合戦
◆「Flashニュース御三家」出揃う
2002年1月5日、Flash動画専門の個人ニュースサイト『(・∀・)イイ・アクセス』が開設した。
前年の10月17日には『ホタテプロダクツ』(ほたて製作所→)が羅列形式でFlash動画の紹介を始めており(開設は2000年12月)、11月13日には『かーずSP』が羅列型個人ニュースサイト形式になり、そこでFlash動画が紹介されていた(開設は2001年4月22日)。
『ホタテプロダクツ』『かーずSP』『(・∀・)イイ・アクセス』は万単位のアクセスを稼ぐ大手サイトとしてFlash動画の広報担当的位置付けを担った。この3サイトはFlashニュースサイトの”御三家”と呼ばれた。
Flash動画は動画制作者、いわゆるFlash職人がいい動画を作っても、動画が公開された事が知られなければ、その動画は殆ど見てもらえない。まだSNSが無かった時代。職人と個人ニュースサイトはFlash動画界隈の両輪であった。
◆『2ちゃんねる』にFLASH・動画掲示板が出来る
2002年1月17日、『2ちゃんねる』に「動画鑑賞掲示板」が新設された。
1 :ひろゆき:02/01/17 17:17 ID:65HcCBOz
はじまりです。
8 :ひろゆき ◆L3IpNS4A :02/01/17 17:31 ID:65HcCBOz
盛り上がらなかったらかーずさんが悪いってことで、、、
http://isweb28.infoseek.co.jp/play/karzusp/
後に「FLASH・動画掲示板」(通称:FLA板)に名を変えた。この掲示板は、新作Flashの紹介・感想・イベント告知・制作ノウハウの共有等に使われた。 Flash職人達はモナー板から移動。 (V)o\o(V) 氏が立てたFlashスレもFLA板へ移動した。Flash動画界隈はこの掲示板を中心に動いていく事になる。
2002年1月に登場した【CATMAN】は、映画的で都会的でクールなアニメーション。
★【CATMAN】(青池良輔)
このキャラクターを考えた時、その当時住んでいた繁華街は平日の昼間から 結構沢山の若い人が、カフェやバー等で何をするでもなく過ごしていました。 みんな何となく顔見知りっぽいけど、友達でもない距離感。 干渉されたくはないけど一人ではいたくない。そんな人達が周りにいる環境で、 僕自身感じるものがあり、アパートに飼っていた猫をモチーフに作ったキャラクターでした。
一番のテーマは「自由と孤独」です。誰もが一度は経験した事のある反抗心と、 同時に感じる誰かを求める気持ちをキャットマンというキャラクターの中に入れています。 また、楽しいと思っていた比較的自由な毎日が、本当は一番根っこの部分で 自分を苦しめているという葛藤を描きたいと思いました。 ただ、彼の場合、もう一つのテーマ「男はカッコいい」という事も背負っています。 媚びない、折れない、黙ってやせ我慢するオールドファッションな男像というのを 描いてみたい気持ちもありました。 話数が進むに連れ、テーマをもう一つ発展させ「自由という名の逃避」という 要素をとりいれました。自由になりたいという気持ちは本当はもろもろ身の回りの 雑多な事柄からただ逃げているだけなのではないか。 では、逃げずに自由になる為にはどうすればいいのかという処を考えてみました。
テーマ的には、すこしシリアスな部分もあり、これをデザインや音楽などで 軽快でスタイリッシュな印象にするようにし、少しほろ苦いけど、 ノド越しがよく爽やかで楽しめる作品を作ろうとしました。
青池氏はFlashアニメ四天王と呼ばれた人の一人となった。森野あるじ氏、ポエ山氏、青池氏に共通するのは「Flashを使った個人製作でここまでやれる」という見本を示した事にある。
【ある騒動の記録】は前年8月25日に起きた「8月危機」を動画にしたもの。
■【ある騒動の記録】⇒Youtube・ニコニコ
『2ちゃんねる』は利用者数増大に比例して上がっていくサーバ運営費に耐えれなくなり、
運営は「みんなはさーん」という書き込みをし、次々に掲示板を削除していった。『2ちゃんねる』は閉鎖かと、次に消されるのは自分が住む掲示板かと、住民は大騒ぎしたのだが、
UNIX掲示板の「2ch閉鎖の危機なんだと」スレッドでPerler氏がread.cgiの改善案を書き込み。
運営もスレッドに現れ、改善方法を模索。これをきっかけにして改善策を考えるプログラマーと運営、それを見守る各掲示板住人で『2ちゃんねる』が一体化した。
この日は「2ちゃんねるが初めて一つになった日」といわれた。そして、gzip圧縮を使用した新CGIが実装。効果は抜群で削除された掲示板は復旧していった。
◆ちんこ音頭爆誕
『2ちゃんねる』の「お祭り会場掲示板」に「ちんこ音頭」というスレッドが立った。「さぁ!みんなでいきましょう!あそれ♪ちんこもみもみ も~みもみ ちんこもみもみ も~みもみ」
という>>1の書き込みはクソスレの予感しかしなかった。
1 名前: 投稿日: 01/12/20 21:40 ID:???
さぁ!みんなでいきましょう!あそれ♪
ちんこもみもみ も~みもみ
ちんこもみもみ も~みもみ
20 名前: 名無しさん@おどらにゃソンソン 投稿日: 01/12/22 13:51
ばかでしょ?
41 名前: 名無しさん@おどらにゃソンソン 投稿日: 02/01/03 20:20
どーすんだよ、このスレ
ちんこ音頭
スレッドが立って3週間経った2002年1月4日、これを10番まで歌詞を考えた人が出てきてた。これによりスレッドの流れが変わっていく。クソスレから神スレへ。
43 名前: 名無しさん@おどらにゃソンソン 投稿日: 02/01/04 10:21
一つ 一人の姫始め
右手よ今年もよろしくな
ちんこもみもみ も~みもみ
ちんこもみもみ も~みもみ
44 名前: 名無しさん@おどらにゃソンソン 投稿日: 02/01/04 10:34
二つ フリチン男のしるし
もっとふれふれ ちんちんを
ちんこもみもみ も~みもみ
ちんこもみもみ も~みもみ
45 名前: 名無しさん@おどらにゃソンソン 投稿日: 02/01/04 10:49
三つ 見てくれこのちんちん
でかくて黒くて未使用で(泣)
ちんこもみもみ も~みもみ
ちんこもみもみ も~みもみ
46 名前: 名無しさん@おどらにゃソンソン 投稿日: 02/01/04 11:00
四つ よろしくお姉様
ちんちんにぎってスタンバイ
ちんこもみもみ も~みもみ
ちんこもみもみ も~みもみ
47 名前: 名無しさん@おどらにゃソンソン 投稿日: 02/01/04 11:07
五つ いつものエロサイト
うなる右手に鉄の竿
ちんこもみもみ も~みもみ
ちんこもみもみ も~みもみ
48 名前: 名無しさん@おどらにゃソンソン 投稿日: 02/01/04 11:21
六つ 無理やりふさぎたい
マリワナ海溝をちんちんで
ちんこもみもみ も~みもみ
ちんこもみもみ も~みもみ
49 名前: 名無しさん@おどらにゃソンソン 投稿日: 02/01/04 11:25
七つ ななしのあの子に贈ろう
おリボン結んだちんちんを
ちんこもみもみ も~みもみ
ちんこもみもみ も~みもみ
50 名前: 名無しさん@おどらにゃソンソン 投稿日: 02/01/04 11:35
八つ 嫌ですね 病だれ
淋病 ヘルペス クラミジア
ちんこもみもみ も~みもみ
ちんこもみもみ も~みもみ
51 名前: 名無しさん@おどらにゃソンソン 投稿日: 02/01/04 11:35
九つ 今夜も闘いだ
かかってきなさい エロ画像
ちんこもみもみ も~みもみ
ちんこもみもみ も~みもみ
52 名前: 名無しさん@おどらにゃソンソン 投稿日: 02/01/04 11:57
十でとうとうドピュッとな
ザーメン飛べよ 月までとどけ
ちんこもみもみ も~みもみ
ちんこもみもみ も~みもみ
ちんこ音頭
この様子は『スレの杜』に紹介された。更には>>74がこれを歌ってmp3をアップロード。ここに『2ちゃんねる』が誇る名曲「ちんこ音頭」が完成した。
74 名前:名無しさん@おどらにゃソンソン :02/01/07 00:54
さあみなさんお手を拝借!
ttp://calpara.tripod.co.jp/chinko.mp3
76 名前:名無しさん@おどらにゃソンソン :02/01/07 00:57
これ74が作ったの?
すげぇ
77 名前:名無しさん@おどらにゃソンソン :02/01/07 01:07
いい意味でアホだ。
ワショーイ
78 名前:名無しさん@おどらにゃソンソン :02/01/07 01:50
>>74は神!
79 名前:名無しさん@おどらにゃソンソン :02/01/07 02:00
すげぇ!
今まさに目の前で歴史が動いているよ!
95 名前:ちんまん学会 ◆HQ1ahQ9s :02/01/07 17:17
日本ちんこまんこ学会(ttp://www.chin-man.com/)ともうします。
各地の性文化を収集している我々ですが、
今回このスレで新しい伝説が誕生する瞬間をまのあたりにしま
した。感動で涙やらいろんなものが出てまいります。
さしつかえなければぜひこのスレと音頭を当学会サイトにてご
紹介させていただきたいのですが……。
107 名前:74ちんこ :02/01/07 21:01
夜中に一生懸命声色変えてちんこちんちんと連呼した甲斐があったヨ。
>>95
光栄です。
俺のちんこソングは>>43-52が動機なので、もし気にするなら、曲データの配布は
作詞者の許諾に従ってください。個人的な権利は一切放棄。自由。
132 名前:名無しさん@おどらにゃソンソン :02/01/07 22:33
これが真のオープンソースというものなのか
ちんこ音頭
スレッドは2スレ目に突入。ついに ちんこ音頭をFlash動画化した者が現れたのである。
71 名前: 名無しさん@おどらにゃソンソン 投稿日: 02/01/11 21:44
ttp://www7.ocn.ne.jp/~helpme/flash/chinko.swf
作ってみたり。(取り敢えず一番だけだけど)
395 名前: 71 投稿日: 02/01/13 22:25
ttp://www7.ocn.ne.jp/~helpme/flash/chinko.swf
10番まで作ってみました。
ちなみに、これが処女作だったりします。
★【ちんこ音頭】⇒Youtube・ニコニコ
一人のばかばかしいネタが複数人の手で作品として昇華されていく。当時の『2ちゃんねる』を象徴する出来事である。
*参考:ちんこ音頭のスレッドまとめ⇒「ちんこ音頭スレを今更まとめてみたよ。」
2002年2月13日、『2ちゃんねる』に「AA長編掲示板」が出来た。モナ板との違いは長編AA作品専用な事である。
◆ムネオハウスブーム
国後島にある「日本人とロシア人の友好の家」の建設について衆議院議員鈴木宗男の秘書が共謀し、入札ではなく地元建設業者との随意契約にした事が問題となった。
この建物について衆議院議員佐々木憲昭が国会で「ムネオハウス」と発言。鈴木宗男の濃すぎるキャラクターも相まって、鈴木宗男が世間で話題となった。
2002年2月14日、テクノミュージック掲示板に「アシッドハウス=ムネオハウス」というスレッドがたった。
ハウスミュージックとかけただけのこのスレッドだが、早速架空の設定が作られていった。
13 :TR-774:02/02/14 03:34 ID:???
【muneo house】
86年ごろにシカゴハウスから派生したTB303(80年代前半にローランドが
作り出したベース用の簡易シンセサイザー)をメインに用いたドラッギー
なハウスのことを指します。
このムネオハウスはヨーロッパで大ブレイクし一気にテクノ系のサウン
ドに火をつけるきっかけとなりました。
アーティストとしてはDJピエール、アドニス、アルマンド、鈴木宗男など
がルーツで、レーベルとしてはTRAXが有名です。
65 :Muneo Latino(・∀・)イイ!! :02/02/18 05:14 ID:???
1989年にイタリアのDFCからリリースされたこの曲は、当時の
このレーベルのサウンドをすべて担っていたDFC TEAM(ムネオスズキ)
のプロデュースによるもので、田中真紀子というセクシーな女性シンガー
がフィーチャーされている。
原曲はドイツのMANUEL GOTTINGが1984年に発表した名作『E2-E4』であり、
その楽園的なアンビエント感覚を存分に活かした官能的なイタリアン・ハウス・トラック
は当時、世界中のダンスフロアで流行した。'92年にはDERRICK MAYが、
'94年にはCARL CRAIGがこの曲のリミックス(リメイク)を発表しており
永遠のユーロ・ハウス・クラシックの一つとなっている。
すると今度は国会映像の音声を使ったムネオハウスミュージックが次々と作られていったのである。
97 :TR-774:02/02/21 18:21 ID:hP7MJZI6
できたよ
http://www30.tok2.com/home/muchm/mune.mp3
126 :TR-774:02/02/25 05:20 ID:???
こんなムネオハウスやりました。如何なものかなと?
http://ueno.cool.ne.jp/ph00/shikaraba.mp3
204 :TR-774:02/03/03 03:08 ID:dALw083Y
ttp://isweb19.infoseek.co.jp/play/renasu-v/muneo3.mp3
前2作品にはかないません・・・
infoseekなので
http://isweb19.infoseek.co.jp/play/renasu-v/
からどうぞ。ややこしくてすまん
213 :TR-774:02/03/04 02:06 ID:FxQFMn9U
http://members.tripod.co.jp/houseismine/munemune.mp3
ハウスじゃあないけど
ムネオ発電所ってことで
262 :TR-774:02/03/10 04:01 ID:Wc5lOtZd
拙いですが作ってみました。殆どデフォであったものに加工しただけですが。
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/2172/munespi.mp3
お祭りの末席にでも加えて頂ければ。
342 :TR-774:02/03/11 22:08 ID:MmtL5P63
ムネオポップできたよ。
ELECTRIBEでつくろうとしたらアダプター無くてかわりにFruityLoopsで。
だから音とかへぼいです。
やっぱ前の職人さん達にはかないません。
http://isweb41.infoseek.co.jp/art/chora/muneotrance.mp3
365 :TR-774:02/03/12 01:51 ID:Wp1myCOM
DJバトル作ってみました。
声ネタに時間をかけてたら曲調がシンプルになってしまいました。許してヽ(;´Д`)ノ
まぁその単調さが証人喚問を表現してると思ってくれれば(汗
ttp://nagoya.cool.ne.jp/tnf/djbattle.mp3
374 :TR-774:02/03/12 03:29 ID:ldHdKhlJ
楽しそうなんで参加させてください
http://isweb20.infoseek.co.jp/art/takifume/muneokama.html
386 :TR-774:02/03/12 13:51 ID:???
2分でわかる鈴木宗男氏の証人喚問
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Knight/7479/
432 :TR-774:02/03/12 23:56 ID:63jGumc3
http://homepage2.nifty.com/k_koba/munewo0312damugiwaku.mp3
厨なので作りは超テキトーです。すんません。
それなりに感じは出てるでしょ?
554 :TR-774:02/03/13 20:43 ID:???
曲ジャケが盛り上がってるところで恐縮ですが……
ムルアカ・ハードコア「Muru-CORE」できました。
http://nagoya.cool.ne.jp/tnf/murucore.mp3
あのキレっぷりにはハードコアがピッタリ。
更には、ジャケットの絵まで制作された。
324 :TR-774:02/03/11 19:46 ID:???
ジャケ描いた。
http://urawa.cool.ne.jp/tr808/muneo_al.JPG
506 :TR-774:02/03/13 11:43 ID:???
>>504
12cm用。
http://urawa.cool.ne.jp/tr808/label_a.JPG .(表)
http://urawa.cool.ne.jp/tr808/label_b.JPG .(裏)
http://urawa.cool.ne.jp/tr808/label_c.JPG .(帯)
529 :TR-774:02/03/13 17:55 ID:qpbaQMRb
ヨーロッパ版ジャケ作ってみました。ダメっすか?(;´Д`)
コピペで国内版の一部を使わせて頂きました。スマソ。
http://www.no-problem.org/mandana/img-box/img20020313175108.jpg
http://www.no-problem.org/mandana/img-box/img20020313175151.jpg
ついには松山千春チックなライナーノーツまで出来上がり、1スレッドを使い切らずにムネオハウス1st Album「"THE MUNEO HOUSE"」がここに完成した。
635 :MXでこういう形で共有されてます:02/03/13 23:20 ID:/BBNu0GX
アシッドハウス=ムネオハウス - 97 mune.mp3
アシッドハウス=ムネオハウス - 126 shikaraba.mp3
アシッドハウス=ムネオハウス - 204 muneo3.mp3
アシッドハウス=ムネオハウス - 213 Munemune.mp3
アシッドハウス=ムネオハウス - 262 muneo spiritual.mp3
アシッドハウス=ムネオハウス - 342 muneo trance.mp3
アシッドハウス=ムネオハウス - 365 djbattle.mp3
アシッドハウス=ムネオハウス - 374 muneokama.mp3
アシッドハウス=ムネオハウス - 386 muneohouse.mp3
アシッドハウス=ムネオハウス - 432 sondu miriu.mp3
アシッドハウス=ムネオハウス - 554 murucore.mp3
数字は、このスレに初登場した時の数字。
636 :TR-774:02/03/13 23:20 ID:???
では、10曲1アルバムという定義にしてここでファーストアルバム終了
*********************************************************************
ここから2枚目突入!!!!!
職人サンよろしこ
&セカンドのジャケットデザインもよろぴこ
いってみよう
637 :名無しのエリー:02/03/13 23:25 ID:???
つ、ついに1枚完成ですか…!
製作者の皆様、本当におつかれさまです。
これでうちのバンドのSEは当分の間ムネオハウス。
638 :TR-774:02/03/13 23:26 ID:???
いやーいいCDができました
職人さん方マジリスペクトっす!
639 :鈴木(1):02/03/13 23:37 ID:???
murucore、すげーセンスいい!
640 :TR-774:02/03/13 23:38 ID:???
>>554
腹イテ~よ~!!死ぬ~!!
その3日後には2nd Album「"THE MUNEO HOUSE 2nd -House 4 Islands-"」が完成した。その間、当の鈴木宗男議員は自民党を離党した。
さて、ムネオハウスが更なる大ブームとなった、そのきっかけは『田代まさしファン倶楽部』の田代監督が制作したFlash動画である。
629 :田代監督:02/03/17 01:49 ID:B2Stl00q
ちょっと目を離したら3rdまでいってる!
リスペクト、ムネラーの皆さん!
そんなわけで、感動のあまり、プロモーションビデオを作りました。
ニュースとあわせてご覧いただけると幸いであります。
■■"MUNEO HOUSE"プロモビデオはこちら(851KB)
http://www.geocities.co.jp/Foodpia/7148/movie/movie4.html
■■(NEWS)田代監督とDJムネオ、夢のコラボレーションが実現
http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=60431&pg=20020317
★【THE MUNEO HOUSE PV】(田代監督)『田代まさしファン倶楽部』⇒Youtube・ニコニコ
ミュージックと絵が完全にシンクロしているこのFlash動画はウェブで大ウケ。一大ブームとなったのである。それはズームイン!!SUPERでも取り上げられた程であった。
その後もムネオハウスは作られ続け、300曲以上の音楽、20以上のアルバムが制作されていった。クラブイベントは4回行なわれた。
Flash動画としては、【THE MUNEO HOUSE PV】の他に【Muru-CORE pv】(→Youtube・ニコニコ)やスキマ産業氏の【THE MUNEO HOUSE PV - tears】(→Youtube・ニコニコ)が代表作として挙げられる。
*参考:ムネオハウスついて当時『muneo house informations』が纏めたもの⇒「THE MUNEO HOUSE HISTORY」
2002年2月に森野あるじ氏が制作した【YUKINO】はバトルアニメーション。そしてやはり空を飛んでいる。
■【YUKINO】(森野あるじ)『RZ-CONSENT』
【浜村TCP/IP通信】はファミ通の浜村通信氏が「ガバス集めたって意味ねーよ」と読者に主張するラップが謎な内容だが耳に残る。
■【浜村TCP/IP通信】
Flashでは簡単なゲームも作れるが、これで「オマエモナー」「逝ってよし」等の2ちゃんねる用語をタイピングさせるゲームが制作された。
■【タイピングモナー】
【《ピンピンチ》た・・助けて!!!】はモナ板の同スレにあるAAを動画化。AAをそのまま使った単純な作りにも関わらずスピード感が表現されているのが見事。
■【≪ピンピンチ≫た…助けて!!!】⇒Youtube・ニコニコ
2002年3月29日、[Macromedia Flash MX 日本語版]が発売された。
2002年3月といえばなんといっても大物Flash職人の登場だろう。『2ちゃんねる』「ゾイド掲示板」のNNSJ氏である。【ゾ1ド】はゾイドのアニメオープニングパロディ。8頭身ネタ。
■【ゾ1ド】(NNSJ)『あんびえん堂』⇒Youtube・ニコニコ
アニメオープニングパロディならば作る人が他にもいるが、この人のセンスが発揮されたのは同月公開した【しぃのうた】であった。元の歌のピッチを上げてしぃが歌っているようにし、春夏秋冬にあわせて描いた、しぃの切ない恋物語。
■【しぃのうた】(NNSJ)『あんびえん堂』⇒Youtube・ニコニコ
この動画は国内だけでなく海外でも話題になった。NNSJ氏の初期作品ながら、良作を連発した氏の作品の中でも代表作の一つといえる。
このNNSJ氏こそ、後のたけはらみのる氏であり、『あんびえん堂』は後の『あん堂』『こしあん堂』である。
サジ氏の【正義の味方の見方】はカルトネタで狂気系Flashの先駆け。
■【正義の味方の見方】(サジ)『カレーレシート』(→Youtube・ニコニコ)
サジ氏は後に公共料金と名を変え、狂気系Flashを制作していく。
2002年4月3日から7月18日まで「全板人気トーナメント」が開催された。『2ちゃんねる』の全掲示板の中から投票で一番を決める大規模イベント。
源流は「Leaf,key掲示板」(通称:葉鍵板)で行われたLeaf,keyキャラクターの一番を決める「葉鍵板最萌トーナメント」である。
全板人気トーナメントで優勝したのは「ダウンロードソフト掲示板」(通称:Download板)であった。多数の各掲示板宣伝Flash動画が作られ、Flash動画は勝敗を決める重要な要素となり、総評では「最強の実弾支援」と評された。
ここで頭角を現したFlash職人が葉鍵板のVON NANASHI氏と哭蔵氏であった。
VON NANASHI氏は光栄三國志に葉鍵ネタをミックスした動画を制作。
■【三戦の野望2ch録 withパワーアップキット 風雲!長森城】(VON NANASHI)⇒Youtube・ニコニコ
■【三戦の野望2ch録 withパワーアップキット 風雲!長森城 その2】(VON NANASHI)⇒Youtube・ニコニコ
■【三戦の野望2ch録 withパワーアップキット ~葉鍵の興亡~】(VON NANASHI)⇒Youtube・ニコニコ
哭蔵氏はLeafとKeyのスタッフネタの動画を制作した。葉鍵について知らないと内容が解らないネタ。
■【お~い、誰か久弥の行方を知らんか?】(哭蔵)⇒Youtube・ニコニコ
■【超先生保存委員会】(哭蔵)⇒Youtube・ニコニコ
特に哭蔵氏はテキストが音と同期をとりながら踊るように動く、キレのいい動画を作成する事にかけてはFlash職人の中でも随一で、様々なFlashイベントに投稿し活躍していく。
2002年4月は「性欲をもてあます」が有名なあまりにも下らない下ネタ【MAD GEAR SOLID】。
■【MAD GEAR SOLID】⇒Youtube・ニコニコ
【おくりもの】はギコとしぃの恋物語。
■【おくりもの】(モナ倉)『モナ倉』⇒Youtube・ニコニコ
モナ倉氏が制作した動画は他に【厨房vsちゃねらー】(→Youtube・ニコニコ)等がある。
【CD2ch】はカウントダウンTVを2chネタにしたもの。
■【CD2ch】⇒Youtube・ニコニコ
■【CD2ch2】⇒Youtube・ニコニコ
2002年5月6日、FLA板に「50レス目に出たネタでフラッシュ作れ」スレッドが立った。このスレッドでは50の倍数のレスごとにお題が書き込まれ、Flash職人達はそのお題に沿った動画を制作していった。
そして、このスレッドが紅白Flash合戦への流れに繋がっていく。
2002年5月に制作された【トゥートゥートゥマシェリーマーシェーリー】はフランスの歌を用いた空耳ネタ。空耳ネタで白い背景にAAキャラクターが動く作品は幾つも作られたが、その代表作の一つ。
■【トゥートゥートゥマシェリーマーシェーリー】⇒Youtube・ニコニコ
【そろそろファンタシースターオンラインの昔話をはじめようか】はファンタシースターオンラインのプレイヤー達がその思い出を語った書き込みを纏めたもの。
感動系Flash動画である。
■【そろそろファンタシースターオンラインの昔話をはじめようか】⇒Youtube・ニコニコ
その後ラグナロクオンライン版、次いでウルティマオンライン版が作られる。 最終的には天上碑・リネージュ・ファイナルファンタジーXI・アスガルド・ResonanceAge版も作られていった。
使っている歌はKOKIAの「ありがとう…」である事から別名「ありがとう○○」(○○はMMORPGのタイトル)、「ありがとうFlash」と呼ばれる。
半角二次元掲示板では、後に「萌え擬人化」と呼ばれる現象が発生した。「ケンタッキーのビスケットってうめーよ」スレッドから、ケンタッキーのビスケット擬人化キャラクター「ビスケたん」が生まれたのである。
【La Biscuit】はビスケたん発生の経緯を描いたもの。
■【La Biscuit(ビスケたんFLASH)】⇒Youtube・ニコニコ
2002年6月2日、タカラギコ騒動が発生した。これはタカラによる”ギコ猫”の商標登録出願が『2ちゃんねる』に知れ渡った事による騒動である。
「ニュース速報掲示板」に「【商標】『ギコ猫』はタカラの猫?【申請中】」スレッドが立った事を皮切りにタカラへの抗議スレッドが乱立。
更には、タカラに抗議するAAやFlash動画等が作成されていき、抗議専用サイトまで発生した。
翌日、『2ちゃんねる』のひろゆき氏はタカラにメールを送信。同日中にタカラは商標登録の出願を取り下げ手続きを決め、公式サイトにその旨を告知。ひろゆき氏にも同様の回答。タカラの迅速な対応により、騒動は素早く収まった。
さて、この騒動を伝えたFlash動画が幾つか作られた。その中で一番有名なのはシラネーヨ八木氏が作成した【ギコが消えた日】である。
■【ギコが消えた日】(シラネーヨ八木)『2chファンサイト シラネーヨ』
シラネーヨ八木氏は幾つものFlash動画を制作しているが【シラネーヨとお医者先生】(→Youtube・ニコニコ)、
【お医者センセーと少年】(→Youtube・ニコニコ)が代表作。
2002年6月に公開された【東鳩】はToHeart(PS版)のオープニングテーマ韓国版を空耳ネタにしたもの。「斜め2ミリ」。なお、【夢の中へ】と同じ制作者である。
■【東鳩】⇒Youtube・ニコニコ
【え~え~おんふぁいと】はFLA板の「職人になりきれないエセFLASH職人が集うスレッド」から生まれた動画で【GLOVE ON FIGHT】をAAキャラクター化したもの。制作開始から完成まで3ヶ月、ムービー1秒あたり1時間以上かかったという努力作。
■【え~え~おんふぁいと】(まっつん◆SW1/SWF8io)『似て非なるもの』
【え~え~おんふぁいと2】も第2回紅白FLASH合戦で公開された。まっつん氏はこの後イベンターとしても活躍していく。
2002年7月、まっつん氏はまたも話題となるものを作成した。ルパンIII世風のタイトルを自分で作れる【ルパン三世風タイトルメーカー】。
■【ルパン三世風タイトルメーカー】(まっつん◆SW1/SWF8io)『似て非なるもの』
html、swf、flaファイルを公開し、誰でもミラーサイトが作れるようにした事も特筆に価する。
この月は「湘南ゴミ拾いオフ」が行なわれた。これはフジテレビのワールドカップ報道が偏向であると感じた2ちゃんねらーが抗議の為に行なったオフ会である。
2ちゃんねらーが着目したのはフジテレビ27時間テレビにおいて「湘南 1万人のごみ拾い」という企画が予定されている事であった。
そこで2ちゃんねらーが考え出した抗議方法とは、27時間テレビでごみ拾いされる前に、自分達でごみ拾いをしてしまおうという企画潰しであった。
海岸を清掃という善行をしつつ、フジテレビへの抗議も行なえるという斬新なオフ会に多くの人が参加し、見事にゴミを拾いきった。この出来事もFlash動画にされ、ウェブに拡散された。
■【2ちゃんねる 湘南ゴミ拾いオフ】⇒Youtube・ニコニコ
のすふぇらとぅ氏は安定の高クオリティGIFアニメ。
■【星に願いを】(のすふぇらとぅ)『活動漫画館』
【木綿のハソカチーフ】はAAを使った動画だが白背景ではない優しい色使い。gorua氏制作動画の特徴である。使っている音楽は勿論「木綿のハンカチーフ」。
■【木綿のハソカチーフ】(gorua)『gorua』⇒Youtube・ニコニコ
2002年8月は言葉の誤った使用で笑いを振りまいた【たのしい国語】。これを真似たFlash動画(たのしい〇〇)が幾つも作られた。
■【たのしい国語】(零式)『half-done autocrat』⇒Youtube・ニコニコ
「まほろ」とは佐賀県佐賀郡大和町のマスコットキャラクター。いわゆる萌えキャラで人気になったのだが、
まほろを使ってAIRのオープニング風にしたFlash動画が制作された。
■【まほろ】⇒Youtube・ニコニコ
【機動天使ミカソ】は伺かの同名Ghostをガンダムのオープニング風にしたもの。
■【機動天使ミカソ】⇒Youtube・ニコニコ
【8頭身のマイケルはキモい】はマイケルジャクソンのBlack&White;のPVをAAキャラクターで再現している。
■【8頭身のマイケルはキモい】(ヤマモト)⇒Youtube・ニコニコ
【モナ畑任三郎】は力作な推理アニメ。
■【モナ畑任三郎―オープニング―】(まろやかさ)『きれいな核兵器』⇒Youtube・ニコニコ
◆さいたまブーム
「さいたま」というAAがある。これは、"たいよう"と"みぎ"と"ひだり"が「さいたまさいたま!」「さいたまさいたまさいたま!」「さいたま~~~!」と叫んでいるAA。 これはその発生が当時から謎に包まれており、『AA大辞典』にはこう書かれている。
さいたま【さいたま】
自民党のシンボル・マークhttp://www.jimin.jp/jimin/jimin/t_rogo.html
から作られた「自民党モナー」を改造したAA。
なぜ「さいたま」と叫んでいるのかは不明。「さいたま」のルーツは、2002年3月頃、「最萌えトーナメント」にて優勝したキャラが
意味もなく「さいたま!」と叫んでいたものであるとの説もあるが、定かではない。
現在確認されている最古の「さいたま」は、【TBS】フードバトルも放送中止に【食いだおれ】という、
さいたまとは縁もゆかりもないスレの111レス目であるようだ。
AA大辞典
詳細は不明だが大きな流れをいうと2001年5月1日、浦和市・大宮市・与野市が合併し、さいたま市となった。これがひらがな市名ということで話題となった。 2002年になってさいたまAAが発生し、また、さいたまさいたまと連呼するスレッドが大量発生した。 更に、読み上げソフトにさいたまAAの台詞「さいたまさいたま!」「さいたまさいたまさいたま!」「さいたま~~~!」を読み上げさせた効果音が出現した。
2002年9月、さいたまAAとさいたま効果音を使ったさいたまFlashが発生。なんだか頭が悪そうなバカっぽさがウェブで大ウケした。
★【さいたま】⇒Youtube・ニコニコ
次に「さいたま」と言ってるだけだが尺は長い謎の疾走感溢れる曲が現れ、これを使ったFlash動画が幾つも発生した。
■【さいたま】⇒Youtube・ニコニコ
■【さいたま】⇒Youtube・ニコニコ
また逆にスローテンポなまったり系さいたまも発生。制作したのは【木綿のハソカチーフ】のgorua氏。
■【さいたま】(gorua)『gorua』⇒Youtube・ニコニコ
【牛乳プリソ】はさいたまネタ22連発。
■【牛乳プリソ】⇒Youtube・ニコニコ
他にさいたまFlash動画としては【さいたま( ゚∀゚ ) と クックル (゚∈゚ )】(→Youtube・ニコニコ)、【さいたマリオ】等が有名である。その他にも多くのさいたまFlash動画が発生した。
発生したFlash動画は『さいたま情報収集所』で纏められた。
このさいたまブームで頭角を現したFlash職人が埼玉県在住のおけぐわ氏であった。おけぐわ氏はキングゲイナーやおさかな天国を替え歌でさいたま化した。
■【サイタマー・オーバー】(おけぐわ)『おけぐわの微笑』⇒Youtube・ニコニコ
■【さいたま天国】(おけぐわ)『おけぐわの微笑』⇒Youtube・ニコニコ
他にも【さいたまのおいしゃさん】(→Youtube・ニコニコ)、
【プロジェクトさいたま】(→Youtube・ニコニコ)等さいたまネタならこの人という職人だった。
2002年9月、ちんこ音頭と同じように『2ちゃんねる』のスレッドから生まれたネタで、主題歌を歌う者まで現れたのが、 モナ板の「醤油入れ」スレッドから生まれた「醤油戦士キッコーマソ」である。
1 :( ´∀`)さん:02/09/05 13:32 ID:7W40WMUv
パワーアップきぼんむ
/ ̄ヽ
/⌒⌒⌒ヽ/|
⊂| ◎ ∥
ヽ 丿\|
 ̄∪ ̄
7 :( ´∀`)さん:02/09/05 14:40 ID:JWClUaZB
/ ̄ヽ
/⌒⌒⌒ヽ/|
⊂| ◎ ∥
ヽ ゚∀゚丿\|
__ 〃ヽ〈_
γ´⌒´--ヾvーヽ⌒ヽ
/⌒ ィ `i´ ); `ヽ
/ ノ^ 、___¥__人 |
! ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ > )
( <_ \ヘ、,, __,+、__rノ/ /
ヽ_ \ )ゝ、__,+、_ア〃 /
ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈 ソ
〈J .〉、| 本 |, |ヽ-´
/"" | 醸 |: |
レ :|: 造 | リ
/ ノ|__| |
| ,, ソ ヽ )
.,ゝ ) イ ヽ ノ
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8 :( ´∀`)さん:02/09/05 14:55 ID:SuyzmuOL
>>7
パワーアップしすぎ
これをヨガ鳥氏がアニメオープニング風にしたのである。
■【戦え!キッコーマソ】(ヨガ鳥)『ヨガ鳥』⇒Youtube・ニコニコ
ちんこ音頭と戦え!キッコーマソは『2ちゃんねる』からクリエイティブなものが出てくる時代の最高傑作ネタといえる。
海外でも人気となり、ヨガ鳥氏は英語字幕を付けた【Fight ! Kikkoman】(→Youtube・ニコニコ)も制作した。また、【怪人の歌】(→Youtube・ニコニコ)も制作した。
【2じゃんねる】はFLA板の「★2chキャラのドンジャラ制作スレ★ 」から生まれたゲームFlash。
牌がAAキャラクターなのは勿論、役もモナーとおにぎりで「ノリカエセヨー」、>>1さんと八頭身で「キモイヨー」等、
AAキャラクター好きならニヤッとする仕上がり。
■【2じゃんねる】⇒Youtube・ニコニコ
【サイタマージャン】(→Youtube・ニコニコ)という派生も制作された。
◆num1000の登場と紅白FLASH合戦への道
2002年9月4日、「50レス目に出たネタでフラッシュ作れ」スレッドがレス1000を迎えた。そこに書かれたお題は「1000キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!! 」であった。
1000 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/09/04 20:10 ID:LNimOew3
1000キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
このお題に挑戦したのがスキマ産業氏。11日後に公開した動画が「1000キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!」。通称「num1000」の登場である。
596 名前: スキマ産業 ◆d1suKimA 投稿日: 02/09/15 17:39 ID:???
Part1>>1000の「1000キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!」
です。色んな意味で重いです。ごめんなさい。http://sukima-industry.hoops.ne.jp/num1000.html
597 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/09/15 18:04 ID:PeEFDcrB
新作キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!
BGMカコイイ それよりなにより職人さんが離れてなく、じっくりと
時間を費やして作品を作っていて安心した
折れ的に久々の大作だったのでageるぞゴルァ
★【1000キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!】(スキマ産業)『スキマ産業』⇒Youtube・ニコニコ
BGMはcranky氏の「party4U」。 疾走感溢れるBGMに、疾走感溢れる絵を合わせた本動画についてスキマ産業氏は 「お題を読んだ瞬間からcranky氏の曲が思い浮かんだ」「1000ゲットの勢いを映像と音で煽るような構成にするため、動きは細かく速く、カット割りも短くし、曲のテンポに負けない作りを目指した」と語る。 num1000はFLA板が生み出した動画の象徴になった。そして何より、紅白FLASH合戦開催のきっかけになったのである。
2002年9月16日、本動画によってスレッドは大いに盛り上った。この勢いでFLA板のCMを作ってみないか?という話になり、更には「紅白に分かれて対抗戦にすると面白い」という話が出てきた。
617 名前: FLASH50 ◆f50/VV3I 投稿日: 02/09/16 01:23 ID:???
スキマさんお疲れ様でございます。
また素晴らしい作品が仕上がったのですね。
最高です。
で、スキマさんの作品をサイトのindexに転載させていただいたんですが
反映されないようで(重いw)ちょっと思案中ですが悶々と更新中です。
(どうでもいいですがトリプつけたりして)
620 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/09/16 01:33 ID:???
>>617
おつかれです!
職人さんに提案なんですが、この際どうでしょう
このスレの本格的なCMを作って見るっていうのは。
スキマさんの作品を見て制作意欲が増してきた職人さんも中にはいらっしゃると思いますし、
まだまだこのスレの勢いも止まりそうにありません。
どんどん盛り上がろう!という意味でも考えてみていただけたらなって思いました。
623 名前: 節穴さん 投稿日: 02/09/16 01:40 ID:???
>>620
そんなことより*50取り合戦が間近なんですけどね。^^
で、その*50去ったあたりにやりたいんだけどさ。
そのCM、みんなで作んない?flaを共有して。
うpろだ使ったりなんかして
ちなみに、そうするとしたら最初のほうでやらせてもらいたいな。
せっかく神が創ったのを漏れがいじったら台無しでしょ?w
あくまで提案なんで間に受けなくてもいいんだけど、どうかな~~。
683 名前: jokemaker ◆faIlSteQ 投稿日: 02/09/16 21:22 ID:???
>>679
sage忘れ及び横レス及び連続でスマソ。
…紅白チーム分けして、プレゼン対抗戦みたくすると面白いかも。
796 名前: 節穴さん 投稿日: 02/09/18 21:09 ID:???
>>793
名前欄をhをfにして半角で書いてみなさい
一応広告のネタが浮かんだんで音楽リクして来たんですが・・・どうなった?
紅白分け、みんなで作るってノリぽいけど自分誰が参加してるのか把握できんで・・・。
何か全体で数人しかノリ気じゃない気がするのさ・・・。
797 名前: スキマ産業 ◆d1suKimA 投稿日: 02/09/18 21:15 ID:???
>>796
紅白どちらでもいいので参加キボンヌ
805 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/09/18 22:29 ID:???
紅白FLASH合戦かぁ・・・
職人がいっぱい集まるとおもしろそうだ!
375 名前: まろやかさ ◆frWsnsGE 投稿日: 02/10/02 22:09 ID:???
このスレあんまり見てなかったんですが、紅白戦っていつやるんすか?
381 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/10/02 23:59 ID:???
紅白戦って、いまいちノリで話が進んでるだけで、全然具体的じゃないような気がするんだけど・・・。
ともかく、「紅白に分かれてこのスレの宣伝Flashを作る」ということらしいです。
でも、取りまとめ役の人も不確かで、決まってるなら決まってるで
その人からはここしばらく何のアクションもないわけで・・・。
企画倒れ?
個人個人でここの宣伝Flashを作れば、それはそれでアリだと思うけどね。
何度も何度も引き合いに出してアレだけど、スキマさんのFlashの
「Flash・動画板」の文字と「50スレ目~」という文字だけを頼りに(SWF直リンだったので)ここに着たので、
カコイイFlashだったら職人さんも集まると思われ。
そこに、『きれいな核兵器』のまろやかさ氏が「大晦日に『紅白FLASH合戦』をやろう」話を持ちかける。
382 名前: まろやかさ ◆frWsnsGE 投稿日: 02/10/03 00:35 ID:???
>>381
あ、そうなんだ。
前に「紅白戦」ていうフレーズをチラッと見かけて、
大晦日にみんなでFLASH合戦でもすんのかと思ってたんだけど違うんだ。
…ねぇ、じゃ大晦日にさ「紅白FLASH合戦」やんない?
だめ?
385 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/10/03 02:46 ID:???
>>382
>大晦日にさ「紅白FLASH合戦」
面白そー
たくさんの職人さんが参加してくれれば
FLASH板初の祭りになるかもね
585 名前: まろやかさ ◆fmfrWsnsGE 投稿日: 02/10/04 23:39 ID:???
“年忘れ!紅白FLASH合戦(仮)”企画案の叩き台
・実施日
2002年12月31日、開始時間は未定。
・内容
募集したFLASH製作者を紅白に分けFLASHの見せあいっこ。
このスレのように対戦ごとにテーマがあると面白いかもしれない。
(テーマの例:「2002年を振り返って…」「赤と白」「冬」etc...)
最終的に全体として紅白どちらが勝ちかを投票により決める。
勝ち負けはそれぞれの対戦ごとではない。時間が無いというのも理由の一つだが、
この企画のそもそもの目的が「FLASH見て楽しく年末をすごす」ということなので
過度な優劣の判定は不要と考えているからである。
こうしてFLA板初の大型イベント「紅白FLASH合戦」の開催が決定した。
■10/12
--企画の意図--
今年の年末大晦日、“紅白FLASH合戦”をやりませんか?
FLASH製作者が紅白に分かれ当日にFLASHの発表をします。
当日周辺にパソコンがなくても、前日にUPしておけばアドレスの発表を本部が行うので参加可能です。
紅白本部サイトに投票システムをおいておき(保留)、最後に全体として紅白どちらが勝ちかを決定致します。
勝ち負けはそれぞれの対戦ごとではありません。また、FLASHの内容は基本的に参加者が自由に決めてください。
2002年10月は話題になった動画が盛りだくさん。【怨霊戦記mona】は格納ゲーム風。
■【怨霊戦記mona】(U=GI)『U=GI Studio』⇒Youtube・ニコニコ
その後【幻想戦記Mona】(→Youtube・ニコニコ)【聖霊戦記Mona】(→Youtube・ニコニコ)と制作していき、
しかも2D格闘ツクールでゲーム化もした。
先月【戦え!キッコーマソ】が大いに話題となったヨガ鳥氏はまたも話題になる動画を作成した。アニメパロディで八頭身ネタ。実力者が制作する八頭身ネタにハズレ無し。
■【キングゲイモナー】(ヨガ鳥)『ヨガ鳥』⇒Youtube・ニコニコ
【FLASHを作ってみますた~トゥートゥートゥマシェリーに魅せられて~】は後に【VOCALOID2 初音ミクに「Ievan Polkka」を歌わせてみた】で名を上げる事になる おとまにあ氏(Otomania)の制作。
2002年5月に制作された【トゥートゥートゥマシェリーマーシェーリー】のおとまにあ版といったところ。
■【FLASHを作ってみますた~トゥートゥートゥマシェリーに魅せられて~】(おとまにあ)『Otomania.net』⇒Youtube・ニコニコ
おとまにあ氏のFlash時代作品には他に流石兄弟ネタのものがある。
そして青池氏のCATMANはseries IIに入った。
■【CATMAN series II】(青池良輔)
その青池氏が関わったのが同月から『shockwave.co.jp』で公開された【OH!スーパーミルクチャン ミルクのIT革命】。
■【OH!スーパーミルクチャン ミルクのIT革命】⇒Youtube・ニコニコ
これはフジテレビで放送されていたアニメの番外編を全てFlashで制作したもの。
2002年11月、当時ウェブの話題をさらったサイトに『愛生会病院』がある。院長が自らの手で作成したというこのサイトは目がチカチカする色使いに無駄に主張してくるGIFアニメ、流れるBGMは太陽に吠えろのテーマという、
電波系サイトの代表格であった。このサイトを見た時の衝撃もFlash動画化された。
■【超電磁病院 愛生会病院へウェルコネ!】⇒Youtube・ニコニコ
【ある夕食の風景】は家族全員2ちゃんねらーなのがカオス。2ちゃんねる用語が飛び交う。
■【ある夕食の風景】(eden)『eden』⇒Youtube・ニコニコ
【あるエアコンの修繕】(→Youtube・ニコニコ)、【あるコンビニの宣伝】(→Youtube・ニコニコ)も制作された。
2002年12月、一年前に【うる★8つら】で驚かせたwosa氏はまたも八頭身アニパロネタで勝負。
■【キ8ンディキ8ンディ】(wosa)『wOzBox』
【もうだめぽの起源】はDownload板の「MX残り250人土曜日に一斉検挙されるが」スレッドにて、やすだゆういちの逮捕前最後の書き込みが時世の句っぽい事から話題となった事件をFlash動画化したもの。
■【もうだめぽの起源】『クソFLASH無限公司』⇒Youtube・ニコニコ
◆紅白FLASH合戦の開始とFLASH黄金時代の到来
2002年12月26日から31日まで「紅白FLASH合戦」が開催された。開催経緯は先に書いたとおり。言いだしっぺのまろやかさ氏が主催でサポートとしてFLASH50氏と軟骨氏、他に数名がスタッフとして参加した。
また、『電波2ちゃんねる』も関わっている。FLASH50氏は「50レス目に出たネタでフラッシュ作れ」スレッドのまとめサイト管理人で元々は『裏むねむね会』というムネオハウス関連のファイルのミラーサイトを運営していた。
開催日の前にCM動画が作成されたのだが、このCM動画の代表的制作者だけでも軟骨氏、(Y)o\o(Y)氏、ナナシアター.swf氏、弱腰戦士マカー氏、おとまにあ氏と豪華メンバー。
まさに”みんなで作るイベント”だった。イベント本番では34名のFlash職人が紅白に別れ、作品の出来で競った。
【ジサクジエンでぶっとばせ!】はマウスでジサクジエンを誘導し、敵にぶつけていくゲームFlash。動きに独特な慣性が効いてて難しくもクセになる。
■【ジサクジエンでぶっとばせ!】
【ダッシュマン】はファンタジー作品。制作者の、みのぷう◆a3Flouz6oo氏は後の芦名みのる氏である。
■【ダッシュマン】(みのぷう◆a3Flouz6oo)『青空の扉』⇒Youtube・ニコニコ
【:::TORINO::: Dive into the “2ch”】は冷たくも暖かい当時の『2ちゃんねる』を表現した作品。キャラクターデザインはおおもりよしはる氏。オリジナルな萌えキャラを使うのはFlash動画では意外に珍しい。
■【:::TORINO::: Dive into the “2ch”】(TYPE-R)『〓 Type-R GARAGE 〓』⇒Youtube・ニコニコ
【和の心】は駆けていく侍とBGMの三味線が印象的。
■【和の心】(しうまい)『奇用件』⇒Youtube・ニコニコ
3月に【しぃのうた】が話題になったNNSJ氏が制作したのは「ほのぼのしてそうな絵日記風アニメFlash」な【ひろみの絵日記】。
■【ひろみの絵日記】(NNSJ)『あんびえん堂』⇒Youtube・ニコニコ
この、AAキャラクターネタが満載で一見ほのぼのな絵の中にスパッと狂気を入れてくるセンス。NNSJ氏の才能が光っている。
トリを勤めたのは当時の2大巨頭。軟骨氏とスキマ産業氏。軟骨氏の動画はFLA板が出来てから、これまでの経緯。そして未来を問う。
■【R2D】(軟骨)『downgrade』⇒Youtube・ニコニコ
スキマ産業氏は2002年に『2ちゃんねる』で起きたの出来事を振り返り、住民は『2ちゃんねる』を何処へ導くのかを問う。
■【Beat-Driven Playback】(スキマ産業)『スキマ産業』⇒Youtube・ニコニコ
紅白FLASH合戦は大成功を収め、年末恒例行事となった。但し、まろやかさ氏は以降の紅白FLASH合戦には関与せず、FLASH50氏が中心となって物事が進んでいく。
そして、紅白FLASH合戦の成功より、2003年以降オンラインイベントが多数開催されるようになった。
どのイベントも基本的にはテーマが提示され、動画制作者はそれに沿った動画を投稿する。それをみんなで見ようというもの。大抵はFLA板発祥のイベントであった。
沢山のイベントが開催され、今までとは一線を画すレベルの高い動画が次々と制作されていった。FLASH黄金時代がここに始まった。
=閉会宣言=
この板が無ければ、2ちゃんねるが無ければ、
恐らくこのような企画が生まれ、成功することはなかったでしょう。
はじめは、ほんの思いつきでした。
その思いつきが、こんなにも大きなイベントに成長したのは、
この板を訪れる多くの人達が協力をしてくれたからです。
参加を決めてくれた方はもちろん、飛込みをしてくださった方。
イベントの成功のために動いてくれた方。様々なアドバイスをしてくださった方。
そして、FLASHをご覧になってくださった皆さん。
みなさんの協力がこの企画を成功させました。
現実世界では、顔も知らないし、名前も知らない。
そんな人達が協力し合い、一つのものを作り上げることが出来る。
それが2ちゃんねるの、インターネットのすばらしさだと思います。
最後に、FLASH50さん。
おそらく、この板に住むコテハンの中で最もリーダー
に向かないまろやかさが主催であるにもかかわらず
企画が成功したのは、あなたのおかげです。
本当にありがとうございました。
2003年が“FLASH・動画板@2ちゃんねる”にとって良い年であることを願いつつ…。
ここに紅白FLASH合戦を閉幕いたします。
ありがとうございました。
2002年12月31日 まろやかさ
大いに成功した紅白FLASH合戦だが、FLASH50氏を中心とした運営側がとった運営方法に異を唱えるFLA板住民も少なからずいた。 運営側はこのイベントを開催するにあたり、議論を関係者以外非公開の掲示板上で行った。 FLA板発祥のオンラインイベントでありながらFLA板住民は議論の内容を確認出来なかったのである。 従って「FLA板のイベントなのだから、住民みんなが見える場でどういった形のイベントにするか議論すべき」という意見が出てきたのは当然といえた。 FLASH50氏を中心とした運営と一部FLA板住民との対立はこの頃既に見え隠れしていた。
5.2003年 FLASH黄金時代の到来
紅白FLASH合戦の成功により、イベントが数多く企画されるようになった。職人達が競い合う事で動画の完成度も向上。更にはウェブ空間のイベントだけではなく、オフラインでの動画発表・鑑賞イベントが行なわれる。Flash動画界隈に黄金時代が到来した。
開催されたイベント
2003年3月
FLASH。ひなまちゅり!
2003年5月
子供の日Flashゲーム祭
2003年6月
num1000リミックス企画、プロジェクト鼻まにあ
2003年7月
FLASH★BOMB
2003年8月
フラッシュちゃんねる「ひとつのテーマでFLASH作れ!」
2003年9月
SUPER×FLASH -FLASH・動画板仮面舞踏会-
2003年10月
(゚4゚)ウマーなアニメ展覧会、第2回フラッシュちゃんねる「ひとつのテーマでFLASH作れ!」
2003年11月
CAT★MANIA
2003年12月
第2回紅白FLASH合戦、第2回裏紅白FLASH合戦、紅白「糞」FLASH合戦
2003年1月24日、FLASH50氏が『電波2ちゃんねる』(→ちゃんねるぼっくす)で「FLASH板流行通信」の連載を開始した。週一の連載で内容は新作Flash動画の紹介、動画制作者へのインタビュー、イベントの紹介。
毎週内容が濃くて流石FLASH50氏というもの。
1月は地域ネタの2本が話題になった。一つ目は【千葉!滋賀!!佐賀!!!】。ラーメンズのネタをFlash動画化。動画自体は一枚絵に吹き出しを付けただけで、この動画の面白さはラーメンズのネタの面白さである。
■【千葉!滋賀!!佐賀!!!】⇒Youtube・ニコニコ
もう一つは【日本ネタ都市伝説 西の大阪 東の埼玉】。cranky氏の音楽に合わせたハイテンポな演出。当時の王道形式。
■【日本ネタ都市伝説 西の大阪 東の埼玉】『MARNET』⇒Youtube・ニコニコ
狂気系のFlash動画で名を馳せたのはぴろぴと氏。氏の作品はどれも芸術性を感じる。【若後家接吻荘】は未亡人のエロティシズム。
■【若後家接吻荘】(ぴろぴと)『ありさんとくらげさんがごっつんこ』
【Dancing☆Onigiri】はDanceDanceRevolutionの模倣だが、これの特徴的だった事はswfファイルが公開され、多数の人がクローンを作成し盛り上がった現象にある。
■【Dancing☆Onigiri】(O-toro)『THE 冷蔵庫の中身』
*参考:『Dancing★Onigiri』の歴史⇒「Dancing☆Onigiri まとめwiki - バイオグラフィ」
この頃、KEYの新作ゲームCLANNADは発売延期を繰り返し、一体いつ販売されるのかとネタにされていた。
全板人気トーナメントで活躍した葉鍵板のVON NANASHI氏は一向に発売されないCLANNADのオープニングを自分で作った。これが本物と思えるような完成度で葉鍵板住民を驚かせた。
■【嘘CLANNAD-PV】(VON NANASHI)⇒Youtube・ニコニコ
2003年2月、先月に続き葉鍵板を驚かせる作品が現れた。今度はVON NANASHI氏と同じく全板人気トーナメントで活躍した葉鍵板の哭蔵氏であった。【誰ソ彼レ】は誰彼100円とまで言われた凡作ゲーム・誰彼のPV。
その完成度は「あの凡作が面白いように見えてしまう」と評された。クールなBGMはtakoyaki_o氏。
■【誰ソ彼レ】(哭蔵)『哭蔵のFLASH』⇒Youtube・ニコニコ
【誰ソ彼レ】はリミックス作品が数多く生まれた。その代表は【鍛冶屋の受難】(→Youtube・ニコニコ)である。
【キャプテン流石】はファミコンのキャプテン翼の流石兄弟パロディ。最後のオチに笑う。
■【キャプテン流石】(へたれ職人97)『流石だよな俺らの流石ではないFLASH』⇒Youtube・ニコニコ
【CATMAN裏】は青池氏がFLA板のスレッドに登場した際に、本人だと証明する為に作ったもの。クールなCATMANにモナーやおにぎりモナーが登場。
■【CATMAN裏】(青池良輔)⇒Youtube・ニコニコ
後に【CATMAN裏2】(Youtube・ニコニコ)も作られた。こちらは八頭身ネタ、格好良くキモイ。
この月は大型新人が登場した。それは512kb氏。【2ちゃんねる大王】はAAキャラクターを使ったアニメオープニングパロディ。これが初のFlash動画制作というのだから驚かされる。
■【2ちゃんねる大王】(512kb)『512kb』⇒Youtube・ニコニコ
2003年3月3日、「FLASH。ひなまちゅり!」が開催された。
2003年3月、512kb氏は再び話題となる動画を作成した。【宿題は大変だワッショイ】は小さくてかわいいモララーとおにぎりモナーが宿題を頑張るが……
■【宿題は大変だワッショイ】(512kb)『512kb』⇒Youtube・ニコニコ
前作の【2ちゃんねる大王】はパロディであるから、その動画が凄いといっても抑々あずまんが大王のオープニングが凄いという前提がまずあり、それに512kb氏が乗っかった形になるのだが、
【宿題は大変だワッショイ】は512kb氏オリジナルネタである。オリジナルでも高い技術力とセンスを見せた512kbは驚異的である。
モナ倉氏は安定のギコ&しぃ。
■【Letters】(モナ倉)『モナ倉』⇒Youtube・ニコニコ
ぴろぴと氏はやっぱり狂気。
■【ぴこちゃん物語】(ぴろぴと)『ありさんとくらげさんがごっつんこ』⇒Youtube・ニコニコ
【終わらない鎮魂歌を歌おう】は4話に分けて公開された、生と死について考えさせられる作品。
■【終わらない鎮魂歌を歌おう 第壱話】(未乃タイキ)『偽与野区役所』
2003年4月、『pya!』が開設した。画像と動画の投稿サイト。投稿された動画を閲覧者が"(゚∀゚)"(イイ!)"(-A-)"(ダメポ)ボタンで評価可能。
当時、Flash動画作品の公開は各人がホームページ作成用のレンタルサーバーにアップロードする方式だった。これだとアップロード場所がバラバラである。
一箇所にアップロードされる事により、動画の評価と、それのランキングが可能になった。当時としては斬新なサービスだった。なお、サービスといっても個人運営であり、サーバーも管理人個人の物。
ここから人気になったFlash動画として後に登場する【マイヤヒー】が挙げられる。
この月の動画といえば最終的に11作まで制作された【相田みつおの世界】が挙げられる。あまりにも火の玉ストレート過ぎる相田みつお先生の容赦ないお言葉が心に響く。
■相田みつおの世界(みやかけお)『ザ・ガーベージ・コレクション』
【2ch Lain】はAAキャラクターを使ったアニメオープニングパロディ。
■【2ch Lain】⇒Youtube・ニコニコ
プロのイラストレーターである丸山薫氏が制作した【二二九】は、これがFlashで制作したものかと驚いてしまう出来栄え。
口の動きとか家から出る煙とか一部でFlashっぽさはあるのだが、それは些細な事で全体的に見ればFlash動画とは思えない動き。今までの動画とは一線を画す。
■【二二九】(丸山薫)『MARU PRODUCTION』⇒Youtube・ニコニコ
【>>1さん大迷惑】はユニコーンの大迷惑を八頭身ネタで表現したもの。八頭身ネタにハズレ無し。
■【>>1さん大迷惑】⇒Youtube・ニコニコ
2003年5月5日、「子供の日Flashゲーム祭」が開催された。Flashで制作したゲームが対象。
【赤い部屋】はサウンドノベル形式で制作されたホラー系。制作者は【Dancing☆Onigiri】のO-toro氏。
■【赤い部屋】(O-toro)『THE 冷蔵庫の中身』⇒Youtube・ニコニコ
『2ちゃんねる』のDTM掲示板ではNovaうさぎのRemixが沢山作られ、まとめサイトも登場したが、
【NOVA REMIX 2】はその内の一つ「いっぱい痛てぇ~ & イキイキ生きてる」を使ったFlash動画。
■【NOVA REMIX 2】(fujiyama)『fujiyamaの部屋』⇒Youtube・ニコニコ
日本でも話題になったロシアの女性デュオt.A.T.u.の「Nas_ne_dogonyat」を「ナス嫌だ!ゴニャ」と空耳させた動画が【ナス嫌だゴニャ】。
■【ナス嫌だゴニャ】『赤いコンドル』⇒Youtube・ニコニコ
電波ソングとして話題になった「巫女みこナース・愛のテーマ」を2chネタにした【擬古ギコナース】。
■【擬古ギコナース】『右門産』⇒Youtube・ニコニコ
2003年6月1日~3日、『スキマ産業』は「num1000リミックス企画」を開催した。
これはスキマ産業氏がnum1000のソースを公開し、それを元にリミックスを作成するというもの。2月から作品を募集し51作品が集まった。大物Flash職人の企画とはいえ、1個人サイトの企画でもこれほどの作品が集まる事にFlash動画界隈の勢いを感じる。
『スキマ産業』は集まった作品を3日に分けて公開していったが、その大トリに選ばれたのは哭蔵氏。
哭蔵氏はnum1000の映像ソースのみを使い、BGMは変えて制作した。
画像は基本自作せず、既に存在する画像を使い、それをBGMにあわせて流れるように動かす事で、ダイナミックと爽快感を出すことが得意な哭蔵氏らしいリミックスといえた。
■【num1000gdr】(哭蔵)『哭蔵のFLASH』⇒Youtube・ニコニコ
これは、数多く作られたnum1000リミックスの中でも代表作の一つといえる。
さて、num1000リミックスもう一つの代表作はnum1000リミックス企画と同月でありながら本企画には出さなかった512kb氏の作品であった。
先の哭蔵氏とは逆に映像ソースは使わず手描きし、BGMはオリジナルと同じparty4uを使う。
■【num1000 512kb cache mix】(512kb)『512kb』⇒Youtube・ニコニコ
都会的で洗練されたクールなデザイン。手描きキャラクターのアニメーション。画力派Flash職人である512kb氏の特徴が現れた作品であった。
他にもnum1000リミックスの名作としては、やはりこの企画と同月の公開でありながら企画には参加しなかったAKIRA氏制作のもの。cranky氏の曲を使用。この曲もFlash動画でよく使われた。
■【1000GET!】(AKIRA)『ヘッポコムービーズ』⇒Youtube・ニコニコ
AKIRA氏は同月に【スーパー流石ブラザーズ】(→Youtube・ニコニコ)も制作している。キャラクターが可愛いのがAKIRA氏の特徴で、この後も名作を次々と制作していく。
2003年6月17日、「プロジェクト鼻まにあ」が開催された。
【叶えてかな子】は【別府鉄輪地獄変】の青木隆志氏もう一つの代表作。
■【叶えてかな子】(青木隆志)『地獄変.com』
◆FLASH★BOMB
2003年7月20日、「FLASH★BOMB―FLASH BAKA's Offline Meeting Banquet―」が開催された。命名は軟骨氏とスキマ産業氏。
紅白FLASH合戦と並ぶFlash界隈の大規模イベントである。紅白FLASH合戦との違いはオフラインイベントである事。
さて、これを語るには時を少し遡らなければならない。2002年10月26日、「【帰ってきた】2ちゃんねるナイト!!~傑作スレッドや傑作フラッシュをみんなで見て楽しんじゃいますが、何か?~」が開催された。
これは新宿ロフトプラスワンで開催された『2ちゃんねる』のオフラインイベントである。司会はDJ急行氏とセラチェン春山氏でひろゆき氏も登場した。
名作(迷作)スレッドをみんなで見る、というイベントなのだが、そこでFlash動画も上映された。
具体的には「ちんこ音頭」「num1000」「セイウンスカイ」「いっしょにおかしをたべませんか?」である。
僅か4作品でしかも10分の休憩時間中に流されてただけであった。FLA板住民が望む上映とは程遠く、FLA板に失望感が広がった。
そんな中でFLA板に「あの土曜日の午後」「ふらっしゅないと2003への道」という書き込みがされた。
2ちゃんねるナイト!!の失望から「本当はこうあるべきだった」という妄想のFlash動画オフライン上映イベントのプログラムである。
\\\\\\\\\\\\\\\ ふらっしゅないと2003への道 ① \\\\\\\\\\\\\\\
FLASH板住民は1つの夢を持っていた。
「大画面でお気に入りのFLASHを皆で見ながら楽しみたい・・・・。」
そんな中、FLASHに裂かれる時間はわずかといえ"2ちゃんねるないと"が開催された。
しかし、運営側の不手際、場の読めない作品の選択、心ない観客、etc、、、
思い描いた夢とはかけ離れた現実しかなかった。
―――――不完全燃焼。
そう表現することしかできないほど散々な結果となった。
それから数ヶ月後、
かつては良スレと謳われたアンチスレに1つの書き込みがされた。
#●第一部 13:00~14:30
#・ディスカッション形式の職人対談
#[参加職人]
#弱腰、モナ倉、まろやかさ 、公共料金、
#15(UNIX)、セイウンスカイ(仮)、ぴろぴと、スキマ産業、軟骨
# ・
# ・
# ・
ただの夢だった。実現できるわけがない。そんな妄想だけの書き込みだった。
3 :ナナシアター.swf:03/01/03 04:12 ID:???
\\\\\\\\\\\\\\\ ふらっしゅないと2003への道 ② \\\\\\\\\\\\\\\
イベント名はすぐに決まった。
「ふらっしゅないと2003 ~FLA板のリベンジ~」
2ちゃんねるないとの不完全燃焼に対して、
FLASH板によるリベンジの意味合いが含まれてもいた。
しかし、開催にあたっては当然のごとく様々な問題が噴出。
著作権、参加職人の勧誘、会場確保、資金、運営責任者の皆無、、、、
挙げていけばきりがなかった。
―――――2ちゃんねるないとの不完全燃焼にFLA板がリベンジ・・・熱気に包まれる会場。
FLASH板住民は夢を見続けた。
最初に壁を乗り越えるきっかけを作ったのは――PV系職人とよばれるある男だった。
その男は見るものを魅了する「イベント告知FLASH」を完成させた。
告知FLASHは開催のメドも、まったくたっていない、
夢のようなイベントがまるで本当に開催されるかのように錯覚させた。
多くの人々が、その告知FLASHを見て
本当のイベント開催を願った。
年が明け、気が付いてみれば
運営グループと呼ばれるものが組織されいた。
夢が現実となっていく瞬間を、全ての人が固唾を呑んで見守った。
4 :ナナシアター.swf:03/01/03 04:12 ID:???
\\\\\\\\\\\\\\\ ふらっしゅないと2003への道 ③ \\\\\\\\\\\\\\\
開催時間が来た・・・超満員の客席。誰もいないステージ。
ゆっくりと暗くなる館内。客席のざわつきがやがて四方の吸音材に飲まれ・・・静まり返る。
漆黒のスクリーンから、眩い明朝体のテキストが現れた。みんな息を呑む一瞬。
ポ エ ヤ マ
フェードアウトする文字に代わり、ライターの揺れる炎が現れた。ゴノレゴだ!
「オメェラ ヨクキタナ」 あの声だ。独特のテキストトゥスピーチだ。
ゴノレゴは続けた。館内が禁煙であること、作品には惜しみない拍手を送ることが最強であること、
素人は携帯電話の電源を切りなさいって事。会場は笑いがこぼれていた。最高の「つかみ」と進行アナウンス。
合わせてメロディアスなラインの曲が聞こえてきた。緩やかに上がる音量。それは会場のボルテージを強引にシンクロさせる。
そして大音量のドラムロールから高速なユーロビート!テキストが踊るスクリーン。
嗚呼、この作風は!新作だ!ヤツがこのイベント用に合わせて来た!
ス キ マ 産 業
・
・
・
夢が語られた日に、ある名無しがこう言った。
# 861 :ナナシアター.swf :02/11/23 21:56 ID:???
# >>858
# 「まさか実現するとは思わなかったYO!!!」と言ってみたいものだな。
忘れもしない。
あの土曜の午後に見た夢が、今現実となって目の前で繰り広げられていた。
5 :ナナシアター.swf:03/01/03 04:12 ID:???
\\\\\\\\\\\\\\\ ふらっしゅないと2003スケジュール案 \\\\\\\\\\\\\\\
●第一部 FLASH上映会
[上映予定作品]
日本とトルコ 、セイウンスカイ 、かく戦えり●近代日本
たのしいさいばん 、M4U 、エ~エ~おんふぁいと
モナ倉が送る自薦作品集 、しぃのうた 、UNIX 、num1000
バンプ作品集 、良質さいたま集 、木綿のハソカチーフ
1さんと8等身シリーズ 、モナ畑任三郎
その他、職人達によるオススメ作品も上映予定!!!
●第二部
・顔出しOK職人による座談会
・各職人への勧誘結果発表
・「各職人のドキュメンタリーFlash」上映会
[勧誘予定職人]
弱腰、モナ倉、まろやかさ 、公共料金、
15(UNIX)、セイウンスカイ(仮)、ぴろぴと、スキマ産業、軟骨
その他、鋭利検討中!!
●第三部 新作発表会
「発表予定職人]
弱腰、モナ倉、まろやかさ 、公共料金、(゚∀゚)ノィピョ―ゥ
15(UNIX)、セイウンスカイ(仮)、ぴろぴと、スキマ産業、軟骨
しぃの歌(仮)、はにぃでゅぅ、KIKI、まっつん、gorua、Type-R
そして、あの大物の新作も!!
2003年1月2日、◆NITErRUaY2氏が「【紅白】いつでも雑談しているスレ pert13【雑談】」スレッドに「じゃぁ、まじにやりますか」と書き込みし、ふらっしゅないと2003が現実味を帯びてきた、ように見えた。
「【夢】FLASH NIGHT2003 意見交換スレ【現実】」にて◆NITErRUaY2氏が構想を書き込みし議論となっていた中、スレッドにFLASH50氏が協力すると書き込み。
7日、◆NITErRUaY2氏はFLASH50氏&『電波2ちゃんねる』と顔合わせを行ったと書き込みをした。
だが、14日にFLASH50氏は手を引くと書き込み。15日には◆NITErRUaY2氏が、著作権問題がクリア出来無い事を理由に開催しないと書き込みをした(「FLASHNIGHT03」は「夢」で終わらせたいと思います)。
「まじにやりますか」と書き込みしてから半月での挫折だった。
その翌日、2ちゃんねるナイト!!の司会であるDJ急行氏がFLASH NIGHT2003について相談したい事があると書き込み。
3月2日、前回と同じようにスレッド紹介が冒頭にあるもFlash動画が内容の中心になった2ちゃんねるナイト!!が開催された。事実上のFLASH NIGHT2003である本イベントは大変盛り上がった。
運営にはFLASH50氏も参加した。
282 :2ちゃんねるナイト:03/02/18 16:59 ID:4yQ2vUWK
今回は2ちゃんねるの名物と言っても過言ではないフラッシュ作品を
皆さんで楽しもうじゃないかと企画してみますた。
しかし!我々スタッフはフラッシュ好きで良く見てはいるのですが
正直あまり詳しくありません(汗
そこでフラッシュに詳しい人からアドバイスを頂こうと思いまして
現在、電波2ちゃんねる上にて「FLASH板流行通信」を連載されているFLASH50さんが
協力してくれる事になりました!!!
詳しい内容についてはまた次回ということで、3月2日の日曜日はロフトプラスワンへ!
皆さんのご来場を心よりお待ちしております!!
2ちゃんねるイベント板presents
「2ちゃんねるナイト!! ~傑作スレッドや傑作フラッシュをみんなで見て楽しんじゃいますが、何か?~」
昨年10月に開催した2ちゃんねるナイトが早くも復活!今回は前回紹介しきれなかったフラッシュ・動画を中心に紹介いたしまつ。もちろんオバカ(・∀・)スッドレ!の紹介もあるよ!もちろん豪華ゲストの飛び入り参加もあるですよ!
【出演】ひろゆき(2ちゃんねる管理人)、急行、セラチェン春山、他豪華ゲストの飛び入りあり!!
【チャージ】\1000(飲食別)
3月2日 日曜日 開場16:00 開演17:00
http://that.2ch.net/test/read.cgi/event/1032670607/
ゲストはFlash職人から軟骨氏とwosa氏、更にはFlashニュース御三家のホタテ氏とかーず氏(UG-K氏は風邪で欠席)。
軟骨氏制作のオープニングから始まり、過去の名作動画が次々と流された。流されたものは
【hatten】【まるかいててー】【ギャバソ】【DooRaeMoooooooooon!】【しぃのうた】【吉野家】【片翼の田代】【小小作品】【ちんこ音頭】【num1000】【さいたま】【ルパンIII世風タイトルメーカー】
【うる★8つら】【CATMAN裏】【東鳩】【2ちゃんねる大王】【名古屋はええよ!やっとかめ】【ある騒動の記録】。
そしてゴノレゴの動画で「JAピーーーー!にマークされる危険も伴う」というセリフと共に次のイベント「FLASH★BOMB」の開催が告知されたのである。
2003年7月20日、FLASH★BOMBが開催された。
FLASH、好きですか?
2ちゃんねるを語る上でFLASHは欠かせない存在のひとつです。
FLASH板のとあるスレで去年、
「過去の名作と新作を大画面で上映したいね」という
何気なく語られた夢がありました。
このイベントはその夢を可能な限りに近づけたFLASHの祭典です。
2ちゃんねるから生まれた有名FLASHと
この日のために作られた新作FLASHを大画面で、良質な音響で
いち早く皆さんと見届けようという今までにない形を
実現させるイベントです。
「FLASH好きが集まるオフ会」 という意味で
FLASH★BOMB―Flash BAKAs' Offline Meeting Banquet―と名づけたこのイベント、
少しだけ・・・夢を抱いてみませんか?
皆さんで最新のFLASHを共有しましょう。
FLASH、好きですか?
FLASH好きな人、来てください。
―たのしい。はげしい。すごいらしい。
クリエイティブなバカ、揃ってます!! ~from FLASH板
FLASH★BOMBイベントについて(FLASH★BOMB)
「最強の、オフ会」「クリエイティブなバカ、揃ってます!!」というこのイベントは2ちゃんねるナイトのFlash動画特化版という内容。壇上にいるのも2ちゃんねるナイトと同じ、
即ちDJ急行氏、セラチェン春山氏、ひろゆき氏、かーず氏と2ちゃんねるナイト!!では風邪で欠席だったUG-K氏。運営にはFlash50氏とwosa氏。
オープニングはポエ山氏とスキマ産業氏の合作【そんなことより、注意事項~楽園】。
■【そんなことより、注意事項~楽園】(ポエ山、スキマ産業)⇒Youtube・ニコニコ
【ドラゴソボール8】は運営兼職人でありアニメオープニングパロディの先駆けとなったwosa氏。安定した実力を発揮。
■【ドラゴソボール8】(wosa)『wOzBox』⇒Youtube・ニコニコ
もう一つのアニメオープニングパロディ【スーパーしぃルクちゃん】は実力者512kb氏。スーパーミルクチャンだけではなくカードキャプターさくら、クリィミーマミ、明日のナージャ等複数のアニメのパロディである。
■【スーパーしぃルクちゃん】(512kb)『512kb』⇒Youtube・ニコニコ
GIFアニメの実力者、すふぇらとぅ氏も参加。板野サーカスが素晴らしい。
■【Go!Go! アイスキャンディ】(のすふぇらとぅ)『活動漫画館』
そしてFLASH黄金時代の中でも伝説となる動画が公開された。【なつみSTEP!】。制作したのは【しぃのうた】【ひろみの絵日記】で抜群のセンスを見せたNNSJ氏改め たけはらみのる氏であった。
ほのぼのな絵に潜む狂気、再び。なつみが汽車に乗って進む先は・・・・・・
★【なつみSTEP!】(たけはらみのる)『あん堂』⇒Youtube・ニコニコ
たけはらみのる氏の凄いところはキャラクターが一見3Dに見えるが、実際は2Dだというところ。平面を立体的に見せる事に成功している。
最後に流れたのが、【FLASH★BOMB Ending~ALL STAFF】。総勢40名以上のコラボ作品という最後の飾るに相応しい作品で幕を閉じた。
オンラインイベントである紅白FLASH合戦とオフラインイベントであるFLASH★BOMBの成功。まさにFLASH黄金時代であった。
FLASH★BOMB終了後、スキマ産業氏は引退を宣言した。
FBが丁度良い区切りになったので、消えます。
実はまだスキマ名義で作らないといけない作品が2個くらいあるんで、そっちはこの名前で出しますけど、恐らくこのページでは公開されないと思います。
っつても、名無し/捨てハンでは作品出す予定なんで、別に何が変わるわけでもないんですけどね、そもそも。
今まで作品観て下さった皆様、容赦無くアンチして下さった皆様、交流してくれた職人の皆様、本当にありがとうございました。
この一年は、私にとって忘れ難いものになりました。今までこうやってFlash作ってなかったら、こんなに楽しい時間を過ごす事はなかったと思います。
全ての方に感謝を込めて。
スキマ産業
スキマ産業
*:2002年10月の「2ちゃんねるナイト!!」レポート⇒「【帰ってきた】2ちゃんねるナイト!!レポ」
*:FLASH NIGHT2003の顛末について⇒「FLASHNIGHT2003でのムネオハウス周りの人の動き - muneo house information」
*:2003年3月の「2ちゃんねるナイト!!」レポート⇒「「2ちゃんねるナイト!!」レポート」
*:「FLASH★BOMB」レポート⇒「かーず的FLASH★BOMBレポ」
2003年8月20日、「ひとつのテーマでFLASH作れ!」が開催された。
2003年8月22日~24日、「どっかの巨大モニタに映るモナーを見るOFF」が開催された。新宿アルタの巨大モニターにモナーを出して、みんなでそれを見るという企画。企画者はあしべ◆Mr.2chSfzc氏。
モニターに流す動画を制作したのはFlash職人の大物である軟骨氏であった。新宿アルタ前に2ちゃんねらーが集まり、巨大モニターにモナーが映し出された。
さて、2003年8月はなんといっても塚原重義氏の登場だろう。サイト『弥栄堂』は2001年8月から存在していたが、脚光を浴びるようになったきっかけは【甲鉄傳紀 -戦雲の高層都市-】の公開である。
■【甲鉄傳紀 -戦雲の高層都市-】(塚原重義)『弥栄堂』⇒Youtube・ニコニコ
塚原氏の作品はどれもセピア色で戦前から高度経済成長前の昭和を感じさせる。ただそれだけではなく、レトロフューチャー的な不思議機械も登場し独特の世界観を作り上げる。彼の才能は明らかだった。
2003年9月27日、「SUPER×FLASH -FLASH・動画板仮面舞踏会-」が開催された。
2003年9月も大物制作者が登場した。Flash動画ではないが、AAキャラクターを使った動画である。
ムネオハウスのオフラインイベントでVJやフライヤーを担当していたwakamura氏が制作した【世界制服をたくらむモララー】は、AA長編板の名スレをアニメオープニングにしたもの。
■【世界制服をたくらむモララー】(wakamura)『若村重化学工業 先進技術研究所』⇒Youtube・ニコニコ
そのクオリティの高さで話題となった。そしてwakamura氏の特筆すべきことはここから5年後、彼は『ニコニコ動画』にわかむらPとして現れたということだろう(*5A)。
【灯台守の夜】は不思議な世界観。人の醜さ。その人に飼われている犬は魚類を馬鹿にしつつも哺乳類から魚類への先祖返りを選ぶ。マスヲ氏は『ジャンプデジタルマンガ』に益尾陽介として空からフラ太郎を連載した。
■【灯台守の夜】(マスヲ)『GIF倉庫』⇒Youtube・ニコニコ
【スラムダンQoo】はスラムダンクエンディングパロディ。タイトルからしてQooのキャラクターでパロディかと思ったらリアルドラえもん、リアルミッキー、リアルピカチュウ、そして先行者。
■【スラムダンQoo】(ユキムラ)⇒Youtube・ニコニコ
*:世界制服をたくらむモララーについての参考⇒「世界制服をたくらむモララーまとめサイト」
*5A:参考⇒「わかむらPの登場と伝説の7月第2週」
◆日本ブレイク工業ブーム
日本ブレイク工業とは神奈川県横浜市中区弥生町に本社を置く解体業者である。
2003年10月、日本ブレイク工業の社歌がウェブで話題となった。同月24日に放送されたタモリ倶楽部の企画「マイナーキャンペーンソング大賞」にてこの社歌が大賞に選ばれたのがきっかけ。
社員が作詞・作曲したというこの社歌は、社歌とはとても思えない戦隊ものチックで、話題になったのは当然といえる。
そして面白い歌があればFlashで動画をつけるのがウェブのお決まり。早速AAキャラクターを使った動画が作られた。
■【日本ブレイク工業社歌】⇒Youtube・ニコニコ
■【日本ブレイク工業社歌 ユーロビート】⇒Youtube・ニコニコ
歌を逆再生したら「よ~く冷えるぅ」と空耳が聞こえる「日本冷え冷え工業」というリミックス音源も生まれ、これもAAキャラクターを使ったFlashが人気となった。
■【日本ブレイク工業『社歌』逆再生バージョン】⇒Youtube・ニコニコ
なお、社歌を制作した社員は萬Z(量産型) として有名になり、「ブレイク祭り」というアルバムを出すにいたった。
日本冷え冷え工業のFlashはこのアルバムに収録されたがAAキャラクターではなくなった。
■【日本冷え冷え工業】⇒Youtube・ニコニコ
なお、日本ブレイク工業は社員による横領によって事業を停止した。
2003年10月2日、「(゚4゚)ウマーなアニメ展覧会」が開催された。
2003年10月20日、「第2回フラッシュちゃんねる ひとつのテーマでFLASH作れ!」が開催された。
2003年10月はレベルの高いパロディ作品が作られた。アメリカのFlash動画に【Happy Tree Friends】というものがある。かわいいキャラクターを使いながらグロテスクな表現をするアニメである。これのAAキャラクターパロディが【HAPPY 2CH FRIENDS】。
■【HAPPY 2CH FRIENDS】(吉田ケンタロ-)『K.Y FACTORY』⇒Youtube・ニコニコ
【楽しいプーンミン一家】は楽しいムーミン一家のアニメオープニングパロディ。
■【楽しいプーンミン一家】(SaaDa)『SaaDake』⇒Youtube・ニコニコ
【ヤッタンボ】はヤッターマンのアニメオープニングパロディ。何故か美味しんぼ。すなふえ氏の初期作品。
■【ヤッタンボ】(すなふえ)『すなふえ谷』⇒Youtube・ニコニコ
【ゴールデソAA劇場】はゴールデン洋画劇場のオープニングパロディ。キスはあの2キャラ……
■【ゴールデソAA劇場】『NGUMI』⇒Youtube・ニコニコ
2003年11月17日~12月24日、「CAT★MANIA」が開催された。
2003年11月18日、[Macromedia Flash MX 2004 日本語版]が発売された。(ダウンロード版先行。店頭発売は12月5日)
【のび太VSドラえもん】はhttp://www.geocities.co.jp/NatureLand/5866/で公開されたもので、誰が作ったのか解らないが本当にありそうなクオリティ。
■【のび太VSドラえもん】⇒Youtube・ニコニコ
【桃色革命ハタチ】は少女革命ウテナのアニメオープニングパロディ。公共料金氏のキャラクター「はたち」を使っている。
■【桃色革命ハタチ】(SaaDa)『SaaDake』⇒Youtube・ニコニコ
【これは便所つき?わ~い】は空耳ネタ。便所つきの部屋を借りれて嬉しいショボーンだが……
■【これは便所つき?わ~い】(Aturn)『Lance王国』⇒Youtube・ニコニコ
2003年12月1日、ついにFLA板と繋がりのある職人によるFlash動画制作本が発売された。ポエ山氏による「ポエ山先生のFlash MX2004」。
ただ、
Flash動画関連が本格的に書籍化されていくのは2006年を待つ事になる。
2003年12月27日~30日、「第2回裏紅白FLASH合戦」が開催された。
ここで話題となったのがG-STYLE氏が作成した動画だった。氏の息子による「げんこつやまのたぬきさん」の歌と嫁の描いたクレヨン画による動画。これが「3歳シリーズ」のきっかけとなる。
2003年12月28日~30日、「紅白「糞」FLASH合戦」が開催された。
【開運祈願 モナー神社】はAAキャラクターを祀るために創建されたオンライン神社。
Flashで制作されており、二拝二拍手一拝とおみくじが可能。更には絵馬に自分で書いて奉納まで可能。2021年の正月まで多くの参拝者と絵馬の書き込みがあった。
■【開運祈願 モナー神社】『dawgsdk.org』
【2ch格闘(仮)】は後に【艦砲射撃!】を作るTANAKA U氏がそれより前に作った格闘ゲーム。AAキャラクターで格闘ゲームを作るという発想は幾つもあったが、
【2ch格闘(仮)】は兎に角動きの滑らかさが段違い。Flashでここまでやれるのかと驚きを禁じ得ない。
■【2ch格闘(仮)】(TANAKA U)『NEXT FRAME(!)』
◆第2回紅白FLASH合戦
2003年12月25日~31日、「第2回紅白FLASH合戦」が開催された。
昨年主催だったまろやかさ氏は主催の座を降り、前回ではサポート役だったFLASH50氏が主催になった。
前回の公式サイトは個人サイトとしてレンタルサーバーに設置されたが、今回はFLASH50氏が連載を持っている『電波2ちゃんねる』内に設置。
そして全てにおいて前回を上回るスケールで開催された。
作品数は前回よりも大幅に増え96作品。オープニング動画では『Shockwave』や著名職人からの祝辞で盛り上がり、FLA板或いは『2ちゃんねる』内に留まらない、外部への飛躍を予感させる。
名作動画が大量に公開され、FLASH黄金時代を象徴するイベントになった。
すなふえ氏の動画はタイトルが長いので略すと【混乱と怒涛の2ちゃんねる2003年史】。テンポの良さが気持ちいい。
■【混乱と怒涛の2ちゃんねる2003年史。超巨大掲示板こと2ちゃんねるに2003年何が起きたのか?人気アスキーアート流石兄弟でお送りする愛と夢と感動のドキュメンタリーのような作品。】(すなふえ)『すなふえ谷』⇒Youtube・ニコニコ
【それはまるで桜のようで】は雪の降る駅で彼女との日々を思い出す話。
■【それはまるで桜のようで】(和茶)『なにかがだめぽ』⇒Youtube・ニコニコ
【雪のしぃずく】は絵のかわいさからは想像できない、誰も救われない展開。しぃの仇ををうったギコは……
■【雪のしぃずく】(saharu)『Flash Island』⇒Youtube・ニコニコ
【STRUGGLE 2ch FLASH】は格闘ゲーム販促ビデオ風。キャラクターの個性に合わせた必殺技が見てて楽しい。
■【STRUGGLE 2ch FLASH】(nae)『N-GRAVITY』⇒Youtube・ニコニコ
AAキャラクターが生き生きと動く動画はハチミリ氏。ネタは鉄板の八頭身。
■【>>1さんに首ったけ】(ハチミリ)『HACHIMIRI FILM』⇒Youtube・ニコニコ
AAキャラクターを可愛く動かす事に長けたFlash職人といえばAKIRA氏。【アニメ2ちゃんねる】はアニメオープニング風。
もしFlash界隈が順調に進んでいればこういうアニメも作られたのかなと思わずにはいられない。作曲はKURi-ZiLL氏。
■【アニメ2ちゃんねる】(AKIRA)『ヘッポコムービーズ』⇒Youtube・ニコニコ
昨年のFlash合戦で萌えキャラを使ったFlash動画として話題になった【:::TORINO:::】は続編が作られた。
■【::: NEU-TORINO :::】(Type-R)『〓 Type-R GARAGE 〓』⇒Youtube・ニコニコ
【2ch Racing】はAAキャラクターによるマリオカート風動画。そのクオリティの高さには文句のつけようもないが、
2点の理由により議論の対象となった動画であった。一つには未完成状態であった事、そしてもう一つはFlash動画ではないという事である。
紅白FLASH合戦なのだからFlash動画でない点が議論になるのは当然であった。
■【2ch Racing】(inutaka)『動画道』⇒Youtube・ニコニコ
なお、完成晩はinutaka氏のサイトで2004年2月21日に公開された。
【ワスレナグサ】はからすそ氏の同BGMに合わせてファミコンの懐かしさを描く。
■【ワスレナグサ】(神倉みゆ)『ねずみのろうか』⇒Youtube・ニコニコ
【Infinity Dash!!】は、数あるnum1000リミックスをひとつにまとめた集大成的な作品。
■【Infinity Dash!!】(静かなる中条)『Nakajo Web』⇒Youtube・ニコニコ
【Infinity Dash!!】は当時の熱気を今に伝える作品。そして後年見ると寂しさも感じる。永久に走り続けると名づけられた動画。走り続けるギコ。
確かに個人製作アニメーションに終わりは無かった。然し、Flash動画界隈には終わりがあったのだ。
6.2004年 FLA板の快進撃
前年の勢いは止まらず、寧ろ加速する形で多くのイベントが開催された。紅白FLASH合戦では作品数が100を超える。黄金時代は続いていた。
開催されたイベント
2004年1月
FlashMakerコンテスト in 2ch
2004年2月
(゚Д゚)ウマーなアニメ展覧会、第3回フラッシュちゃんねる「ひとつのテーマでFLASH作れ!」、FLA・BIGINNERS
2004年3月
FLASH。ひなまちゅり2004!
2004年4月
第二回FlashMakerコンテスト in 2ch、Perfect Promotion
2004年5月
Flash Game Festival'04、MM-壮大な萌え大会-、FlashMinors ふらっしゅまいな~ず('A`) 、FLASHダービー’04、糞FLASHダービー’04
2004年6月
FlashMaker Anniversary Festival in 2ch、FLASH・動画文藝祭
2004年7月
こしあん祭り STEP by STEP、FLASH★BOMB'04 演ッチマイナー!、KF★B、映夜祭、FLA・BEGINNERS 2nd Challenge
2004年8月
FLA板勢力大決戦、終戦記念日にFLASHを創ろう、流石だよな俺らFLASH祭
2004年9月
第三回FlashMakerコンテスト in 2ch、RZ-温泉郷、SUPER×FLASH 2nd stage
2004年12月
第3回紅白FLASH合戦、裏紅白2004、糞紅白FLASH合戦
2004年1月10日~13日:韓国のネットユーザーが『2ちゃんねる』を攻撃した。攻撃というのはいわゆるF5アタック。
『2ちゃんねる』だけではなく、『ふたばちゃんねる』『電波2ちゃんねる』も攻撃を受けた。
『電波2ちゃんねる』には『紅白FLASH合戦』や『FLASH★BOMB』の公式サイトがあり、FLASH板流行通信の連載もあった。
『電波2ちゃんねる』はドメインを変更し『ちゃんねるぼっくす』になった。FLASH板流行通信は『ちゃんねるぼっくす』で連載が継続された。
2004年1月31日、「FlashMakerコンテスト in 2ch」が開催された。
【こころのアリカ】はmami氏制作のビジュアルノベルである。
火の玉のようなものを出すチカラを持つ夏目和也と、それに興味を持った橘ありかの話。
BGMは『お地球見の丘』『MusicPalette』『Ramine』の物を使用しており、BGMの使った演出が秀逸。
■【こころのアリカ】(mami)『アリカプロジェクト』
2004年1月に第1話を公開。2007年10月公開の第6話までが第一章。2009年5月には第二章第1話が公開された。
第二章第2話は制作中としながら、その後公開される事はなかった。続編の公開が待たれている作品である。
【3歳の主張】は自分の息子の愉快な発言と父親であるG-STYLE氏のツッコミが楽しいお笑い動画。
■【3歳の主張】(G-STYLE)『G-STYLE』
その後「3歳シリーズ」として続編が次々と作られていき、人気シリーズとなった。
2004年2月1日~29日、「(゚Д゚)ウマーなアニメ展覧会」が開催された。
2004年2月14日、「第3回フラッシュちゃんねる ひとつのテーマでFLASH作れ!」が開催された。
2004年2月29日、「FLA・BIGINNERS」が開催された。
AKIRA氏はゲーム販促ビデオ風動画を制作。元ネタは逆転裁判。兄者のひどい言われようと妹者のかわいさが好評。
■【逆転流石】(AKIRA)『ヘッポコムービーズ』⇒Youtube・ニコニコ
2004年3月2日、「2ちゃんねるVOW(4)DVDスペシャル これが2ちゃんねらーの動画投稿だ! ~紅白FLASH合戦2004~」が発売された。書籍だがDVDを付属。第2回紅白FLASH合戦参加作品が収録された。
これは紅白FLASH合戦が書籍に出来るくらいの質と量を備えたイベントになった事を意味している。
なお、第2回紅白FLASH合戦なのだから年でいうなら紅白FLASH合戦2003が正しいはずだが、何故2004なのかは不明。
2004年3月3日、「FLASH。ひなまちゅり2004!」が開催された。
2004年3月は大物作家が新登場した。青池良輔氏の動画を見てFlash動画制作を始めたFROGMAN氏である。尤も新登場といってもあくまでFlash動画界隈の中だけでの話で、元々映像のプロである。
FROGMAN氏が制作した【菅井君と家族石】は出雲に住む全員無職な黒人一家の日常を描くお笑い系動画。「shockwave.com AWARD 2004」受賞作品。
■【菅井君と家族石】(FROGMAN)『蛙男商会』
FROGMAN氏はFlashアニメ四天王と呼ばれた人の一人となった。
【ありさんのおそうれつ】はほのぼのとしたBGMに小学生が描いたような無邪気な絵。それが突然狂気的な画に切り替わる。
■【ありさんのおそうれつ】(ぴろぴと)『ありさんとくらげさんがごっつんこ』
【装脚戦車の憂鬱】は本来キャタピラーがついているはずの場所に2本足がついた軽戦車が軽快な動きで敵陣に切り込む。レトロフューチャーの塚原氏はいよいよ本領を発揮していく。
■【装脚戦車の憂鬱】(塚原重義)『弥栄堂』
2004年4月1日、「第二回FlashMakerコンテスト in 2ch」が開催された。
2004年4月21日、『GilCrowsのFLA板観測所』が開設した。後の『GilCrowsの映像技術研究所』。Flash動画を紹介するサイトでFlashニュース御三家に続く存在になった。
2004年4月25日~26日、「Perfect Promotion」が開催された。
『ふたばちゃんねる』から生まれたキャラクターに「OSたん」がある。WindowsOSの擬人化キャラクターでWindowsのバージョン分キャラクターが存在する。
このキャラクター達をアニメオープニング風にしたのが【とらぶるうぃんどうず】。
■【とらぶるうぃんどうず】⇒Youtube・ニコニコ
【m trip】は「Perfect Promotion」参加作品。いわゆるMotionGraphicsというジャンルの作品。3Dに見えるが実は2D。
■【m trip】(mutast)『mutast room』⇒Youtube・ニコニコ
【MONARIX REVOLUTIONS】はマトリックスをAAキャラクターで再現。
■【MONARIX REVOLUTIONS】(さむらいふ)『さむらいふ』⇒Youtube・ニコニコ
2004年5月3日~5日、「Flash Game Festival'04」が開催された。昨年の同時期に行われた「子供の日Flashゲーム祭」の後継イベント。
主催は【え~え~おんふぁいと】を制作した、まっつん◆SW1/SWF8io氏。このイベントは2009年まで毎年5月に開催されていく長寿イベントとなった。
2004年5月9日~30日、「MM-壮大な萌え大会-」が開催された。
2004年5月22日~30日、「FlashMinors ふらっしゅまいな~ず('A`)」が開催された。
2004年5月30日、「FLASHダービー’04」が開催された。
2004年5月30日、「糞FLASHダービー’04」が開催された。
【行進曲は突撃ラッパ】は「MM-壮大な萌え大会-」でMoe Masterをとった作品。青春の1シーン。
■【行進曲は突撃ラッパ】(フジツカ)『ミキプルーン』
【イート・スイート・スイートホーム】も「MM-壮大な萌え大会-」提出作品だが一般的な萌えではなく、家族ネタ。
■【イート・スイート・スイートホーム】(わたなべともみ)『ホットウェルタンク』⇒Youtube・ニコニコ
【二二九】で実力を見せた丸山氏の【十一月】。捨て猫を拾おうとするが……
■【十一月】(丸山薫)『MARU PRODUCTION』⇒Youtube・ニコニコ
後に商業アニメの監督にまで出世する森井ケンシロウ氏はこの頃まだ無名でTNTを名乗っていたいた。
TNT氏が「FlashMinors ふらっしゅまいな~ず('A`)」に出したのが【no concept】。
■【no concept】(TNT)『適当で行こう!』
2004年6月13日、「FlashMaker Anniversary Festival in 2ch」が開催された。
2004年6月19日~27日、「FLASH・動画文藝祭」が開催された。
【ふたりはプリクマ】はアニメオープニングパロディ。元ネタは勿論ふたりはプリキュア。クマーが暴れまくる。
■【ふたりはプリクマ】『千葉の片隅から』⇒Youtube・ニコニコ
同月、ふたりはプリキュアパロディがもう一つ制作された。【二人はパリキュア】は8頭身ネタ。
■【二人はパリキュア】(蚤)『蚤様部屋』⇒Youtube・ニコニコ
【再生少女】は音楽が印象的。ストーリーから作画、音楽まで全てくりすて氏が制作。
■【再生少女】(くりすて)『くりいろステーション』
【大日本帝国の最期 】は第参幕まで作られた歴史物Flash。太平洋戦争が題材。
■【大日本帝国の最期 第壱幕】(ていていた~)『ていていた~のスペース』⇒Youtube・ニコニコ
2004年7月13日~20日、「こしあん祭り STEP by STEP」が開催された。
◆FLASH★BOMB'04と映夜祭
2004年7月17日~18日、「FLASH★BOMB'04」が開催された。今回は17日の東京、18日の大阪の2会場開催。
東京会場はLoppiによる販売だったが即完売という人気ぶりだった。後にFlash黄金時代と呼ばれた時代の中でも最盛期に開催された本イベントは
作品の質も絶好調。
【山田君ロックンロール】は「山田君じゃな~い?」というノリのいい曲とともに山田君の恥ずかしい過去が同級生であったショーパブの女の子からツッコまれる。その同級生は……
■【山田君ロックンロール】(わたなべともみ)『ホットウェルタンク』⇒Youtube・ニコニコ
【特急になりたかった犬(ぞぬ)】は必要なものをたった2分に詰め込んだ感動系Flashのお手本みたいな作品。
■【特急になりたかった犬(ぞぬ)】(ぼんで)『BondeFlashForest』
【ツギハギ】も感動系Flash。
■【ツギハギ】(ささきあい)『scq』⇒Youtube・ニコニコ
wosa氏は当然パロディで八頭身ネタ。当たり前のように安定した実力を発揮する凄さ。
■【Dear H.M(風の谷の城8ピュタ)】(wosa)『wOzBox』
こちらも毎回安定した実力を発揮するAKIRA氏。ショボーンが可愛い。BGMはおとまにあ氏のものを使用。
■【はしれ!!ショボねこ】(AKIRA)『ヘッポコムービーズ』⇒Youtube・ニコニコ
AKIRA氏と双璧を成なすTVアニメ風動画の実力者、ハチミリ氏はクールなアクション動画。物語について色々想像してしまう。
★【Savior Cat- 救世主猫】(ハチミリ)『HACHIMIRI FILM』⇒Youtube・ニコニコ
ハチミリ氏はこの作品以降、AAキャラクターを使わないと宣言した。それは救世主猫と同タイプのものは作らないという事になる。
後に他の職人が作った救世主猫と同タイプの作品が大人気になった事を考えれば、勿体ない判断だったという気もするが、それは他人が見たらそう思えるだけであって、ハチミリ氏からしたらAAキャラクターからは卒業して次の段階へと進むという意思の現れなのだろう。
【フルスロットル・マイナス】はバトル物。かわいい絵ながら激しく迫力のある動き。Flashでもここまで出来るぞという見本のような作品。「shockwave.com AWARD 2004」グランプリ作品。
■【フルスロットル・マイナス】(ルンパロ)『rumparo-tita』
毎度狂気を切れ味良く入れてくるたけはら氏だが、【魔法使い!?まなみ】は正統派な魔法少女のもの。
■【魔法使い!?まなみ】(たけはらみのる)『こしあん堂』⇒Youtube・ニコニコ
【RIDE】はモーショングラフィック。
■【RIDE】(2501)『90fps.com』⇒Youtube・ニコニコ
【Montage Graphics】もモーショングラフィック。色んな表現がシームレスに繋がっていて、引き込まれる。
■【Montage Graphics】(MonoChrome)『monochrome』⇒Youtube・ニコニコ
【オーニソプター】は塚原氏のレトロフィーチャーな世界観を5分間堪能できる動画。所々にウェブやFlash界隈のネタを出してくるサービス心。
■【オーニソプター】(塚原重義)『弥栄堂』⇒Youtube・ニコニコ
なお、余談だが、当イベントの前に一つの混乱があった。FLASH★BOMBは一回目から「作品を発表出来るFLASH職人の選考が不透明」と一部から言われていた。
FLASH★BOMBの運営は紅白Flash合戦の運営とメンバーが被る事から前年の紅白Flash合戦で高評価を受けた職人が選考される傾向にあるのは解るのだが、
高評価を受けたにも関わらず選考させなかったり、またその逆もあった。運営との関係で選考されたのではと疑惑を向けられる者もいた。
2004年5月、モナ倉氏は「自分がFLASH★BOMBに出場しない代わりに、その枠を新人職人に譲る。枠の争奪戦を開催する」と発表した。
これが「第1回FLA板ダービー」というイベントである。
職人にとっては憧れの舞台に上がれるチャンスが急に訪れる形になった。
然し、Flash50氏の公認を取り付けてたとはいえFLA板のスレで発生したものではなく、モナ倉氏個人で発案したイベントだった事から反発の声が上がった。
そして開催が如何せん急であった事から、他のイベントへエントリー済みだった職人はFLA板ダービーに出す作品が無く、チャンスを失う事になり。
又、他のイベント開催者からすればFLA板ダービー参加の為に自分のイベントへの発表をキャンセルする職人が出てくる恐れがある。
その為、他イベントの主催者・参加者からは猛反発があった。
一部反発はあったものイベント自体は開催され、無精髭氏が優勝、FLASH★BOMBに参加した。
氏は当時無名の職人であり、FLA板ダービーでも優勝がなければ開催日が迫っているFLASH★BOMBには選考されなかったと考えられた。
その為FLA板ダービーは「混乱は発生したもののイベント本来の目的は果たした」と評された。 本イベントは第1回となっていたが第2回が開催される事は無かった。
同日「映夜祭」が開催された。FLASH★BOMBと同日かつオフラインイベントだが、FLASH★BOMBとは時間が被らない未明の開催。
つまりFLASH★BOMBで盛り上がった気持ちが冷めないまま、梯子して参加出来るのが魅力。主催はまっつん◆SW1/SWF8io氏。
この映夜祭はFLA板ダービーと関係がある。FLA板ダービーに反発した人々が「糞フラダービー」という糞フラを競うイベントを対抗で開催した。
更に、FLASH★BOMBの糞フラ版「KF★B(糞フラボンジュール)」をFLASH★BOMBの二次会として開催しようという話まで出てきた。
然し、二次会を糞フラでやるのはどうなんだという話もあり、
結果として二次会としては映夜祭が開催される事になった。
なお、「KF★B」はオンラインで18日に開催された。
【HORIZON】は映夜祭で公開された作品。作者は後に大物職人になるみ~や氏である。
■【HORIZON】(み~や)『Clairvoyance』⇒Youtube・ニコニコ
*:FLASH★BOMB'04のレポート⇒「flash★bomb'04 -演ッチマイナー!- (inOSAKA)のレポート」
*:FLA板ダービーから映夜祭開催までの流れ⇒「上半期FLA板の流れ~FLASH★BOMB編~」
2004年7月18日、「FLA・BEGINNERS 2nd Challenge」が開催された。
2004年8月10日、「FLA板勢力大決戦」が開催された。
2004年8月14日、「終戦記念日にFLASHを創ろう」が開催された。
2004年8月31日、「流石だよな俺らFLASH祭」が開催された。
2004年8月で真っ先に挙げるべきは【艦砲射撃!】だろう。【2ch格闘(仮)】で皆を驚かせたTANAKA U氏はまたも爽快感溢れるゲームを制作。「shockwave.com AWARD 2004」受賞作品。
★【艦砲射撃!】(TANAKA U)『NEXT FRAME(!)』
【WALKING TOUR】は感動系Flashの代表格。人は一人で生きていない、皆で歩いていることを3分で表現。
■【WALKING TOUR】(sapara)『Saparak Record』⇒Youtube・ニコニコ
【掬いあげてくれないか】は屋台の金魚視点が新しい。
■【掬いあげてくれないか】(未乃タイキ)『偽与野区役所』⇒Youtube・ニコニコ
帝国少年氏の作品は、美麗な絵とその世界観に引き込まれる。
■【雨と少女と私の手紙】(帝国少年)『帝国少年』⇒Youtube・ニコニコ
【「ありがとう」って言いそびれたヤツいる? 】は、ありがとうFlashの一種。題材がMMORPGではなく、親。
■【「ありがとう」って言いそびれたヤツいる? 】⇒Youtube・ニコニコ
2004年9月12日、「第三回FlashMakerコンテスト in 2ch」が開催された。
2004年9月20日~24日、「RZ-温泉郷」が開催された。
2004年9月25日、『ハッサジョヴ.com』が「2ちゃんFlashの歴史」を公開。
書いたのは『かーずSP』のかーず氏。2000年12月5日に(V)o\o(V) 氏が「Flash@モナー」スレッドを立ててから2003年2月までに制作されたFlash動画の代表作が書かれていた。
テキストサイトや個人ニュースサイトと同じようにFlash動画も一大ムーブメントとして歴史が書けるくらいのものを積み重ねた、という事である。
2004年9月25日~26日、「SUPER×FLASH 2nd stage」が開催された。
◆きみのためなら死ねるブーム
きみのためなら死ねるとはセガが制作したニンテンドーDS用のゲームソフトである。 発売前の2004年9月に公式サイトが開設したのだが、そこにあったFlash動画で使われていたテーマソングが「ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ」から始まる意味不明な歌詞。 タイトルのインパクトもあいまってウェブでは下記コピペとともに話題となった。
( ´_ゝ`)ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ
( ´_ゝ`)ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ
('A`)ウ~ンウ~ンンンンンウ~ンウ~ンン・ン・ン
テ~ケテ~ケテケテケテン~テ~ケテ~ケテッテッテ
(・∀・)ラヴィ!!
(゚3゚)ピ~ピロリ~ピロリ~ロリ~ロリレリ~
( ´_ゝ`)(ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ)
(゚3゚)ピ~ピロリ~ピロリ~ロリ~ロレルラロ~
( ´_ゝ`)(ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ)
('A`)ウ~ンウ~ンンンンンウ~ンウ~ンン・ン・ン
テ~ケテ~ケテケテケテン~テ~ケテ~ケテッテッテ
(゚∀゚)ラヴィ!!
そして面白い歌があればFlashで動画をつけるのがウェブのお決まり。早速AAキャラクターを使った動画が作られていった。
■【きみのためなら死ねる】⇒Youtube・ニコニコ
幾つも制作された中でも最も有名なのは【戦え!キッコーマソ】のヨガ鳥氏が制作したものである。
■【(゚∀゚)ラヴィ!!】(ヨガ鳥)『ヨガ鳥』⇒Youtube・ニコニコ
Flash動画を制作する度に高評価を受けるヨガ鳥氏はここでもセンスを発揮した。
【つきの8しずく】は森野あるじ氏のファンイベント「RZ-温泉郷」参加作品。空を飛べた<<1さんだが……
■【つきの8しずく】⇒Youtube・ニコニコ
【ぷっぷくちゃん】は後に大物職人になるラレコ氏の初期作品の一つ。
■【ぷっぷくちゃん】(ラレコ)『ウェブテント』⇒Youtube・ニコニコ
そして、いろんな意味でFlash界隈最重要となる動画が登場した。わた氏が制作したのは海外の音楽グループ「O-Zone」の歌「DRAGOSTEA DIN TEI」を使った空耳系Flash動画、通称マイヤヒーFlash。
★【マイヤヒー】(わた)『電影駄目虫超』⇒Youtube・ニコニコ
ノリのいい歌にノリのいい絵。2001年から作られていったAAキャラクターを使った空耳ネタの完成形。人気になるのは当然で、Flash界隈の快進撃を象徴するような動画だった。
まさかこの動画が一年後、FLA板界隈に厄災をもたらすとは……
2004年10月、マイヤヒーFlashのもう一つの代表作が『碇家』によって制作された。こちらも完成度が高く、当然人気に。
■【マイヤヒー】『碇家』⇒Youtube・ニコニコ
【ぷっぷくちゃん】と並ぶラレコ氏の初期作品の一つが【コアラッコ】。コアラだけどラッコ。衝撃の鼻。
■【コアラッコ】(ラレコ)『ウェブテント』⇒Youtube・ニコニコ
【DROPOUT'S BREAK DANCE】はストリートダンスがカッコいい。
■【DROPOUT'S BREAK DANCE】⇒Youtube・ニコニコ
大手予備校には名物講師がいて、教え方が上手い講師は勿論、講義が独特過ぎる講師も生徒から人気になる。
当時、代々木ゼミナールの講師陣は特に癖が強めでしかも講義の様子を公式サイトにアップロードしていた。
特に数学の荻野暢也講師は「数学ヤクザ」と呼ばれる程の個性が『2ちゃんねる』で話題となり、
『2ちゃんねる』ガイドライン掲示板に「この点は出ねぇよ!!のガイドライン」スレッドが立つ程であった。
さて、このスレッドで荻野先生の講義音声をラップやハウスミュージックにしてしまうという猛者が現れた。
Cerotte氏(通称:初代682氏)が制作した「荻野ラップ」「荻野ハウス」は「おーん」「接点t」「この点は出ねえよぉ」を連発しつつ
お洒落なミュージックとのギャップがたまらなく面白い。これが更にFlash動画化された事でウェブ上の笑いをかっさらった。
■【荻野ラップ】⇒Youtube・ニコニコ
■【荻野ハウス】⇒Youtube・ニコニコ
更には授業がぶっ飛んでる亀田和久講師までCerotte氏はミュージック化。これもFlash動画化された。
■【亀田トランス】⇒Youtube・ニコニコ
G-STYLE氏の3歳シリーズは、「200万人のホームページ選手権2004」においてグランプリを獲得。2004年11月1日には書籍として販売された。
「3歳シリーズ きちゅび」はDVDが付属。サイトに公開されていた61本の動画が収録された。前年にはポエ山氏がFlash制作の解説本を出しているが、ついに作品そのものが書籍化されるようになった。
森野あるじ氏の【The Mother Mars 01】は、2000年12月に公開された【The Mother Mars 0】の続編。
■【The Mother Mars 01】(森野あるじ)『RZ-CONSENT』
【終わらない鎮魂歌を歌おう-青年のウタ-】は【終わらない鎮魂歌を歌おう】の続編。
■【終わらない鎮魂歌を歌おう-青年のウタ-】(未乃タイキ)『偽与野区役所』
【正男君と主体石】は名前から解るように【菅井君と家族石】のパロディで、Flash界隈ネタ。日本に入国したい正男は……
■【正男君と主体石】(olo)『olo(,,・д・)』⇒Youtube・ニコニコ
2004年12月22日~31日、「裏紅白2004」が開催された。
2004年12月27日~30日、「糞紅白FLASH合戦」が開催された。
◆第3回紅白FLASH合戦
2004年12月20日~31日、「第3回紅白FLASH合戦」が開催された。今回も主催はFLASH50氏。集まった作品はなんと130作品。
すなふえ氏は昨年同様テンポの良さが気持ちいい。期待を裏切らない出来。
■【2ch 2004年史~ω04】(すなふえ)『すなふえ谷』⇒Youtube・ニコニコ
【ガンガレドクオくん】は悲壮感というかドクオ感が満載のアニメオープニング風Flash。BGMは『SonicEye』。紅白FLASH合戦での公開時にはボーカルは入っていなかったが、
公開後に「モテない男性掲示板」の「喪男の作詞作曲~己の感性を最大限に」スレッドで>>654が歌い、
olo氏はこの歌をつけた改訂版を公開。更にドクオ感が増した。
■【ガンガレドクオくん】(olo)『olo(,,・д・)』
【アームズパーティー】はAAキャラクターによる爽快感のあるゲーム風な多関節Flash動画。
■【アームズパーティー】(エジエレキ)『マタタビアソビ』
nae氏は『Love-Bitch』で公開されていた小説「ハクシャクノテンシ」を動画化。音楽はYASU氏。感動賞を受賞。nae氏はレベルの高い作品を量産した職人だが、【ハクシャクノテンシ】は代表作の一つ。
■【ハクシャクノテンシ】(nae)『N-GRAVITY』⇒Youtube・ニコニコ
【Ascii Art World】はAAキャラクターの本格的横スクロールアクションゲーム。プレイキャラクターをギコ、しぃ、モナー、モララーから選べ、フィールドにいる敵もAAキャラクター。インタラクティブ賞を受賞。
■【Ascii Art World】(しっぽ)『しっぽのとこ』⇒Youtube・ニコニコ
【地下幻想奇譚 座敷牢】は衝撃的な作品。最初から不穏な空気が流れる中で、その結末は……。FLASH50賞を受賞。
■【地下幻想奇譚 座敷牢】(穴清水)『穴清水どっとねっと』⇒Youtube・ニコニコ
もう一つのFLASH50賞は【EndlessFight】。num1000的な作品で題材がぬるぽ。音楽はcranky氏のもの。
■【EndlessFight】『400km/h』⇒Youtube・ニコニコ
大トリを務めた塚原氏の【ウシガエル】は第3回紅白FLASH合戦の中でも特に評価の高い作品。レトロフィーチャーな世界観はいつも通り。
セリフや文字で説明せず、絵だけで全て説明が出来ている。アニメでありつつ極めて映画的。塚原氏初期作品の集大成。技術賞を受賞。
★【ウシガエル】(塚原重義)『弥栄堂』
【ウシガエル】は紅白FLASH合戦終了後も「第3回インディーズアニメフェスタ」でグランプリを受賞。更には「BroadStar AWARD 2005」でもグランプリを受賞。他にも幾つかの賞を受賞した。
さて、MVPをとったのはこの【ウシガエル】ではなく、み~や氏の【NIGHTMARE CITY】であった。FLASH★BOMB'04で公開されたハチミリ氏の【Savior Cat- 救世主猫】のようなAAキャラクターを使った戦闘アクション。
■【NIGHTMARE CITY】(み~や)『Clairvoyance』
【NIGHTMARE CITY】はその内容から、【Savior Cat- 救世主猫】と比べてアレコレ言われるのは避けられないところ。
一部の人からはファイナルファンタジーからパクったのではと疑惑をかけられ、『み~や、パクリ疑惑検証サイト』まで現れた。
パクりなのかインスパイアなのかはともかく、そういわれるくらい【NIGHTMARE CITY】のレベルが高く、話題になったという事である。
量も質も最高潮。黄金時代は継続していた。
然し、曲がり角を迎える予兆はこの時既にあった。公開された作品のアクセス数から見て、観客者数が前回の3~4分の1に大きく下落していると考えられた(*6A)。そしてイベントの手詰まり感。
鋭い指摘をしていたのは界隈一の長文批評家、長文弥太郎氏であった。氏は第3回紅白FLASH合戦について「非常に良く盛り上がった大会」「紅白がFLASH・動画板を代表するイベントであり、2ちゃんねる全体を見渡してみても最大級のイベントであることは今年もまた揺るぎのない」としつつも、
イベントの内向き傾向を察し「外部を目指した革命は挫折していたのかも知れない」と評した。
*6A:「3回目を迎える今年度の紅白だが、残念ながら、やや寂しい、というのが正直な感想だ。理由は極めて単純であり、観客動員数が大幅に落ちているのである。 日程が長い、また他板での宣伝が手控えられている、作品数が多過ぎて集中点がない、といった様々な条件が重なっているものの、聞こえてくる話をまとめてみれば今年度の観客動員数は前年度の3~4分の1、もしくはそれ以下に大きく下落している状況だ。 これは単純に発表された作品のアクセスカウントから耳にする話だが、実感的にも頷けるところがある」 「雑談スレは凄まじい勢いで打ち止めスレッド数を数え上げているが、やはり板全体を見渡したとき、去年と比べて何と雰囲気の違うことよ、とまざまざ思わずにはおられない。 夕方以降の集中投下ではなく、時間未定な投下だった昨年、夜っぴき多数のスレッドが板のスレ一覧の上方で回転していたことを思えば、ID制導入によって重複書き込みが手控えられているとはいえ、やはり寂々とした気分が拭いきれない。 ⇒「中間点を越えて」。
第三回の紅白だが、筆者のまず第一の印象は「内向き」な傾向の強いイベントだったということになるだろうか。といって地味だったとか、盛り上がらなかったという意味では決してない。
振り返って昨年、第二回の紅白は非常に「外向き」の姿勢が強いイベントだったように思う。天下のマクロメディアをはじめとする企業や著名職人が祝辞を寄せたオープニングはやはり衝撃的だった。 これに刺激されてか、紅白神話もあいまってアンチでは前半作への激しい「駄作」叩きが集中したし、またAAモノや2ちゃんねるモノが部分的に不評を買ったりもした。 それもこれも、「外部に出して活躍できる作品、職人かどうか」が強く意識された側面の一つだったように思える。広く外部も注目するイベントだ、と誰もが少なからず自負を抱いたイベントでもあった。
実際、Shockwave.comでの上映や2ちゃんねるVOWでの取りまとめといった「外部」に紅白作品は選抜されて持ち出された。 多くの職人が、2ちゃんねるのFLASH・動画板という枠を飛び出して、またはその看板を背負って、外部で活躍していくのだろう、外部の支持を集めていくだろう、そうした流れをどこかで感じまた夢見ていたのではなかったか?
しかしながら1年が過ぎ、結果として「外部」で最も活躍したのは、紅白にはまるで関係ない、いやむしろ対抗的な位置にあったG-STYLE氏であったという事実は大きい。 確かに、一部の職人は外部のコンテストに入賞を果たしたり、またTシャツのデザインに取り上げられたり、企業サイトのトップを請け負ったりもした。或いはそうした試みは現在も続けられていることだろう。 だが、昨年一年を通じて、独立した作品をそのまま外部に提示できる職人として最も大きく活躍したのはやはりG-STYLE氏なのである。
あくまで単なる想像に過ぎないが、残念ながらイベントを経た「外向け」の各種の取り組みは、(商業的にも?)かなり芳しくなかったのではないかと見当をつけることも出来る。 板内部の熱狂を外部に広げることに成功したとは、あまり言えないというのが正直な印象だ。 勿論、こうした外部との接続は運営の意向や取り組みによるところも大きいのではっきりと断言できるものではないが、ひょとして私達の知らないところで、いつのまにか私達の外部を目指した「革命」は挫折していたのかも知れない。
総評(1)(flappies)
射幸性を引き伸ばす為には、スケールを引き上げていかねばならない。 このスケールアップをFLASH板のリーダーとして一身に引き受けたのが後にMUZOを結成することになるFLASH50女史達だったことは、今さら詳述するまでもないことだろう。 彼女達のもとで、<職人>達は楽園がこれからも拡大するだろうという幸せな夢を見ていた。
反転の契機は、恐らく第三回の紅白FLASH合戦だっただろうか。 年々拡大するイベント規模に板住民達が熱狂するさなか、FLAPPIESの長文弥太郎氏は紅白批評において<革命の挫折>という言葉で早々と、気儘なスタンスのままに見果てぬ夢をそのまま膨らませるようなスケールアップの失敗と方向性の変質を見て取っている。
後に商業化とのま猫騒動によって徹底的に批判されることになるFLASH50女史達だが、スケールアップの限界に誰より焦っていたのは彼女達だったのではなかろうか。 サプライズ、を座右の銘としていた彼女にとって、スケールアップは身に染みた使命感でもあったであろうし、焦燥もまた誰より大きかったはずだ。 どのような内情があったのかは伺い知れないが、板のリーダーとして、逢着点として彼女達が提示してきたのは、賞という形式の導入、そしてMUZO結成というプロ化、商業興行化路線だった。
7.2005年 黄金時代終焉の予兆
Flash動画界隈の中心にいるのはFLASH・動画掲示板である。紅白FLASH合戦が企画されたのもFLASH・動画掲示板のスレッド上である。 紅白FLASH合戦のメインスタッフは「MUZO」を立ち上げ、商業化へと進んでいった。そしてそれはFLASH・動画掲示板から離れる事を意味していた。 MUZOの方針はFLASH・動画掲示板住民に必ずしも支持された訳ではなく、年末の紅白FLASH合戦はMUZO主催とFLASH・動画掲示板主催で分裂となる。 更にはのまネコ問題によってFLASH・動画掲示板は大きく荒らされた。 快進撃を続けていたFlash動画界隈もついに曲がり角を迎える。
開催されたイベント
2005年1月
move on web. in AppleStore心斎橋
2005年2月
FLASH EXPO’05 ~ 閃光動画万博 in 大阪 ~
2005年3月
FLASH MINORS/label2.swf、REAL FLASH
2005年4月
move on web. in AppleStore Ginza
2005年5月
Flash Game Festival'05、Perfect Promotion'05
2005年6月
move on web. in AppleStore名古屋栄、裏Perfect Promotion'05
2005年7月
腐祀~嫌わレ雅を弔う會~、FLASH☆BOB?裏ボム?、Dancing Onigiri Festival '05、こしあん集会05、偽与野祭り ~Niseyono Online Festival~
2005年8月
こしあん盆踊り、ParaFla!感謝祭、move on web. in AppleStore心斎橋、JAPAN WEB ANIME CONVENTION 2005
2005年9月
FLASH★BOMB'05、KF★B'05、映夜祭'05
2005年10月
MMR MMリターンズ 帰ってきた壮大な萌え、糞紅白2005、Masquerade
2005年11月
第弐回FLASH・動画文藝祭、すなふぇすた2005 -すなっしゅアップ-
2005年12月
Dancing☆Onigiri X'mas Festival、ParaFla Xmas Party、3dive、slashup01 冬の陣、NanameUp、紅白闇鍋祭
2005年1月、躍動感が魅力の【次郎長三国志】。
■【次郎長三国志】(日暮里本社)『Poo’s WORLD』
【コンキチくんOP】はオリジナルキャラクター、コンキチくんのTVアニメオープニング風動画。
■【コンキチくんOP】『猿電影』⇒Youtube・ニコニコ
一目ぼれした女の子をPerfumeの引力に合わせて描いた【引力】。
■【引力】(大沢駿)『BEMOD』
◆FLASH EXPO’05 ~ 閃光動画万博 in 大阪 ~
2005年2月19日、梅田のamHALLでオフラインイベント「FLASH EXPO’05」が開催された。主催はみのぷう◆a3Flouz6oo氏。司会はおとまにあ氏。ゲストは『ホタテプロダクツ』のホタテ氏。
大物職人が多数参戦し、6時間という長丁場で42作品が公開された。
これほどの大型イベントがFLASH★BOMB以外でも成り立つ事にFlash黄金時代の勢いを感じる。
【ル8ン三世】は毎回安定して高クオリティな作品を出すAKIRA氏が送り出す8頭身ネタなのだから面白くないわけがない。
■【ル8ン三世】(AKIRA)『ヘッポコムービーズ』⇒Youtube・ニコニコ
こちらも毎回安定してヒットを飛ばすヨガ鳥氏。Flash界隈で常に問題になるのが著作権がらみ。そして著作権といえばあのネズミである。
あのネズミが「守ろう著作権!」「夢が欲しけりゃカネ払え!」と言うアブナイネタ。
■【夢と魔法のファンタジー】(ヨガ鳥)『ヨガ鳥』⇒Youtube・ニコニコ
【今日も今日とてテープは回る】はセリフなしで進んでいく表現が秀逸。
■【今日も今日とてテープは回る】(未乃タイキ)『偽与野区役所』
すなふえ氏は相変わらずの心地よいテンポで最初から最後までネタバレ。
■【ネタバレダイジェスト】(すなふえ)『すなふえ谷』⇒Youtube・ニコニコ
*:FLASH EXPO’05のレポート⇒「FLASH EXPO'05 閃光動画万博in大阪ライブレポート」
【NANACA†CRASH!!】はCROSS†CHANNELのキャラクターを使ったゲーム。タイミングを合せてクリックして離すだけのゲームだが、これが癖になる。
■【NANACA†CRASH!!】
【う○ぎ】は周りの人に不満がある女の子が、自分は出来そこないと言ううちぎとの触れ合いの中であることに気が付かされる話。
■【う○ぎ】(ささきあい)『scq』⇒Youtube・ニコニコ
2005年3月2日、エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズが「DISCO-ZONE~恋のマイアヒ~」を発売。【マイヤヒー】(電影駄目虫超のほう)の「ねこねこ空耳 恋ver」がCDエキストラに収録された。
2005年3月13日、「FLASH MINORS/label2.swf」が開催された。
2005年3月26日、「REAL FLASH」が開催された。
【プレゼント】は「自分の作ったシナリオで他人にFLASHを作ってもらうスレ」から生まれたFlash動画。103◆nRvlpHTnpIが制作したシナリオをSTUDIO_DOKUOがFlash化した。
声は「FLASHアニメ声優になろう!」スレから募集。しぃとの約束を忘れてしまったギコは……
■【プレゼント】(103◆nRvlpHTnpI、STUDIO_DOKUO)『STUDIO DOKUO』⇒Youtube・ニコニコ
【高速トットちゃんの部屋】は黒柳徹子のマシンガントーク再現だが、途中でバグる。
■【高速トットちゃんの部屋】⇒Youtube・ニコニコ
◆『MUZO』の登場
2005年4月11日、アニメオープニングパロディネタの第一人者であるwosa氏(長田恒司)は有限会社パズブロック(PZBLOCK)を設立した。
同年5月16日、パズブロックはパズブロック公式サイトとフラッシュエンターテイメントサイト『MUZO』を開設した。
『MUZO』は『電波2ちゃんねる』内のページ「フラッシュちゃんねる」の後継である。
そして、「フラッシュちゃんねる」の後継である『MUZO』の看板役は当然FLASH50氏であった。
氏が「フラッシュちゃんねる」で書いていたFLASH板流行通信は『MUZO』へ移転した。
今までフラッシュちゃんねるをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
FLASH50です。
この度、「フラッシュちゃんねる」が大幅にリニューアルされまして、FLASHエンターテインメント「MUZO」という名前になりました。
新サイトMUZOの目的は、「クリエイターの創作活動・表現活動を支援する」ことであり、従来のフラッシュちゃんねるのスタンスに変わりはございません。
そして、より広いエンターテインメントの発展性を視野に入れ、今まで以上の活動を行ってまいりたいと思っております。
これからも宜しくお願い申し上げます。
MUZO
同年7月16日、『MUZO』はオフラインイベント「FLASH☆BOB?裏ボム?」を開催した。
『MUZO』主催のイベント第一弾であり、流した動画は過去二回のflash★bombで上映された作品から厳選したもの。
初めてのイベントを成功させた。
『MUZO』の立ち上げは、紅白FLASH合戦・flash★bombを成功させてきたwosa氏とFLASH50氏にとって大きな挑戦だったといえる。
これまで(一部でプロもいたが)あくまで素人制作集団としてのFlash動画界隈からの脱皮。Flash動画職人を使った商業路線。
そして、商業展開をする以上、今までのやり方を変えていかなければならない。
それはFlash動画界隈の象徴的イベントである紅白FLASH合戦・flash★bombにおいても例外ではなかった。
2005年4月19日、Adobe SystemsがMacromediaを買収すると発表した。
2005年4月23日:動画共有サービス『YouTube』がサービスを開始した。
かわいらしい絵柄の【PICNIC】。制作者は後に『ニコニコ動画』で活躍する砂吹旅人氏(砂吹P)である。
■【PICNIC】(砂吹旅人)『UP or DOWN』
2005年5月2日~3日、「Flash Game Festival'05」が開催された。
2005年5月5日、「第四回FlashMakerコンテスト in 2ch」が開催された。
2005年5月13日~7月22日、『にゅーあきば.こむ』で「教科書には載らないコンテンツの歴史教科書」が連載された。書いたのは ばるぼら氏。
2005年夏までの主要なFlashイベント、Flashニュースサイト、動画を紹介している。これまでの大きな流れを掴める文として、Flash黄金時代当時に書かれた中では一番纏まっている文と評価できる。
Flashに魅せられて何年も経つが、その「きっかけ」は、ここから何か面白いことが起きる、Flashの持つ力が既存のマーケットにない新しい価値観を作り出せると感じたからだった。価値観の転換が起きる瞬間を、できれば近くで見たくて、去年辺りからなるべく積極的に関わってきたつもりである。夏がすぎたころ、それを目撃する日が来ることを期待している。さよならFlash!
ばるぼらの「教科書には載らないコンテンツの歴史教科書」:2004年のFlash(第10回)(にゅーあきばどっとこむ)
2005年5月28日~29日、「Perfect Promotion'05」が開催された。
【菅井君と家族石】でヒットを飛ばした『蛙男商会』、今度は古墳キャラクターという発想力。
■【古墳GALのコフィー】(FROGMAN)『蛙男商会』⇒Youtube・ニコニコ
【夏詰】はPerfect Promotion'05参加作品。タイトルの通り、これでもかと夏を詰め合わせたMotionGraphic。
■【夏詰】(爆走戦隊、24Pixel)『400km/h』『Ohimasaka』⇒Youtube・ニコニコ
【ごがつのそら。】は吉村麻之氏とジャムる?氏制作のビジュアルノベルである。Windows版(NScripter)、更にはAndroid版も制作された。
■【ごがつのそら。】(吉村麻之、ジャムる?)『むきりょくかん。』
2005年6月28日~30日、「裏Perfect Promotion'05」が開催された。
2005年6月といえばなんといっても【マイケルクエスト】だろう。制作者のsikamako氏は「【終わらない鎮魂歌を歌おう】を見て、こういうのを作りたいと思った」と語る。
しかしサイトで公開された動画は【ロマンシング・セガ2 OP】や【SEGA FantasyⅣ】等のゲームネタが中心。その17作目が【マイケルクエスト】。マイケルシリーズ3部作の1作目。
「マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー」のマイケル・ジャクソンがファミコンの世界で大活躍する。
■【マイケルクエスト】(sikamako)『RSF』⇒Youtube・ニコニコ
【NANAME CITY】は名作【NIGHTMARE CITY】をナナメキャラクターでパロディ。カギ氏は翌年、大注目を浴びる動画を制作する事になる。
■【NANAME CITY】(カギ◆KagiOO2uMA)『ロッカールーム』⇒Youtube・ニコニコ
2005年7月13日、「腐祀~嫌わレ雅を弔う會~」が開催された。
2005年7月16日、「FLASH☆BOB?裏ボム?」が開催された。
2005年7月18日~24日、「Dancing Onigiri Festival '05」が開催された。
2005年7月20日、「こしあん集会05」が開催された。
2005年7月23日、「偽与野祭り ~Niseyono Online Festival~」が開催された。
短いながらも頭に残る洗脳曲【カレーパンのうた】を制作したラレコ氏のギャグアニメが【くわがたツマミ】。人間の母とくわがたの父の間に生まれた少女ツマミのかわいいギャグ。
■【くわがたツマミ】(ラレコ)『ウェブテント』⇒Youtube・ニコニコ
【おジャモナどれみ】はおジャ魔女どれみのオープニングパロディ。
■【おジャモナどれみ】『完全効力』⇒Youtube・ニコニコ
【もすかう】はめざせモスクワの空耳ネタ。
■【もすかう】『swf774』⇒Youtube・ニコニコ
【ふしぎ星の8つご姫】はふしぎ星の☆ふたご姫のオープニングパロディ。
■【ふしぎ星の8つご姫】(のみ)『蚤様部屋』⇒Youtube・ニコニコ
2005年8月20日、「こしあん盆踊り」が開催された。
2005年8月25日、「ParaFla!感謝祭」が開催された。
◆JAPAN WEB ANIME CONVENTION 2005(JAWACON)
2005年8月27日、大阪で「JAPAN WEB ANIME CONVENTION 2005」(JAWACON)が開催された。 これはFLA板とは違う流れで開催されたオフラインイベントである。中心人物はルンパロ氏と大西隆幸氏。
まず1月13日、AppleStore心斎橋で「move on web. in AppleStore心斎橋」を開催した。 翌日、JAPAN WEB ANIME CONVENTIONの開催を『move on web.』のサイトで告知。 作品を発表する職人として青池良輔氏、大沢駿氏、512kb氏、のすふぇらとぅ氏、ひらら氏、poeyama氏、丸山薫氏、ルンパロ氏の名を挙げた。 4月4日にAppleStore Ginzaで「move on web. in AppleStore Ginza」を開催。5月23日にJAWACON公式サイトを開設。 6月3日にAppleStore名古屋栄で「move on web. in AppleStore名古屋栄」を開催した。
そして8月27日、JAPAN WEB ANIME CONVENTION 2005が開催された。 作品を発表した職人は41名という大イベント。 なお、先に挙げた8名に蛙男商会氏と森野あるじ氏を加えた10名が公式サイトで大きく紹介され、 他にも31名の職人とは扱いが大きく違った。ただ、特別扱いされなかった31名の中にもFLA板では既に実力者として評価されていた塚原氏や実力の片鱗を見せていたラレコ氏がいた。
参加したFlash職人は大物ぞろいのJAWACONだが、その中で一つ作品を挙げるならば【吉野の姫】になる。【二二九】で高い評価を受けていた丸山氏の代表作であり、多くのコンテストで賞を獲得した。BGMは『FOMALHAUT』のもの。
★【吉野の姫】(丸山薫)『MARU PRODUCTION』⇒Youtube・ニコニコ
Flash動画としては尺が長い8分。デジタル絵でありながら和紙の上に描いたような演出も光る。
なお、JAWACONは2005と後ろに付いているが2006年以降に開催される事は無かった。move on web.としては2006年まで活動があった。
【春陽とわたし】は授業中に居眠りした女の子の夢の話。作中に出てくる校舎は塚原氏が通っていた大学がモチーフ。
■【春陽とわたし】(塚原重義)『弥栄堂』
【numnaname】はnum1000をナナメギコでリミックス。
■【numnaname】(IC.yas)『+Kaleidoscope+』⇒Youtube・ニコニコ
◆のまネコ問題に揺れる『MUZO』とFLA板
『電影駄目虫超』の わた氏が制作した【マイヤヒー】はエイベックスがCDを発売した際に収録されるという快挙を達成、
O-ZONEがミュージックステーションに出演し歌った際には映像が流れ、DVD付バージョンには歌詞の2番目にも動画をつけた完結編Flashが収録された。
2005年9月、のまネコ関連グッズなるものがエイベックス、エポック社、大栄食糧、HNAから発表された。
具体的には、ぬいぐるみ・キーホルダー・ポーチ・シール・トレーディングカード・ストラップ・キーホルダー・ノート・シャープペンシル・ボールペン・時計、ソフビバンク等。
グッズに描かれている絵は わた氏の描いたモナーの絵だった。つまりのまネコとはモナーであった。
これらのグッズには「(c) のまネコ製作委員会」という著作権者表示を付けていた。
というのも有限会社ZEN(実質エイベックス)が「のまネコ」(「のまネコ」と書かれた手書き文字)、「米酒」(米酒の瓶を持った猫のイラスト)の2つの商標登録を出願していたのである。
これに対し『2ちゃんねる』住民はモナーをエイベックスが私物化していると感じ、反発した。2002年6月のタカラギコ騒動と同じように。
ここに「のまネコ問題」が騒動として勃発。その騒動で標的となり叩かれたのはエイベックスと わた氏であった。
この騒動の中で、わた氏のとあるコメントが広まった。女性セブンに載ったコメントなのだが、これが騒動に更なる火をつけた。
どんなシュチュエーションで空耳が?なぜネコなのか?
最初に曲を聞いたとき"コイツは来る"って思いましたね。 なぜかすでに日本語に聞こえていたので。 そして、まず最初に浮かんだのはネコでした。
女性セブン
わた氏は何故このようなコメントを女性セブンに出してしまったのか。それとも女性セブン記者の解釈がおかしかったのか。 それともエイベックスの戦略なのだろうか。何れにしろこのコメントは非常にまずかったといえる。わた氏は先人達が築いたAA文化という土台の上でモナーを使って当該動画を制作し人気となった。エイベックスを中心に展開する商品上はネコという事にしても、動画上に出てくるネコは紛れもなくモナーなのである。 にも関わらず、「まず最初に浮かんだのはネコでした」とモナーを無視し自分がキャラクターを創造したととれる発言になってしまった。 わた氏への非難が殺到した。
『MUZO』はFLASH★BOMBの開催を間近に控えていた。会場の規模を大きくし1200名という大規模で開催。
そこにわた氏とマイヤヒー空耳Flash動画を参加させる事にしていた。同月8日、『MUZO』はのまネコ問題についてコメントを出した。
AAに対するわたしたちの認識
今回2ちゃんねるを中心に、のまネコの商品化について各地で議論が交わされております。
MUZOでは、主に2ちゃんねる等、掲示板コミュニティーで使われているAA(アスキーアート)も創作物として考えておりますので、まずAAについての見解をご説明させていただきます。
まず、私たちMUZOは、「AA(アスキーアート)はネットコミュニティのフォークロアである」という認識でおります。
AA(アスキーアート)は誰でも好きなように描くことが許されるべきものであり、誰にも規制されるべきではないものであると考えております。そして、今後もAAのFLASH作品は増えてほしいと思います。
ネットコミュニティーで発表されるFLASH作品におけるAAがそのような位置づけである、という認識については、わたさんに関しても、先に述べたMUZOの見解と相違はないとおっしゃっております。
ですので、誤解に基づく、わたさんへの誹謗中傷に関しては、即刻やめていただきますよう、皆さんには強くお願いいたします。
マイヤヒーフラッシュについて
MUZOが主催し、9月23日開催されるオフラインFlash上映イベント、「flash★bomb'05」にマイヤヒーフラッシュを作成されました、わたさんの出場が、決定いたしております。
わたさんの一連のマイヤヒー作品の内容や、制作の経緯について、誤解しておられる方もいらっしゃるようですので、この場で説明させていただきます。
一部では、わたさんご自身がAAキャラクターを商品化するように推し進めたという誤解が拡がっておりますが、わたさんご自身は1つのAA作品を制作された個人制作者に過ぎず、その作品をたまたま見たavexさんからわたさんへ連絡が届いた、ということですので、わたさんから声をかけた、というのは間違いです。
昔から、Flashの世界では、権利者に無断で楽曲をFlashで利用する、いわゆる「黒フラッシュ」というものが人気がありましたが、今回の、のまネコフラッシュに於いて、いわゆる「黒フラッシュ」が原盤権保持者から認められ、さらに好意的に採りあげられる、という前例のない出来事が起きました。この出来事自体は、素晴らしいものであると、MUZOは考えておりますし、このような動きは、Flashにとどまらず、ネットラジオなどの世界でも、同様の動き(pod safe music のリスト化や配信等)が最近加速しておりますので、他の音楽出版社さんにも是非流れに乗っていただきたいと考えています。今まで不可能だった、CDなどで商業利用されている楽曲を使った作品制作と発表が、自由にできる時代が来るかもしれません。
わたさんの flash★bomb'05 参加について
flash★bomb '05 で、わたさんが、作品を公開されます。
この作品は、未発表の新作で、マイヤヒーフラッシュの原点に還ったような、作品内容となっています。もちろん、AAも数多く登場します。 私たちは、この作品を是非観ていただきたいと考えています。
わたしたちは、まだヨチヨチ歩きの活動ながらも、Flash作品の素晴らしさをより多くの人々に伝えたいと考えておりますし、言葉を尽くすよりも、作品を観ていただくことが一番のメッセージになると考えております。
わたさんを flash★bomb に参加させるな、というメールも届いていますが、わたしたちは断固としてそういった対応はしません。
わたさんに、作品を通して語る機会を奪うことはありえません。
まずは作品を観てください。そしてその上で建設的な議論を交わしていただきたいと考えております。
「のまネコ」に関して(MUZOの見解)(MUZO)
「(私達が)わた氏をflash★bombに参加させないという対応は断固としてしない」「わた氏が作品を通して語る機会を(私達が)奪うことはありえない」
事実上のFLA板代表であり、クリエイターを守る側として毅然と矢面にたった『MUZO』は気骨ある姿を見せた。立派なコメントだった。 然し、これがFLA板以外の2ちゃんねる住民から「FLA板は わた氏を擁護した」「FLA板が主犯」と捉えられてしまう。そしてFLA板が激しく荒されていくのである。(FLA板を荒らす理由付けとして荒らしに利用された)
~FLA板の現状~
・事態は沈静化どころの話ではなくなってきている
・なぜかFLA板の責任になっている
・fb参加者全員にメール送るとか完全に暴走しているやつもいる←問題
一部が完全に暴徒化。危険域に達している。
~FLA板の現状~
・スレ乱立で収集がつかなくなっている。
・fb潰せという流れもある
・この問題に対してなんで職人はFLASHを作らないのか?職人は発言しないのか?作らないやつは真剣に考えていないなどと都合お構いなしの発言が相次ぐ
・騒ぎたいだけの人もいるようだ
FLA板としてはfbは成功してほしい、外部からは圧力という板ばさみ状態。FLA板史上最大規模の荒れ模様。見ざる聞かざるボンバザルでは…ちときついかも。
9月14日、『MUZO』はわた氏の flash★bomb'05 参加をとりやめると告知を出した。わた氏が辞退を申し出た為であった。
●わたさんの flash★bomb'05 参加とりやめの件
非常に残念ですが「わた」さんより、「これ以上迷惑をかけられないので、flash★bomb'05出演は辞退したい」という申し出があり、「わた」さんの新作上映を中止することが決定いたしましたので、お知らせさせていただきます。
「わた」さん自身、flash★bomb'05への参加を強く希望しておられましたし、我々としても参加していただきたたいと考え、ねばり強くやりとりをいたしましたが、「わた」さんの「混乱させるのは本意ではない」という意志を尊重し、辞退という非常に残念な結論を受け入れることに致しました。イベント運営として力が及ばず、非常に残念です。
「のまネコ」に関して(MUZOの見解)(MUZO)
同日、わた氏は『電影駄目虫超』にコメントを出した。
お世話になっております。「電影駄目虫超」管理人、わたです。 この度は、「のまネコ」の発売に際し、大きな騒動となってしまい、申し訳ありません。
遅くなりましたが、私の状況をご説明させていただきます。
7月27日時点で私の持っていた「のまネコ」の著作権は、全て有限会社ZENに譲渡されており、 私は一切保有しておりません。
これにつきましては正式に譲渡の書類を交わしており、私は著作権を持っておりません。
また、「のまネコ」の著作権使用料としての収入は現時点で一切発生しておりません。 今後も「のまネコ」に関するお金は一切受け取りません。
著作権者としての権限はありませんので、今回のグッズに関して 関係各社に何かを強制することはできない状況です。
このような騒動の渦中にあった事を踏まえ、flash★bomb'05への参加はふさわしくないと判断し、 お招きくださいましたMUZO様には大変申し訳ないと思いますが、辞退とさせていただきました。 楽しみにしてくださったお客様を裏切る行為となってしまいますこと、お許しください。
今回の騒動を受けまして、「電影駄目虫超」とリンクをしていた複数のサイト様や、 私自身と交流のありました方々に多大なご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
最後になりますが、今回の件で大変お世話になりました方々に深くお礼を申し上げます。
電影駄目虫超
その後、「シベリア超速報掲示板」の住民が「アスキーアート愛好者有志一同」の名義でエイベックス代表取締役社長宛てに公開質問状を送付。 のまネコへの対抗として浜崎あゆみのロゴを真似た「のまタコ」が作成され、2ちゃんねる管理人の西村博之氏が、エイベックスのコメントを逆手にとった質問状をエイベックスに送付。 更には「モナーそして全てのAAを愛する者 ◆ttrof7oVIg」が、のまネコグッズの販売中止とエイベックスからの謝罪を要求し、それが実行されない場合にはエイベックスの社員・社長の家族に危害を加えるとの犯罪予告をし逮捕される等の出来事があり、 結果的にZENはのまネコの図形商標の登録出願を取り下げ、エイベックスは『ショッピングアリーナ』で登録出願を取り下げの告知を行った。各種のまネコグッズは発売中止となった。
この騒動で傷を負ったのはエイベックスとわた氏は勿論だが、なんといっても激しく荒らされたFLA板、そして『MUZO』であった。
『MUZO』が目指す姿に賛同しないFLA板住民も少ない数で存在していた中で、
『MUZO』はFLA板住民の一部から厄災をもたらしたものとして受け止められ、『MUZO』とFLA板住民の分断は加速した。
『MUZO』は発足していきなりつまずく事になった。2002年末のFLASH紅白成功から快進撃で進んでいったFlash界隈に暗い影が落ち始める。
*:のまネコ問題の詳細は私が纏めた右記を参照⇒「のまネコ問題について今更振り返る」
◆FLASH★BOMB'05と映夜祭'05
2005年9月23日、「FLASH★BOMB'05」が開催された。しかし始まる前から二つのつまずきがあった。
一つは先に書いた「のまネコ問題」。そしてもう一つはパクリ騒動であった。
イベントに先駆けて9月2日、『2ちゃんねる』のトップがflash★bomb'05特別仕様になった。
『MUZO』が企画しyossy氏が制作したFlashゲーム「flash★bomber」が『2ちゃんねる』のトップに貼られたのだが、これが【NANACA†CRASH!!】に類似しているものであり、パクリではと騒ぎになった。
のまねこ問題と同タイミングで発生した事で両騒動が”パクリ”という言葉でシンクロしてしまい、悪い方向での相乗効果が出てしまった。
始まる前から大きく躓いたFLASH★BOMB'05であったが『MUZO』になってから初めての大型イベントとして昨年に比べ大きな変化があった。これまではFLA板で行なわれていたインディーズイベントのオフライン版といえる内容だった。
狭い会場に人々が集まり、動画制作者・視聴者関係なく"みんなで作る形式"のFLASH★BOMB。
それが今回は広い会場を使った動画鑑賞会へ変化し、Macromediaが公式に関わるようになり、上映の途中で協賛企業のCMが挟まるようになった。
加えて、早々とイベントDVDの先行予約用紙が配られた。例えるならば「インディーズから応援していたバンドの、メジャーデビュー後最初のライブ」。それがFLASH★BOMB'05であった。
そして、パンフレットに書いてあった『最後のショウゲキ』という文字。wosa氏はFLASH★BOMBの終了を発表。新たなイベントとして「slashup」を発表した。
slashupは、Flash動画に限らない、あらゆるクリエイターが発表できる場を作るプロジェクトであった。
Flashという枠からウェブアニメーションへ。それはFLA板との関係が変わる事を意味していた。
上映された作品は高レベルを維持。既に実績を挙げた実力者達による期待を裏切らない作品達。流石はFLASH★BOMBという内容だった。
【EMDCR】はMotionGraphics。
■【EMDCR】(ムラカミ)『Elite Motion Designs』⇒Youtube・ニコニコ
第3回紅白FLASH合戦に【NIGHTMARE CITY】で実力を見せつけたみ~や氏。今回は【NIGHTMARE CITY -CATASTROPHE-】。勿論AAキャラクターを使った戦闘アクション。
■【NIGHTMARE CITY -CATASTROPHE-】(み~や)『Clairvoyance』
【次郎長三国志】で実力を見せつけた日暮里本社氏は今回も躍動感溢れる作品。回り込むカメラワークがかっこいい。
■【土煙高田馬場】(日暮里本社)『Poo’s WORLD』
【超絶無職ニィトガイ】。世を忍ぶ無職なドクオは、人々に危機が訪れた時…よけい世を忍ぶ姿に変身する。
■【超絶無職ニィトガイ】(アンタイトル)『アンタイトルFLASH仮倉庫』⇒Youtube・ニコニコ
塚原氏はいつもの世界観だが、今回は通勤電車の座席取りを飛行機の空中戦で表現するアイデア。
■【通勤大戦争】(塚原重義)『弥栄堂』
【ファンキーブッダ】は日本にある変な仏像の紹介を すなふえ氏らしい軽快なテンポで紹介。
■【ファンキーブッダ】(すなふえ)『すなふえ谷』⇒Youtube・ニコニコ
【ムサベツカウンターストップ】はかっこいい多関節アクション。
■【ムサベツカウンターストップ】(エジエレキ)『マタタビアソビ』
【異形花魁華屋敷】はホラーもの。双頭の女の子、その結末は……
■【異形花魁華屋敷】(穴清水)『穴清水どっとねっと』⇒Youtube・ニコニコ
【無重力少女SORA】はアニメの予告風。nae氏は、ハチミリ氏やみ~や氏に比べれば知名度的に一段下だが実力では決して劣っていない。
■【無重力少女SORA】(nae)『N-GRAVITY』⇒Youtube・ニコニコ
【DOLL】は多くの作品を作ったぴろぴとの中でも代表作と言えるものの一つ。暴力・悲しさ・儚さでありながら美しさも感じさせる。印象的なBGMはantihoney氏。
■【DOLL】(ぴろぴと)『ありさんとくらげさんがごっつんこ』
【なぜなにどうぶつらんど】は色々とめちゃくちゃ
■【なぜなにどうぶつらんど】(nnm)『私的似非ベジタリアン』⇒Youtube・ニコニコ
【団地妻 - Apartment Wife -】。くじ引きで当たったのは大根。不満の団地妻だが、その大根がまさかの役にたつ。
■【団地妻 - Apartment Wife -】(halcyon)『halcyon』
同日夜には例年通り映夜祭が開催された。
【Synergy Ⅴ】はMotionGraphics。5名の合作である。
■【Synergy Ⅴ】(天国、爆走戦隊、カギ、それは蒼旗です。 、AKIOFLASH)
*:flash★bomberパクリ問題の時系列纏め⇒「2ちゃんTOPのゲームがNANACA†CRASHパクリ?疑惑について」
*:FLASH★BOMB'05のレポート⇒「flash★bomb'05 レポート」「FLASH★BOMB\'05」
540 名前:Now_loading...774KB 投稿日:2005/09/24(土) 01:59:54 ID:xH76OoKI
今年行かなかった理由の一つに
会場がでっかくなって、
「鑑賞会」っぽくなるんじゃないかなっていうのがあった。
去年行って、あの広くない会場の中で
みんなでどっかんどっかん笑ったりしたのがすごく楽しかったから
広くなったらそういうのも薄れんのかな~って。
去年以前に行って今回も行った方、そこんとこどうだったでしょうか?
スレの流れぶったぎりなのですが
よろしければ教えていただきたいです。
597 名前:Now_loading...774KB 投稿日:2005/09/24(土) 04:33:46 ID:DpAwWG+0
既に結構感想でてるけど、せっかく行ったので感想を。
なんというか今年はあまり楽しめなかった。
理由はまさに>>540さんが言っているあたりのことなのですが
"参加してきた"というより"見てきた"という感じになっていたこと。
別に"見る"イベントになるなら、それはそれで構わないのです。
こちらも"見る"スタンスに変えるだけですから。
でも、イベント側が内容の一部(例えばトークや一部の上映作品)は
内輪な雰囲気を残したまま、
つまり昨年までの"参加する"タイプのスタンスでやっているため
そういったところは、こちらが"見る"スタンスでいるとかなり白ける。
では、内輪を楽しめるスタンスで見ようとすると
逆に内輪でない部分で疎外感を感じる。
もっとも私のあり方の切り替えが下手なだけかもしれませんが。
イベントが生まれ変わる途中とか実験的と考えれば
いいのかもしれませんが
私的には迷走しているといった感じがしました。
ってここに書くより、アンケートに書きに行った方がいいですね。
598 名前:Now_loading...774KB 投稿日:2005/09/24(土) 04:56:17 ID:b4AB+0xY
単純に面白かったです。
オープニングもエンディングも洗練されていて素晴らしかったです
あのイベント名のロゴとボム子のデザインいいですね~
1歳6ヶ月の注意事項も良かったですw
全体に皆さん上手いなーって思いましたがいろいろなタイプの
フラッシュ(アート、アニメ、AA系、とか)が
ごちゃまぜになっていて、ちょっとすっきりしない部分もありました
まだ作品の絶対数が少ないし実験的な色合いも強いので
何ともいえませんが でも概ね大満足です
PCの画面で見るのとまた違った一体感があってよかったです
去年参加した人は、逆にそれが薄まった印象のようですが
大分から見に来る人もいたみたいで、びっくりでした
600 名前:Now_loading...774KB 投稿日:2005/09/24(土) 06:22:17 ID:Nx4Ozcu4
僕は今回初めてFBに行ったんですが、思ってた以上に楽しかったです。
普段はモニターに向かって一人で見てるものを
ああして大きなスクリーンとスピーカーで見るというのは、
非常に新鮮でした。
特にふつうなら笑わないようなことでも、
会場の楽しい雰囲気に乗せられてか 心から笑えたし、
大勢の人で一緒に見るのもいいものだと思いました。
なによりフラッシュを作ってる側から見ると、
こんなにも暖かく「愛を持って」見てくれる人たちがいるんだ
ということにほんとに感動しました。
FLA板からの視点で見ると、
確かに少しさびしく感じるところもありました。
イベントが「FLASH」という枠から「ウェブアニメーション」という枠に
移りつつあるのが、作品からも、今回でFBが終わるということでも
ひしひしと感じられましたし、
お客さんの中には、FLA板には来たこともないであろう方も、
いらっしゃるようでした。
FLASH原理主義ではないですが、イベントの規模が大きくなって、
いろんな要素が絡むようになると、
FLA板に愛着のある僕にとって身近なイベントではなくなるのではないか、
という不安もまたありました。
でも来年、僕はきっと会場に足を運ぶと思います。
スタッフのみなさん、そして会場に行かれたFLA板のみなさん、
楽しい時間をありがとうございました
2005年10月9日~16日、「MMR MMリターンズ 帰ってきた壮大な萌え」が開催された。
2005年10月12日、[Macromedia Flash 8 日本語版]が発売された。
2005年10月13日~31日、「糞紅白2005」が開催された。
2005年10月22日~23日、「Masquerade」が開催された。
【魔法陣ゴルァゴルァ-晴れてハレルヤ-】はAAキャラクターを使ったアニメオープニングパロディ。
■【魔法陣ゴルァゴルァ-晴れてハレルヤ-】(TETLA)『TETLA POT』⇒Youtube・ニコニコ
【スーパーマイケルブラザーズ】はマイケルがスーパーマリオブラザーズをマイケルの世界観でクリアしていく。sikamako氏はこれをリハビリ作として短期間公開としたが、リハビリ作でこのクオリティ。
■【スーパーマイケルブラザーズ】(sikamako)『RSF』⇒Youtube・ニコニコ
2005年11月3日~6日、「第弐回FLASH・動画文藝祭」が開催された。
2005年11月13日、「すなふぇすた2005 -すなっしゅアップ-」が開催された。
【MOONNIGHT -月夜の天使-】は【Savior Cat- 救世主猫】の二次創作。2005年11月ではまだ予告編状態で、一年後に完成版を披露する予定で制作していたが完成はしなかった。
■【MOONNIGHT -月夜の天使-】(夜鷹)『夜鷹茶屋』⇒Youtube・ニコニコ
【マイケルクエスト】は「すなふぇすた2005」で公開されたマイケルシリーズ3部作の2作目。またもマイケルがファミコンの世界で大暴れ。
■【マイケルクエスト】(sikamako)『RSF』⇒Youtube・ニコニコ
【まっくら森の歌 ゚ 々。】はみんなのうたで人気の高いまっくら森の歌のナナメキャラクターバージョン。不思議な感じの歌が不思議なナナメキャラクターで更に不思議な感じに。
■【まっくら森の歌 ゚ 々。】(Route_219)『とにかく置き場所』⇒Youtube・ニコニコ
【Earnest Fight!!】は神奈川県立弥栄東高等学校の細川晃佑氏が制作。ロボットと火星人が拾った1万円札をめぐって喧嘩。学生デジタルコンテスト高校部門でブルーパール準賞を受賞。
■【Earnest Fight!!】(細川晃佑)
細川氏はその後、10年近くかけて 「1980年代末に地方局で放送されていたテレビアニメの録画テープ」という設定の自主アニメ【古代戦殻ジェノサイダー】を制作する。
nae氏は紅白FLASH合戦やFLASH★BOMBへ精力的に参加していたが、2005年は紅白FLASH合戦が開催されないことによる気持ちを表したのが【さよなら紅白】。
BGMにJITTERIN'JINNのクローバーにある「忘れないでいてね」を使い、過去の参加者の名前が映像に流れてくる。紅白FLASH合戦を忘れないでいてほしいという気持ちが伝わってくる。
■【さよなら紅白】(nae)『N-GRAVITY』
なお、同月に【さよなら紅白】のパロディで【さよならFLASH50+α】も作られた。作ったのは『転送量9bit/h』(千葉Q)である。タイトルから予想がつく通り『MUZO』とFLASH50氏を茶化す内容。
『MUZO』とFLASH50氏の方向性は必ずしも賛成が多かった訳ではない。否定的な意見も多くあった。そしてそれは年末イベントの分裂という形に繋がっていく。
2005年12月3日、Adobe Systems は Macromedia を買収した。
2005年12月23日~25日、「Dancing☆Onigiri X'mas Festival」が開催された。
2005年12月25日、「ParaFla Xmas Party」が開催された。
2005年12月30日、「3dive」が開催された。
2005年12月、パズブロックはFLASH★BOMB'05のDVDと【相田みつおの世界】のDVDを発売した
◆slashupの開始と年末イベントの分裂
2005年10月13日、『MUZO』はFLASH板流行通信で年末イベント「slashup01」の開催を告知した。
これは位置づけ的に紅白FLASH合戦の後継イベントである。紅白FLASH合戦がslashupへ置き換わるのである。
然し、紅白FLASH合戦は元々FLA板の「*50レス目のネタでフラッシュ作れPart4」スレッドから生まれた企画。FLA板発祥のイベントである。
過去3回の公式サイトには「FLASH・動画掲示板」の名が書かれていた。そう、紅白FLASH合戦はFLASH50氏が主催であろうとも、『電波にちゃんねる』が関わっていようとも、位置付け的にはあくまでもFLA板のお祭りなのである。
『MUZO』の立ち上げ・『MUZO』を中心とした商業化路線にFLA板住民の大半が賛成していたわけではない。
そんな中でFLA板発祥のイベントであり、かつそれらのイベントの中でも別格の存在であった紅白FLASH合戦がslashupへ置き換わる事への反感があった(*7A)。
第一回の時に主催者を全面サポートしたのはFLASH50氏、その後第二回、第三回、更にはFLASH★BOMB開催へ汗を流し成功へ導いたのはFLASH50氏とwosa氏と『電波にちゃんねる』のスタッフである。
そうであっても紅白FLASH合戦はFLA板の、みんなのお祭りなのである。
FLA板では天国氏が中心となり、新たな年末イベントとして"紅白"の名を継いだ「紅白闇鍋祭」を開催した。加えてslashupを捩った「NanameUp」も開催した。
これにより年末の大規模Flash動画イベントは『MUZO』主体のものとFLA板主体のものとで、事実上の分裂となったのである。
・2005年12月25日~30日:slashup01 冬の陣・・・MUZOが主催
・2005年12月29日~31日:NanameUp・・・FLA板が主催
・2005年12月31日:紅白闇鍋祭・・・FLA板が主催
slashup01は動画が60作品、ゲームが8作品で計68作品集まった。作品数は昨年の第三回紅白FLASH合戦と比べて大幅に減らした。但し作品の質は高い。
【MUSIC FIGHTER】は三部作となったシリーズ。その一作目。鼻歌を歌うことすら禁止された世界で電波ジャックをした3人が音楽を届ける。『音楽は音を楽しむ と書いて 音楽』。
■【MUSIC FIGHTER】(tigo)『tigosfactory』⇒Youtube・ニコニコ
なお、【MUSIC FIGHTER】で使われたaya+RTの楽曲「パッションフラワー」は【古代戦殻ジェノサイダー】でも採用された。
【トラギコ】はAA長編掲示板の「トラギコを飼いたいんですが… 」スレッドを元ネタにしたアニメオープニング風動画。歌は『学園祭』の「不登校」。
■【トラギコ】(しっぽ)『しっぽのとこ』⇒Youtube・ニコニコ
【another world】はMotionGraphics。
■【another world】(HARDLOVE)⇒Youtube・ニコニコ
紅白闇鍋祭は145作品。作品数だけ見ると紅白闇鍋祭のほうが2倍以上の差をつけているが、これは闇鍋方式という「開催日当日にスレッドに作品を投下する」という、形式で割と気軽に参加できた事が要因として大きい。
その代わり一人が何作品も投下したり、質的には玉石混淆であった。
*7A:紅白FLASH合戦がslashupへ置き換わる事への感情の一例はこのスレッドを参照⇒「【そして】さよなら紅白FLASH合戦【伝説へ】」
1 :Now_loading...774KB:2005/11/27(日) 08:03:21 ID:xFw7qUn0
nae氏のさよなら紅白に感化されてこのスレを立ててみました。
http://studio-n.hp.infoseek.co.jp/rwfinale.html
昨年年末の第三回を持って紅白は終了しました。
今年度末の/upを清々しく迎えるためにも、紅白の思い出を
語りつくしてみませんか
3 :Now_loading...774KB:2005/11/27(日) 08:14:49 ID:xFw7qUn0
>>2
2ゲトありがとうございます。
俺は非職人ですが結構昔からこの板を見ていたので、紅白の名称変更には
戸惑いがありますし、疑問も残ります。
このもやもやした気持ちを整理するためにもこのスレを立ててみました。
語れるだけ語ったらすっきりするのではないかと思ったのです。
荒れるのも良し、懐かしむのも良し、ただ指をくわえて年末を待っているのは寂しく思います。
4 :Now_loading...774KB:2005/11/27(日) 08:17:41 ID:ZdOjIw04
叫んでもいいの・・・?
ちょっと/upスレでも叫んじゃったけど
やりきれないよひどすぎるよかなしすぎるよ
5 :Now_loading...774KB:2005/11/27(日) 08:19:41 ID:7ifDwDGS
名称変更したといっても、中身は/upが実質第4回紅白みたいなもんだ。
名前や思い出に執着していない限りはそのまま受け入れられる筈なんだけどな。
7 :Now_loading...774KB:2005/11/27(日) 08:24:15 ID:xFw7qUn0
>>5
確かにそうかもしれません。
ですが「さよなら紅白」と思うとほんの少し寂しくもあります。
そろそろ消えます。このスレと年末イベント全てが盛り上がりますように・・・
8 :Now_loading...774KB:2005/11/27(日) 08:31:25 ID:ZdOjIw04
受け入れられない…
俺にとって紅白っていう名前のイベントは格別だったんだよ。
紅と白にわかれてわいわいやるのがたまんなくスキで。
それが今は何?さむらいとくのいち?は?意味がわからん
BOMBだって勝手に終了されて、紅白だって勝手に終了されて
これでおとなしく「わーいMUZOすごいねーがんばってー」なんて言えねぇ
だめだ紅白なくなった悲しさよりMUZOにへの怒りがでけぇ
ちょっと落ち着いてからまた来る…
10 :Now_loading...774KB:2005/11/27(日) 09:27:19 ID:0mVK/YJj
ようやく自分家にもパソが来て、
沢山Flashが観れるようになって、
それまで紅白の存在を知らなかった俺が、
紅白の存在を知って、
存在を知ったのが四月ぐらいだったから、
リアルタイムで観ることは出来なかったけど、
第四回はリアルで観てやる、
と思っていたら、
これだよ。
12 :Now_loading...774KB:2005/11/27(日) 11:55:22 ID:Mf5ji7nX
>>10と同じ気持ち。
やりきれないからageてやる。
13 :Now_loading...774KB:2005/11/27(日) 12:04:45 ID:SqtYpu1y
やっぱりみんな紅白が好きなんだね。
14 : ◆HHH/aa6SV. :2005/11/27(日) 13:03:58 ID:rL7/Mctb
一回目面白かった。
なまらドキドキした。
二回目はひどい目にあったけど、あれはあれで面白かった。
良い思い出だ。
さんくすあんどりすぺくと紅白って感じで。
15 :Now_loading...774KB:2005/11/27(日) 15:56:10 ID:/qPJb1Og
とりあえずたったひとつ言える真実は、紅白は50だけのものではないということだな。
なんか>>1のページのnaeのコメント読んでて微妙な気分になる。
16 :Now_loading...774KB:2005/11/27(日) 16:12:05 ID:r7r+im7p
同意。
50の力が大きかったのは認めるし、運営に尽力してたのは分かる。
だからってそれはイベントを私物化して、勝手に名前を変え、利権を
独り占めにしていいってことにはならない。
まぁ50の身近にいる人たちはなんとも思わないんだろうけど、
そうでない人間には今のこの状況は本当に割り切れない。
/UPなんて失敗してくれないかなと思う気持ちも正直ないわけじゃない。
17 :Now_loading...774KB:2005/11/27(日) 16:13:45 ID:NStfhILG
ついさっきnae氏のフラッシュ見て今年紅白がないことを知った。何で無いのかよく分からんけど
去年の第三回にリアルタイムで参加してて本当に涙が出そうになるほど感動したし、楽しかった
「絶対来年の紅白もリアルタイムで参加してやる!楽しみだなぁ早く年末になんねえかなあ」とずっと思ってた。
…この11ヶ月と27日間、胸に潜めてた思いは無駄だったわけだ
今度は喜びとは違う涙が出そうです
29 :Now_loading...774KB:2005/11/27(日) 19:20:51 ID:Gjjtt+yP
別に終わりにする必要は無いと思うが。
第四回紅白FLASH合戦を別の誰かが開いたって、誰が文句を言えるんだ?
紅白はFLASH板の住民一人一人が運営であり、参加者だと言える企画だった。
ここで終わらせるのはあまりに惜しいよ。
正直、過去参加者にとって/upと紅白は別物とすら言えるんじゃなかろうか。
30 :Now_loading...774KB:2005/11/27(日) 19:44:39 ID:VeRAANm4
MUZOが運営するのは全然構わなかったけど、名前変更したのはショックだった。
俺はROM専門で、画力がヘタレだから製作はちょっとしかやってないし、とても人に見せられるようなもんじゃないけど、
「いつかは紅白で!」
っていうのが目標だった。
それでさえ不可能に近いけど、「紅白出たらF★Bで!!」っていう絵空事も描いてた。
/upにして多くの年齢層に見られるのは良い事だと思う。
でも、何か嫌だ。
naeさんやスキマさんKIKIDOGさんYbさん44perさんぴろぴとさん2501さんシネマ野さんの作品と出会えた舞台が無くなってしまったのは嫌だった。
もちろん職人さんが消えるわけじゃないし、作品も作らないわけじゃないんだけど、舞台が無くなってしまうのは悲しい。
ごめんさよなら紅白見てたら涙出てきた。
なんか無性に書きたくなった。駄レスごめん
8.2006年 MUZOの挫折
Flash動画に関する書籍が次々と発売、ウェブマガジンでFlash動画に関する連載が始まる。更には地上波で放送され、Flash動画はウェブの枠を越えていく。Flash動画の飛躍。その一方で界隈の活力は確実に落ちていった。
FLASH・動画掲示板の職人勢は、定期化した大型イベントにスケジュールを合わせた制作を行うようになり、黄金時代を支えていたFLASH・動画掲示板は次第に投稿される作品が少なくなっていく。
立ち上げ初年から躓いた『MUZO』は盛り返す事が出来ず、徐々にその存在感を失っていった。
黄金時代の終焉。9月に発生したFLA板衰退論・Flash動画衰退論はそれを象徴する出来事だった。
開催されたイベント
2006年1月
演っちマイナー2006
2006年3月
Flash EXPO'06、閃 -10秒にすべてを-
2006年5月
Flash Game Festival'06、Break 01
2006年6月
Perfect Promotion'06、第五回FlashMakerコンテスト in 2ch
2006年7月
slashup★02 -Flash Summer Festival-、映夜祭'06、五十嵐~Igarashi~
2006年8月
8mm Merry Makers、MM3 -萌えるFLASHを研究する大会3-、第2回ParaFla!感謝祭
2006年9月
東西フラッシュ合戦、CAT★MANIA
2006年10月
five10 count3
2006年11月
FLASH学園祭
2006年12月
ParaFla Xmas Party 2006、slashup03 おこた祭、NanameUp+02 キャラクターズ、第2回紅白闇鍋祭、Masquerade 2nd stage
2006年1月20日、「演っちマイナー2006」が開催された。
【ぷっぷくちゃん】【コアラッコ】そして【くわがたツマミ】と話題作を次々に制作していたラレコ氏はついに商業サイトでの連載を持つ。
『livedoor Internet Animation』で公開された【やわらか戦車】は戦車なのにやわらかい、真っ先に退却する。数々の賞を受賞した2006年を代表するFlash動画。
★【やわらか戦車】(ラレコ)『livedoor Internet Animation』⇒Youtube・ニコニコ
【うはw母さんちょwwww】はジンギスカン「ロッキング・サン」の空耳ネタ。
■【うはw母さんちょwwww】(who?)『ふらとも』⇒Youtube・ニコニコ
中村屋はグループ魂のコントをFlash動画にしたもの。
■【中村屋】(心臓)『スチール』⇒Youtube・ニコニコ
2006年2月、【a tissue of lies】はポップな色使いがオシャレ。
■【a tissue of lies】⇒Youtube・ニコニコ
【Keepmybeer】は空耳Flash。
■【Keepmybeer】(ハタラキ有)『ハタラキ有』⇒Youtube・ニコニコ
◆Flash動画に関する書籍発売ラッシュ
2006年3月1日、書籍「有名クリエイターがこっそり教えるFlash作成のウラ技」が発売された。これはFlash動画制作者が26名も参加した本。
具体的には青池良輔氏、AKIRA氏、朝倉鳩文氏、アンタイトル氏、碇氏、エジエレキ氏、オトマニア氏、512kb氏、ささきあい氏、杉本君氏、すなふえ氏、たけはらみのる氏、中華丼プリン氏、チョータ氏、
塚原重義氏、nae氏、2501氏、熱湯氏、ぴろぴと氏、無精髭氏、まっつん◆SW1/SWF8io氏、み~や氏、未乃タイキ氏、mutast氏、森井ケンシロウ氏、森野あるじ氏 という錚々たる顔ぶれ。
同年6月2日には、「Flash職人になる本」が発売された。これは和茶氏とモナ倉氏著。
更には7月26日、「ウェブアニメーション大百科」が発売された。これは ばるぼら氏著で300以上の作品について解説が書かれている。
9月28日に発売された「かーずSP選FLASH大全VOL.01 」。これは かーず氏が名作Flash動画71本を紹介(*8A)。一つの作品に対してフルカラーで大きな画像を複数枚使って紹介しており、
名作Flash動画の魅力を存分に伝えている。
書籍以外では講談社が運営している『MouRa』でUG-K氏が「CloseUp Flash」を連載開始。ウェブを超えて様々な場へ活躍を広げていったFlash動画の様子を紹介した。
2006年は昨年までの黄金時代の余波による一見華やかな時期。Flash作品がウェブという枠を超え始めた時期。
然し、同時にslashupは嘗ての勢いを取り戻せず。作成される動画は減っていき、FLA板企画のイベントも減っていた。
ウェブアニメーション大百科にはかーず氏とばるぼら氏との対談があった。その中にあった「FLA板に活気がない」という指摘。この後FLA板衰退論が語られるようになる。
*8A:大全と名乗りつつ代表的な71作品に限られている理由は書籍名にもあるように”第一弾”という想定だった為。 かーず氏が最初に候補作をリストアップしたのは、その3倍の数だった。 代表作をリストアップして200作品以上が出てくる事がFlash黄金時代におけるFlash動画のレベルの高さと勢いを示している。 かーず氏自身による紹介文⇒「かーずSP選 FLASH大全 VOL.01」
◆FLASH EXPO’06 ~ みんなで作るフラハク ~
2006年3月17日~18日、梅田のamHALLでオフラインイベント「FLASH EXPO’06」が開催された。今回は開催日が2日。前年に続き良作が多数登場した。
【東京喫茶】はCAPSULEの東京喫茶を使った動画。おしゃれな歌におしゃれな絵、猫と女の子。
■【東京喫茶】(森井ケンシロウ)⇒Youtube・ニコニコ
【マイケルフォーエバー】はマイケルシリーズ3部作の完結編。
■【マイケルフォーエバー】(sikamako)『RSF』⇒Youtube・ニコニコ
【OH!スーパーマサオチャン】は【OH!スーパーミルクチャン】のパロディ。勿論北朝鮮ネタ。
■【OH!スーパーマサオチャン】(olo)『olo(,,・д・)』
【NIGHTMARE CITY】をナナメキャラクターでパロディにしたカギ氏は【Nightmare City catastrophe】もナナメキャラでパロディ。
■【NANAME CITY KATAMUITERU】(カギ◆KagiOO2uMA)『ロッカールーム』⇒Youtube・ニコニコ
【ヤマジュンサンバ】はヤマジュンキャラがヌルヌル動くという衝撃。
■【ヤマジュンサンバ】(NGUMI)⇒Youtube・ニコニコ
なお、FLASH EXPOは2年連続で開催されたが、2007年以降は開催されなかった。
*:FLASH EXPO’06のレポート⇒「FLASHEXPO'06 初日イベントレポート」「FLASHEXPO'06 二日目イベントレポート」
2006年3月25日~26日、「閃 -10秒にすべてを-」が開催された。
2006年4月5日、テレビ朝日系列で『THE FROGMAN SHOW』が放送を開始した。蛙男商会が制作した【秘密結社鷹の爪】と【古墳GALのコフィー】を流す番組。深夜放送とはいえ、Flash動画がついに地上波で番組を持った。
【花の翳】はイラストレーター吉田暁氏による和風アニメーション。美麗な絵とストーリーに引き込まれる。DoGA第18回CGアニメコンテスト佳作受賞。
■【花の翳(はなのかげ)】(吉田暁)『吉田 暁 Illust Gallery』
2006年5月3日~5日、「Flash Game Festival'06」が開催された。
2006年5月19日~21日、「Break 01」が開催された。
【花山院ですが何か?】は『livedoorネットアニメ』で金賞をとったギャグアニメ。田舎の子である花山院スミレがお嬢様学校に通う話。動画制作は勿論、声も月見堂氏が一人で担当している。
■【花山院ですが何か?】(月見堂)『月見堂』⇒Youtube・ニコニコ
【connects】はFLA板の「みんなで一つのFlashを作るスレ」スレッドから生まれた10人の合作。
大元のflaファイルを元にして誰かがFlashを作成。そしてその.flaファイルをアップロードする⇒誰かがそれをダウンロードし、続きを作り、またアップロード。これを繰り返して一つの動画を作ろうという試み。2年以上かけて完成した。
■【connects】(2501→ごみの箱→名無し→na2→ms-arst→em→mutast→512kb→kamacho→名無し)⇒Youtube・ニコニコ
2006年6月10日、「Perfect Promotion'06」が開催された。
2006年6月10日~7月9日、「第五回FlashMakerコンテスト in 2ch」が開催された。
2006年6月18日、Flashニュースサイト御三家の一つ『ホタテプロダクツ』が更新を停止した。
【Prism】は「Perfect Promotion ’06」参加作品。yama_ko氏は後にプロの映像作家になる。
■【Prism】(yama_ko)『Mattari Factory』
【bloody angel】は宇宙空間でのバトル物。ミサイルを撃ち落としていく爽快感が気持ちいい。
■【bloody angel】(じゅんじゅん)『動画Studioじゅんじゅん』⇒Youtube・ニコニコ
【ふたりは住職】は ふたりはプリキュアのパロディだが、この住職はガキの使いで人気になった、あのジュウシマツ住職。キモいカオスな空間が展開される。
■【ふたりは住職】(kohzu)『カフェテラス・アルマ亭』⇒Youtube・ニコニコ
◆slashup★02と映夜祭'06
2006年7月15日と30日、「slashup★02」が開催された。15日は東京会場、30日は大阪会場である。
当初の予定では東京・大阪に加え札幌・福岡の4会場による開催であり、これをパズブロック(MUZO)のゼネラルプロデューサー五十嵐ひかり氏(=FLASH50氏)はプレスリリースで全国ツアーと表現していた。
然し、札幌と福岡はチケットが札幌で22枚、福岡で12枚しか売れず、販売数不振により中止となった。
その代わり札幌と福岡は「FLASH de 飲MUZO」というオフ会が『MUZO』で募集されたが、これも福岡は3名しか応募が来なかった為、福岡は中止となった。
【空想少女】は絵本のような世界。少女の空想。その少女も……
■【空想少女】(えぬ)『花蟲 – Hanamushi –』
【NIGHTMARE CITY】で名を挙げたみ~や氏だが、今度はオリジナルキャラクター。BGMはonoken氏。onoken氏はFlash動画でよく採用されたBGMの作成者の一人である。
■【ガラクタノカミサマ】(み~や)『Clairvoyance』
【魔女と森の精霊】は女の子と森の精霊の話。
■【魔女と森の精霊】(たけはらみのる)『こしあん堂』⇒Youtube・ニコニコ
【MUSIC FIGHTER EPISODEⅡ DESTINY】は【MUSIC FIGHTER】三部作の二作目。
■【MUSIC FIGHTER EPISODEⅡ DESTINY】(tigo)『tigosfactory』⇒Youtube・ニコニコ
これまでは動きのいいバトルもので魅せてきたエジエレキ氏の【ツクモヤマイ】。病が流行っている世界を描く、これまでとは違う神秘的な作品。
■【ツクモヤマイ】(エジエレキ)『マタタビアソビ』
昨年と同様、同日夜には「映夜祭'06」も開催された。
【DAHAROOCA】。彼女を失った少年が破壊を繰り返すが戦いに破れ、彼女に導かれていく。
■【DAHAROOCA】(アカツキチョータ)『チョータ式』⇒Youtube・ニコニコ
【さぁ、けたたましき この日々に】は不器用な女の子としゃべるニワトリの話。
■【さぁ、けたたましき この日々に】(未乃タイキ)『偽与野区役所』
【5iVESTAR】は森井ケンシロウ氏と2501氏のコラボレーション。MotionGraphicsなのだが、中田ヤスタカの音楽に合わせたキュートな絵と動き。当時のFlashで制作されたMotionGraphicsにありがちな冷たさを感じない。
■【5iVESTAR】(森井ケンシロウ、2501)⇒Youtube・ニコニコ
【5iVESTAR enchanted】(→Youtube・ニコニコ)も。
2006年7月15日、『Twitter』がサービスを開始した。
2006年7月22日、「五十嵐~Igarashi~」が開催された。
2006年8月8日、「8mm Merry Makers」が開催された。
2006年8月23日~9月3日、「MM3 -萌えるFLASHを研究する大会3-」が開催された。
2006年8月25日~27日、「第2回ParaFla!感謝祭」が開催された。
2006年9月1日、【WALKING TOUR】が絵本で発売された。
2006年9月2日、「東西フラッシュ合戦」が開催された。
2006年9月13日~30日、「CAT★MANIA」が開催された。
【DE JA VU】はnum1000から始まり、FLA板系MotionGraphicsにありがちな表現が次々と出てくる。皮肉の作品。
■【DE JA VU】⇒Youtube・ニコニコ
◆語られ始めるFLA板衰退論
ウェブアニメーション大百科にはかーず氏とばるぼら氏との対談があり、その中で「FLA板は終わった?」という話があった。
オンラインイベントの増加によって、大物職人がFLA板に作品を投下する事が無くなったという指摘であった。
FLA板は終わった?
かーず でもこういうイベントがたくさん出てくることで、それに合わせて作品を公開する職人さんばかりになって、なにもないときには割と小物ばかり、というと失礼なんですが、大物の職人さんが普通に2ちゃんねるのスレに投下する、というのはなくなりましたね。
ばるぼら そのせいでイベント時以外にFLA板に活気がない、という印象はありますか?
かーず そういう一面もあると思います。イベントのときですらFlashニュースサイトをチェックするだけで事足りますし。
ばるぼら 実は最近ぜんぜんみてないんですが、FLA板は2ちゃんねるのプログラム系の板みたいに、質疑応答の場になっていってる感じなんでしょうか。
かーず 製作系のスレでは、そういう交流みたいなものはかろうじてあるという感じで、メインじゃないです。今ならそういうのは、職人さんたちはmixiで語り合ってるんじゃないですか?
ばるぼら そうなるとFLA板の歴史的意義はもう終わった?
かーず 「終わった」と言い切っちゃうと悲しいものがありますが、最初の頃ほど重要性がなくなってきているのは事実です。面白いもの好きの連中は、今はYouTubeに行っちゃってますし。いま盛んに言われているFLA板の活気のなさってのは、単純に斬新なFlashが出てないので飽きられてる感じもありますね。
ウェブアニメーション大百科
2006年9月14日、FLA板に「なぜ、素人によるFLASH製作ブームは去ったのか?」スレッドが立った。Flash動画製作ブームが終わった原因として、「のまネコ問題」「商業化路線」「YouTubeの登場」等があがった。
更には『アルファルファモザイク』がこのスレを纏めた。
■「なぜ、素人によるFLASH製作ブームは去ったのか?」
2ちゃんねるまとめサイトに纏められた事で「Flash動画制作ブーム・Flash動画ブームは終わったのか」について話が盛り上がる事になった。
何が「去った」のかは微妙なところ。
バカフラが消えたのは、視聴者の目が肥えたからに過ぎないし、それぞれの時代で必ず前の文化が新しい文化になるわけだから、そういうのは必然的に起こる。
だからFlashのブームが去るというよりは、個人の好みと時代が合わなくなると言えるのかな。
ただ、最近小さいネタのFlashがなくなってきているというのは確かだし、でも問題なのかはまた議論の余地ありだね。
ちなみに上のとこでYouTubeがあるからと書かれているけど、技術面から言えばYouTubeはFlashなので、Flashそのもののブームは続いているとは言える。
いや上で言ってることは別のことなんだろうけど。
まあ色々あるけど、僕の認識の変容としてはこんな感じ。
最近のFlashでは、質の向上によって製作時間の長期化があり(数ヶ月単位つきっきりで作品を造ることになる)とても社会人には無理な量になってきている。
だからこそ一部の商業化も期待されている。パン無しにFlashは作れないのだから。
それが何故か「楽して大金を持とうとしている」ように取られているのは非常に残念なことでもある。
また一部の成功者がいる反面、普通のクオリティーでは特に取り上げられなくなり、短いスパンでの製作者がどんどん消え、初心者も入り込んでこなくなっている現状がある。
ただし、数の面で言えば製作は行われており、問題はそれが評価されなかったり、人目につかないということだろうか。
加えてのま猫以降ではFlash界におけるタブーが増え、商業化への非難、今まで寛容だったパクリ・パロディー問題に厳しい目が向けられるようになってからは(厳しい目をしているのは主に製作をしない後から来た人間なのだが)一層製作における環境は悪くなっていると言える。
Flashのブームが終わったと書かれてると悲しいが、普通になったのだと思う。(思いたい)物事は常に沸点で存在してるわけではないので、ひとまずは現状は普通なんだと思う。
しかし、ベクトルはあまりよろしくない方向にマーケットも制作者もファンも向かってるように見えなくはない。
ひとまず、確実に言えるのは、質が高いフラッシュが出過ぎたことによる、新規参入に少し壁が出来たことと、それを自由にできる明確な場が無いことなのかもしれない。
それにより、ファンもあまり目にしなくなり、熱が冷めてくる、、という悪いスパイラルが緩やかに起きてるのかもしれない。
それと、その先のマーケットが明確に無いこと、もしくはあってもWebもしくは映像制作に流れて行ってることで、名前が出せない作品を作り続けてる制作者(もしくは別の仕事やってるか、名前は出せるがそんな余裕がなくなってきている)が増えているということなのかもしれない。
ひとまず、今は制作者が増えないとこの業界は衰退するかもしれない。
その制作者が気兼ねなく作品をアップできる場所が、YouTubeであれ、MUZOであれ、ワッチミーだったり、JAWACONであれ、何でもよいから出来上がればと願う今日この頃です。
で、個人的にはブームは終わったと思いますし、今は正念場だと思います。
なぜ、素人によるFLASH製作ブームは去ったのか?
http://alfalfa.livedoor.biz/archives/50533255.html
1つの理由は上のリンク先を見れば分かりますよね。楽しませてもらっていることへの感謝を忘れ、文句ばかり並べるエセ批評家が増えたから。
自分では何もせずに批判ばかりして、偉くなったつもりになる困った人たちの多いこと。そりゃ朝から晩まで仕事もせずにパソコンの前に座ってネットばかりしていれば、目が肥えるのは当然でしょ。
イベンターでありFlash職人でもある まっつん◆SW1/SWF8io氏はFlashブーム終わった論について「Flashがあって当たり前のものになったので昔に比べて特記される必然性がなくなったのではないか」と主張した。
某書でかーずさんが言ってた『面白いもの好きがYoutubeに流れた』
っていう要素も当然あるんだろうけども、
それと同時にFlashが " あって当たり前のもの " になったので
昔に比べて特記される必然性がなくなった、
というじゃないかなと。
なので、終わったんじゃなくてこれからは細分化もしつつ
Flash職人それぞれがそれぞれのスタンスで楽しむ、
という段階が始まったじゃないかなーと思いますよ。
やり方は商売だったり二次創作だったり内輪ネタだったり
祭りネタだったりAAだったりASだったりいっぱいあるけども、
それぞれ楽しんで作ればそれに越した事ぁございません。
2006年10月、『MouRa』の「FRAMES REPORT」にて ばるぼら氏とかーず氏の対談が公開された。 お題の一つとして「FLASHブームは終わったのか?は本当なのか?」があり、 ここでは ばるぼら氏が「ウェブにはFLASH動画以外にもに面白いコンテンツがいっぱい増えた」 「昔ほどFLASH動画という存在が新鮮ではなくなった」「何か事件がある時に、その事件をネタにしたFLASHっていうのも減った」 「FLASHが終わったんじゃなくて、浮動票ユーザー達のFLASHに対する一時的な関心がまとめて終わった」と指摘し、 かーず氏は「技術的に凄くても、みんなが共通して笑える作品が減った」と指摘した。
ばるぼら: 盛り上がったところで話は第二部へ。
かーず: お題はなんでしょ?
ばるぼら: お題は「FLASHブームは終わったのか?は本当なのか?」です!
かーず: おお、『大百科』の僕らの対談が火をつけたテーマですね(笑)。
ばるぼら: 最初はそんな事が盛り上がってるなんて知らなかったんですけど、ログまとめサイトにあったヤツを読んで、遅まきながら知りました。
かーず: ぼくはそれを指摘されて、言った覚えがなかったので慌てて『大百科』読み返したんです。そしたら小見出しに「FLA板は終わった?」ってありまして。「 ?」がついてるという東スポ的見出しなので、その辺は察してくれよと(笑)。
ばるぼら: 昔ほどFLA板は重要な役割を担っていないのでは?とワタシが話を振った辺りですね。 FLA板初期=2002年~2003年と仮定して、ワタシはその頃よりは今のFLA板からムーブメントが生まれてるようには見えなかったんですけども、実際は違ったのかな。
かーず: 合ってると思います。やっぱり終わったってことなのかな?(ぉぃ
ばるぼら: (笑)。ただ、FLA板が機能してるしてないは置いといて、あのスレのまとめを読む限り、昔ほどFLASHを見てない人がいることは確かっぽいですよね。 その「なんとなくFLASHを見なくなった理由」を探るのがこの話の本筋っぽいです。
かーず: FLASHがネットで騒がれなくなったのって、感覚的に去年くらいからかと思います。さいたま・ムネオ・FLASH★BOMBなどで一通り盛り上がったあと、人離れが進んでいった感がありますね。
ばるぼら: 一つにはウェブに他に面白いコンテンツがいっぱい増えたというのがありますね。あと昔ほどFLASH動画という存在が新鮮じゃなくなった。 何か事件がある時に、その事件をネタにしたFLASHっていうのも減った感じがします。昔は「騒動を知らなかった人でも支援FLASHのおかげで後から祭りに参加できる」という役割がありましたけど、今はYouTubeで大半のテレビ動画が見れるようになっちゃってますし。
かーず: そうそう、昔は祭りが起こったら、それをProjectX風にまとめて伝える職人がいました(笑)。今はそのまま録画したのをアップするだけですから、FLASHを創るよりも楽に、かかる手間も少なくて祭りに参加できる状態になりました。 他にも、ひろゆき氏が今年のFLASHイベントの壇上で「笑える作品が減った」ってコメントしてましたが、まさにその通りで、技術的に凄くても、みんなが共通して笑える作品ってのが確かに減りました。 人がウェブに費やす限られた時間でFLASHの優先順位が落ちてきた理由の一つに、最後まで見ても面白くなかった場合、それが何度が続けば、もうよほどあちこちで話題にされた作品じゃないと見る気がしないってのがあります。 FLASHには動画やYouTubeみたいにシークバーがないので、飛ばしてオチを観る事も出来ないですし。
かーず: FLASHは一個人の作品を閲覧する個展のようなもので、YouTubeは朝の学校で「昨日のあの番組観た?笑ったよなぁ」的な共有感を求めるもので、単純に面白い、とっつきやすいという観点からすれば、YouTubeに軍配が上がるでしょうね。
ばるぼら: YouTubeの動画作品は、向こう側に作者が見えない、匿名的なものだと思うんですね。FLASHは個人が作るもの、という意識があるんで、生産や消費の方向性が全く別物に見えるんです。
かーず: 別物だと思いますよ。
ばるぼら: いま継続的にFLASHを追ってる人って、作者とかFLASHシーン全体が好きな人が多いと思うんですけど、YouTubeとかはもっとドライな見方というかな、受け手側の作品への対峙の仕方が違ってくると思うのです。
かーず: 具体的には?
ばるぼら: ある作品が面白くても、継続的にその作者やジャンルを追わない事ってないですか? そういう感じです。んで、多分FLASHが盛り上がってたように見える時期っていうのは、FLASHもそういう浮動票ユーザを取り込んでたと思うのです。
かーず: ああ、先ほどのYouTube動画には作者が見えないというのとモロに繋がってますね。
ばるぼら: FLASHが盛り上がってると言われた時期、祭りに参加してた人達が支援FLASHを見て「FLASH面白い!」と感じたとして、そこから作者を追って今もFLASHを見てる人の割合って小さいんじゃないでしょうか? 「しぃのうた」や「キッコーマソ」が海外で話題になったけども、それ以外の作者の作品に触れたり、日本のFLASHってスゴイネ!って追ってくれてる外人ってどれくらいいるんだろう?とよく思います。
かーず: 浮動票ユーザってのは、そういう「作品が面白くても、継続的にその人やジャンルを追わない」人達ですよね。ゲームでも「これ作ったのバイオハザードの人だから」とかクリエイター買いするのはコアなゲーマー一握りだけで。
ばるぼら:だから、FLASHが終わったんじゃなくて、その人達のFLASHに対する一時的な関心がまとめて終わったんだと思うんです。「一時的な関心=ブーム」ですよね。
かーず: それですね! ライト層のもの珍しさの興味や関心を引いていたのが終わっただけという。
FLASHブームは終わったのか?について少し真面目に考える(MouRa)
2006年11月に発売された書籍「かーずSP選FLASH大全VOL.01」にはGilCrows氏のコラムがあった。そこには「Flash動画は情報媒体としての役割を終えた感がある」とあった。
環境の推移によって変貌するニーズ
FLASHの質が大きく変化した一方で、FLASHの周りの環境が大きく変化してきたことも見逃せない。FLASHの黎明期ではネット上で手に入る情報は限られており、小数の画像やAAなどわずかな資源を工夫して使っていこうとするところに面白さがあった。しかし、昔と今ではWeb環境が大きく異なる。大きな違いとしてまずブログが普及したという点があげられる。多くの人が手軽に自ら情報を発信できるようになり、「情報を受ける側」から「情報を提供する側」になろうとする動きが出てきた。2ちゃんねるのログを編集して掲載するブログの登場が大きい。2ちゃんねるの出来事はこれらのブログに即日まとめられ、新たな流行の発信源になっていった。
そしてFLASHに一番大きな影響を与えたのがYouTubeの登場だ。YouTubeはFLASH形式で手軽に視聴できる上、動画の量、種類は驚異的。また、YouTubeのアップロードされる動画は速報性に優れているものが多い。昔ならば何か事件が起こると、関連の画像がアップロードされ、それをコラージュしたネタ画像が作られた。そして、それらの画像にAAなどを加えてFLASHを作られ、ニュースサイトで紹介されることにより、多くの人に知れ渡っていたものだった。しかし、今ではTVのニュースの動画などが即座にYouTubeにアップロードされる。そしてその話題が2ちゃんねるなどの掲示板で語られ、ブログのネタになってウェブ上で拡散していくのである。
昔はFLASH作品そのものがニュースになりえたが、ブログやYouTubeの登場でFLASHの手軽さと速報性と情報伝播力は影を潜め、FLASHは情報媒体としての役割を終えた感がある。それと同時に、ネットに情報や動画があふれている現在においてはFLASHが見られる頻度も減ってきているのではないかと思う。それは、2ちゃんねる系ブログやYouTubeを扱ったブログなどが増え、アクセスを集めていることからもわかるのではないだろうか。
現在のFLASHは情報媒体としての役割を捨て、一つの完成された作品を目指す方向に向っている。ウェブアニメーションとして注目され始めたのもそんな背景によるものだと思う。
かーずSP選FLASH大全VOL.01
2006年12月6日、ニュース速報板に「FLASH職人はは死んだのか?」スレッドが立った。ここでは「のまネコ問題」やYouTubeの登場を原因に挙げる書き込みが多かった。
更には『『ニュー速クオリティ』がこのスレッドを纏めた。
■FLASH職人はは死んだのか?
2006年12月11日、『(・∀・)イイ・アクセス』のUG-K氏は先の「FLASH職人はは死んだのか? 」についてコメントした。「2ch内で共感できる要素(AAや時事ネタ)が減ってしまい、2chユーザが求めている作品と現在生み出されている作品にギャップがある」「衰退したのはコンテンツではなく公開するシステムにある」と語った。
さんざん語りつくされてきたテーマですが、Flashの盛り上がりに対する2ch内外での温度差の一因は、2ch内で共感できる要素(AAや時事ネタ)が減ってしまったことにあるのではないかと。スレの中で面白いと取り上げられている作品群が、2chユーザが求めている作品と現在生み出されている作品にギャップがあることを物語っています。
一方2ch外でも一見Flashが盛り上がっているように見受けられますが、それは『Flashで作られた』という冠ではなく、『個人で作られた』作品として取り上げられることが多いことから、CGMの一つとして捉えられている節があるような気がします。 従って、Flashそのものが盛り上がっている衰退しているというよりは、Flashによって生み出されたコンテンツが盛り上がっているかどうかというのが正しい見方ではないでしょうか。
また衰退というのは、新しいものが生み出されたときにこれまであったものが古いモノとして受け取られる状況と捉えることもできます。では、Flashが仮に古いものだとしたら新しいものはなんであるか? おそらく最近の傾向から言ってそれはYouTubeといえるでしょう。しかし、そこで公開される作品は、基本的に既存のコンテンツやそのパロディが多く、またFlash作品自体も存在します。つまり内容的には、これまでFlashで公開されてきたものと何ら変わりはないわけです。 そこから得られる一つの仮定として、衰退したのはコンテンツではなく公開するシステムにあるのではないでしょうか。シークバーや簡単にブログに張り付けられる自由度の高さは、これまでのFlash作品の公開方法では得られなかったものです。コンテンツとそれを公開するシステム…やり方次第ではまだまだFlashを盛り上げていく余地は十分あるかと。
今までのFlash衰退論に対して個人的に感じていた違和感は、この辺にあるような気がします。まあでも人気や注目度の有無だけで繁栄衰退を判断するケースもネット上では多々ありますから、結局は人それぞれが衰退をどう定義するか次第なのかもしれませんね…
同月、『MouRa』でUG-K氏が連載している「CloseUp Flash」にてUG-K氏、かーず氏、GilCrows氏の対談が公開された。ここではかーず氏が「ウェブアニメーション大百科」の時と同じように「オンラインイベントによって大物職人が2ちゃんねるのスレに作品を投下する事がなくなった」事について語った。
UG-K:最近では、オンライン・オフラインとも数々のFlashイベントが開催されていますが、その辺についてはいかがでしょうか?
かーず:昔からFlash作っていて一定以上の評価を受けている人って、こういうイベントしか出てこなくなっちゃって寂しいですよね。
GilCrows:イベントのことに関してFlash仲間といろいろ話してたんですが、イベントがたくさんあるじゃないですか。 そうするとイベントにしか出ない人が多くなっていますけど、そうするとイベントばっかりに集中しちゃう傾向があるから、イイアクセスから紹介されるときも結構周期とかあるじゃないですか。
GilCrows:イベントの時はドカーって紹介されるけど、平時のときはあんまり紹介されなかったり、なんか周期がイベントによってできちゃったので、イベントばかりに作品が集まりすぎて普段見る人がいなくなっちゃったんじゃないかと。
かーず:あ、それ俺もばるぼらさんとの対談で言った(笑)っていうかそっちが先か。
かーず:インターネットのFlashってどんどん盛り上がってイベントができるようになったんですけど、そうするとイベントに向けて作品を作る人ばっかりになっちゃって。何もないときにはあまり生まれてこないと。だから一般のユーザは、平時の時に見て小ネタばかりが続くと飽きちゃってフラッシュを見る習慣がなくなっちゃうんですよね。それが今年盛り下がっている原因かなとボクは思っているんですけど。
GilCrows:そう言う流れありますよね。あとイベントの作品ってあまり外部に拡散しにくい所がありますよね。平時の作品の方がまだ見てもらえる可能性があるんですけど、イベントだと一気にダーッて紹介されちゃうじゃないですか。そうするとなんかインパクトが薄くなっちゃうんですよね。
かーず:だからイベントの作品って平時に紹介されれば広まっていくと思うんですけど、イベントの1つとして紹介されるとやっぱFlashファンしか見なくなっちゃんですよ。その辺もったいないですよね。埋もれてしまうので。
GilCrows:うちもそういう埋もれちゃっているのを拾いたいなと思っているんですけど。あとYouTubeが広がったわけも突発的に出るっていう面白さがあるじゃないですか。例えば今年一番ヒットした「言葉にならない」。
かーず:あー。
GilCrows:あれなんかも突発的に出てきて「なんだこれは?」って感じでどんどん広がっていくみたいな。
かーず:そういうのが「2ちゃんねる大王」だったりしたんだよね、昔は。そういう広がりかたFlashはしなくなったっていう。
GilCrows:なっちゃったんですよね。それこそYouTubeに取って変わられたりみたいな…。YouTubeの広がりやすさってあるし。
かーず:でもなんかもったいないよね、やっぱこういうイベントで来た作品ってのは。
だからこの辺の作品作る人たちは、ホントにもうイベントでしか出さなくなって。凄い面白いの作る人たちなのにねーってのがあって。というのが今年のFlashの元気がない原因の一つかなとか。
GilCrows:あと大作化とかってよく言われているじゃないですか。あまり量作れないですし、そうするとやっぱりイベントに出すみたいな流れがありますし。
かーず:イベントって締め切りがあるからモチベーションが上がるんですよ。
UG-K:そういうのってありますよね。
GilCrows:凄くわかるんですよ。イベントってのはどっちかって言うと職人のためには凄くいいんですよ。けども見る人にとっては、昔は紅白とかはみんなで盛り上がろうぜっていう流れがあったんですが、今となってはそんなに盛り上がる要素がなくなっちゃって。
GilCrows:YouTubeだと逆に見る人のためのインタフェースが整っているし、見る人本位なのであっちは。
かーず:シークバーついてるし(笑)
UG-K:イベントだと見る側にとっては時間が縛られちゃうし、忙しい時もあるから。それと比べるとYouTubeはいつでも見に行こうとすれば行けちゃうわけだから。
GilCrows:やっぱ広まるよあれは。
かーず:だからFlashがつまんなくなったワケじゃないってことだよね。やっぱ面白好きな人が使う時間がFlashから移っていったって言うのもありますしね。
かーず:もうイベント一切やらない年を1年作るとか(笑)
GilCrows:ホント言いたいんですけど(笑)
かーず:そうしたらみんな作りたい欲求で自由に作って作品をアップする時代が昔あったワケじゃないですか。Flashの黎明期はそうだったわけで、その時代に一回戻すってのはどうかな?
GilCrows:そういうのは考えてみたことはありますけど。
かーず:言ってないだけで? じゃあここで言いましょうよ(笑)
UG-K:先ほどの話にもあったように、1つの作品は埋もれてしまうもののFlashの盛り上がりは、コミュニティの中から生まれたイベントによって育っていった面もあると言えるのではないでしょうか?
かーず:だから、Flashブームは2ちゃんねるブームだったじゃん?
2ちゃんねる文化だった、ってことですよね。つまりは。
GilCrows:『紅白FLASH合戦』とかのイベントもそのなかに含まれてたっていう部分はありましたね。
かーず:ほんとに2ちゃんねるはすごいね。…適当だな俺(笑)
かーず:だからFlash文化はこれからだと思いますね。オリジナリティで勝負してるし。 定期的に作品発表している人は発表してて。ねえ。
UG-K:さっきも言ったけど定期的に出す人と、ほとんど出さなくなってしまった人の2極化が進んじゃいましたね。
かーず:新しく出てくる人がいないっていうのもあるよね。
GilCrows:まあ考えてみたらあれですよね、だって第一回紅白FLASH合戦ぐらいからやってる人がまだ前線で作ってる、みたいな感じがあります。
かーず:少子化みたいに、育ってないというか、後釜が(笑)
UG-K:あと、レベルの差が広がりすぎて参入しにくくなったっていうことがあるのかも。
かーず:ああー。それはあるでしょうね。
GilCrows:あとはネットだから、プロと素人の垣根ないじゃないですか。
そういうなかでやってくのは、なかなか大変っていうのもあるだろうし。
でも、やっぱつくってる人自体は別に全然減ってなくて、イベントやると毎回毎回いろんな参加者がいることがわかるから、減ってるってことはないと思いますね。
かーず:あの10秒のイベントのときの多さっていったらね、半端なかったですもんね。やっぱみんな、10秒っていったら短いので、作ろうと思えばつくれる人いっぱいいるなって思って。
GilCrows:俺も最初あんなに成功すると思ってなかったです。でも凄い参加者いっぱいいて、しかもなかなか面白い。
かーず:そうそう。内容がいいのもある。だからね、つくる敷居が低くてそのなかで自分を最大限発揮できるイベントとしては大成功ですよね。
GilCrows:今年のイベントのなかでは、ホントに成功したと思いますね。
かーず:ああいうのが成功するとFlashは依然やれるじゃんっていう思いで一杯なんですけど、ただ、質が広がっていかないというか(笑)
GilCrows:もどかしいですよね。
UG-K:そういう意味では、きちんと広がっていくための場所があるといいんでしょうね。
かーず:それがイイアクセスだったんですけどね。
かーず:「だった」って過去形にしちゃった(笑)
あーごめんなさい。今でもそうなんですけど(汗)
UG-K:でも実際過去形になりつつあるんだけどね(笑)
かーず:アウトプットがニュースサイトだったりしちゃうんですけども。
そっか。でもうちのFlashクリックする人も少なくなってるしなあ。
GilCrows:YouTubeだと俺は思ってるんですけど、個人的には。
UG-K:今だとそうですよね。
GilCrows:だってブログ間で広がるんですよ。
あとは注目の動画とかソーシャルブックマークで広がる可能性もあるし。
かーず:しかも自分のサイトの内部に貼れますしね。
GilCrows:そう。それがいい。
かーず:紹介もしやすいし、リンクも張りやすいし。
ってのがあるから…
UG-K:やっぱり時代はYouTubeですかね。来るべくして来たっていうか…
【CloseUp Flash Reloaded】かーず×GilCrows 年末スペシャル対談 (3)(II-Access(イイ・アクセス))
Flash製作ブームが終わった原因として「のまねこ問題」「商業化路線」「YouTubeの登場」「イベントの乱立によるFLA板へ作品投稿減少」が主に挙げられた。
後に考えればこれらはどれも正しいと考えられる。
更に付け足すと、この頃には個人サイトの世界自体が曲がり角を迎えており、テキストサイトも個人ニュースサイトも黄金期が終わっていた頃であった。
そんな中で個人サイトに動画を置くシステムは時代に合わなくなってきていた。時代はブログを通り越してSNSへ変わろうとしていた。
動画でいえば『YouTube』と年末に登場する『ニコニコ動画』に活動の場が移ろうとしていた。
UG-K氏が語った「衰退したのはコンテンツではなく公開するシステムにある」というのは実に正しい見識であった。
活動の場が変わる事で、影響力が落ちるのはFLA板であった。今までFlash動画界隈はFLA板を中心に動いていた。そのFLA板が存在感を失っていく。
FLA板だから『2ちゃんねる』だからこそFlash動画にはAAキャラクターが多く使われた。
AAキャラクターが多く使われFLA板を中心だった黄金時代の終焉。2005年はそんな時期であった。
*:議論について私が纏めたもの⇒「2006年にあった「Flash動画製作ブームは終わったのか」に関する議論」
2006年10月8日、「five10 count3」が開催された。
【ギコティギア】はGUILTY GEAR XX #RELOADのオープニングパロディ。
■【ギコティギア】(ハタラキ有)『ハタラキ有』
2006年11月3日~5日、「FLASH学園祭」が開催された。
2006年11月は象徴的な動画が登場した。【魔理沙は大変なものを盗んでいきました】は札幌の音楽制作サークル「イオシス」が 夏コミ(C70) で出したCD「東方乙女囃子」のプロモーションFlash。
CDに収録された同曲はいわゆる電波ソングと呼ばれる歌で、それに絵を付けて動画化したもの。制作者は【NANAME CITY】のカギ氏。
★【魔理沙は大変なものを盗んでいきました】(カギ◆KagiOO2uMA)『IOSYS OS』
【魔理沙は大変なものを盗んでいきました】はウェブ上における個人制作の動画において、公開場所が変わっていく事を示した象徴的動画の一つである。
イオシスはサイトでFlash動画を公開しつつ、『Youtube』でも公開。翌年には『ニコニコ動画』でも公開した。これが『ニコニコ動画』で大人気となり、多くのパロディ動画を生み出した。
そのパロディ動画が公開されたのも『ニコニコ動画』であった。サイトで動画を公開する時代から『Youtube』『ニコニコ動画』等の動画共有サービスに公開する時代へ。
【静寂と狂気】赤い光が印象的な不思議な気持ちにさせるFlash。印象的なBGMは『妄執 ConcepT』のもの。
■【静寂と狂気】(Synqlo)『Synqlo』
2006年12月12日、『ニコニコ動画』がサービスを開始した。この頃はまだ動画アップロードは出来ず、『YouTube』にある動画上にコメントを出すシステムであった。
2006年12月24日、「ParaFla Xmas Party 2006」が開催された。
2006年12月30日~31日、「Masquerade 2nd stage」が開催された。
【やれゆけ!?カニパンマン】は『Masquerade 2nd stage』参加作品。あのカニパンを歌にして、更にアニメオープニング風動画にしたもの。本物のカニパンと違ってカニパンマンはキュート。
2007年1月の「うらはく」でも上映された。
■【やれゆけ!?カニパンマン】(15◆f9b1zbjF/k)『のらねこスタヂオ』⇒Youtube・ニコニコ
【魔理沙は大変なものを盗んでいきました】でいよいよ頭角を現したカギ氏はまたもイオシスのプロモーションFlashで話題となるものを作成した。
■【患部で止まってすぐ溶ける~狂気の優曇華院】(カギ◆KagiOO2uMA)『IOSYS OS』
【Glowmotion】はスピードある映像の中で効果的に入るスローモーションな表現が見事。
■【Glowmotion】(yama_ko)『Mattari Factory』
tarorabo氏が作曲し、話題になった「路上のギリジン」に絵をつけたのが【路上のギリジン -Shou+rt Mix- 】。ギリギリギリギリジンジン。
■【路上のギリジン -Shou+rt Mix- 】(DNA)『DNAのどうせROでしょ?』⇒Youtube・ニコニコ
◆存在感を失うslashup
年末大規模イベントが『MUZO』とFLA板で分裂開催となって2年目になった。
・2006年12月24日~27日:slashup03 おこた祭・・・MUZOが主催
・2006年12月29日~31日:NanameUp+02 キャラクターズ・・・FLA板が主催
・2006年12月30日~2007年1月1日:第2回紅白闇鍋祭・・・FLA板が主催
slashupは昨年との違いとして、動画部門とゲーム部門で分け、ゲーム作品については未来検索ブラジルが賞金を出した(最優秀賞50万円、優秀賞20万円)。
作品数自体は動画とゲーム作品併せて59作品集まり、レベル的にも高いものが存在した。
但し、59作品といってもそのうち19がゲーム部門であり、動画に限れば前回の60から40へ大幅に減っている。
そして、ウェブ社会全体におけるこのイベントの存在感は昨年よりも更に失っていた。
slashup03のバナーに書かれている「気づいてないみたいだけど」という文字がそれを象徴している。
【MUSIC FIGHTER】三部作はいよいよ完結。
■【MUSIC FIGHTER LAST EPISODE FREEDOM】(tigo)『tigosfactory』
【変わりゆく宇宙と変わらない俺達と】は交通事故で飼い主と離れ離れになってしまった犬の話。
■【変わりゆく宇宙と変わらない俺達と】(肛門の臭い◆QkMYMo9OVQ)『GODFLASH.com 』
ウェブで見た作品に心を奪われた人が、自分もそうなりたいと走り出す事をMotionGraphicsで表現した【RTR】。使用したBGMはonoken氏のFelys。このBGMもFlash動画で沢山使用されたものの一つ。
■【RTR】(yama_ko)『Mattari Factory』
【トチガミ】は発展していく都市と街を守りつつも時代とともに忘れ去られていく土地神を表現。
■【トチガミ】(おぎしろ)『月並館』⇒Youtube・ニコニコ
紅白闇鍋祭は36作品とこちらも大幅に減らしたが、飛び込み作品を入れれば約90作品となる。
25 :Now_loading...774KB:2006/12/02(土) 19:51:04 ID:jdgaQnaK
え、そうなんですか。ホント、この板に来るの2年ぶりなんですが。
もう紅白無くなったのですか!
ちょっと、その辺りの事情とかわかるサイトってありません?
それと/up3って???
検索しても、それらしいサイトが見あたらないんで。
すんません、聞いてばかりで。
いやーそれにしても驚きますた。、
26 :Now_loading...774KB:2006/12/02(土) 20:29:22 ID:2HqlY29O
のまネコ騒動、MUZO、さよなら紅白
あたりでぐぐればいいと思う
27 :Now_loading...774KB:2006/12/02(土) 22:26:09 ID:F4VmS7tK
>>25
よし!親切なおじさんが1から教えてやろう!
まずな、今まで紅白の運営だったFLASH50が長田とかと一緒に
MUZOって会社作ったんだよ。
そしてフラ板住人の意見を聞かずに勝手に紅白とフラボムの名前を
/upに変えちゃったんだ。去年の紅白が1で今年の夏のフラボムが2で
今回の紅白で3回目だから/up3だね。
それで板住人から反感をかったんだ。それからのまネコ騒動だな。
えーっと、わたっ人がマイヤヒーしてエーベックスが商品化してVIPらに
モナーを勝手にのまネコにしてなんだよ。あれか?お金か?
みたいな雰囲気でフラ板がボロクソに叩かれてな、それからなんだっけ?
まあ色々あって紅白は無くなったんだよ。
そしてフラ板で紅白の名を受け継いだのがこのイベント、
紅白闇鍋祭さ!
ごめん、適当すぎた
28 :Now_loading...774KB:2006/12/02(土) 22:54:43 ID:0qOCsrAb
>>25
紅白FLASH合戦(第一回~第三回)関連の流れは
こんな感じかな。
紅白FLASH合戦(02年末)
↓
FLASH★BOMB03(03年夏)
↓
第二回 紅白FLASH合戦(03年末)
↓
FLASH★BOMB04(04年夏)
↓
第三回 紅白FLASH合戦(04年末)
↓
運営陣、有限会社「PZBLOCK」を設立(05年)
FLA板からの独立を図り、FLASH情報サイト「MUZO」を開設
↓
FLASH★BOMB05(05年夏)
「のまネコ騒動」に巻き込まれる
その後、イベントの名称変更を決定
↓
/up01(05年末)
↓
MUZOの運営が、PZBLOCK→MUZO運営委員会に変更(06年)
↓
/up02(06年夏)
↓
/up03(06年末) 開催予定?
29 :Now_loading...774KB:2006/12/02(土) 23:10:22 ID:0qOCsrAb
とにかく、05年の「のまネコ騒動」を境に、MUZOの信用ガタ落ち。
しかも、紅白の名前を勝手に変えた事で、更に反感を買った。
そのため、05年末から様々なイベントが台頭してきた。
主なものは、
①/up(SlashUp)
(05年末-06年夏-06年末 12/24-27予定)
②紅白闇鍋祭
(05年末-06年末 12/30-31予定)
③DancingOnigiriXmasFestival
(05年末-06年末 12/22-24予定)
④ななめうp
(05年末-06年末 12/29-31予定)
⑤Masquarade
(05年秋-06年末 12/30-31予定)
⑥ParaFla Xmas Party
(05年末-06年末 12/24予定)
⑦3Dive
(06年末-未定 昨年は12/30開催)
この分裂してる状況には、辟易している住人もいる。
/upは抜きにしても、板内で統合や協力はして欲しい気はする。
30 :Now_loading...774KB:2006/12/03(日) 02:29:43 ID:LVIo83jz
>>27->>29
(;゚д゚)ヘェ~そんなゴタゴタがあったのね…
素で知らんかった
9.2007年 最後の輝き
『Youtube』『ニコニコ動画』と動画共有サービスが人気となり、更には『Twitter』のサービスも始まった。 ウェブは新しい時代に入りつつあった。slashupは失った存在感を取り戻す事が出来ず、それどころか更に失っていく。 それでも黄金時代の余波はまだ残っていた。FLASH・動画掲示板は紅白闇鍋祭を引き継ぐ形で紅白FLASH合戦を復活させる。質と量は全盛期に及ばないものの高いレベルの作品もあり、FLASH・動画掲示板健在を示した。
開催されたイベント
2007年1月
うらはく
2007年3月
閃’07
2007年4月
3dive2 =3D FLASH ANIMATION PRESENTATION=
2007年5月
Flash Game Festival'07、ParaFlaたん誕生祭
2007年7月
Perfect Promotion'07
2007年8月
slashup★04 fb Re:birth、第3回ParaFla!感謝祭
2007年9月
映夜祭'07
2007年11月
FLASH学園祭2007
2007年12月
slashup05 熱冬祭 MovieBattle、NanameUp+03RW、紅白FLASH合戦2007
紅白Flash合戦等のイベントに参加したFlash職人の動画が地上波で流れるようになった。
2007年1月15日~3月26日、テレビ東京のファイテンション☆デパートの1コーナーとしてFlash職人が作成したアニメが放送された。
【電脳戦士 土管くん】 (FROGMAN) 、【アームズラリー】(塚原重義)、【かくざ父さん】(すなふえ)、【キラキラ小学生 セレブちゃん】(日野トミー)、【オリガのロシア語講座】(OHRYS BIRD)。
2007年1月20日、「うらはく」が開催された。
2007年1月25日、3歳シリーズの書籍第二弾「3歳シリーズ きちゅびちゅっちゅ」が発売された。今回もDVDを付属。
Flashでは動画の他にゲームの制作が可能なわけだが、作られたゲームの中でも特に人気であり、かつ最重要なものが2007年1月に公開された。【人生オワタ\(^o^)/の大冒険】。
★【人生オワタ\(^o^)/の大冒険】(キング◆KING75wl/Q)『王の巣窟』
ロックマン風のアクションゲーム。ロックバスターではなくオワタバスターを装備したオワタ(^o^)を動かしてステージを進んでいく。
AAキャラクターのネタが満載のこのゲームは、トラップが凶悪で初見は即死間違いなし。「そうきたか!」「まじかよ」と唸ってしまう即死トラップが次々に現れる。
そして、即死トラップを回避出来たときの、このゲームでしか味わえない独特の達成感。他のインディーズゲームに多大な影響を与えた。
【Time up year!】は20+2名による合作。
■【Time up year!】(出前、茂名、だい、eau.、misokabocha、やたがらす、Huck.ru.owl、IC.yas、Raz、迫撃法、ねぶそく、冬もぐら、フユキ、ダークス(ry、逆光、元見習イ、大羽暁、Y*Lee、mg、アマツ、SAVI)⇒Youtube・ニコニコ
【魔人探偵脳噛ネウロ OP】はアニメオープニング風動画。
■【魔人探偵脳噛ネウロ OP】(nakasya)⇒Youtube・ニコニコ
2007年2月、【すごいぜ!JASRAC伝説】はFLA板の「Flash職人さんとDTM職人さんと作品と」スレッドから生まれた動画。JASRACの活動を非難する内容。
■【すごいぜ!JASRAC伝説】⇒Youtube・ニコニコ
【キミとの正しい約束】は7年越しの恋物語。
■【キミとの正しい約束】(未乃タイキ)『偽与野区役所』
2007年3月6日、『ニコニコ動画』が正式サービスを開始した。以前は『youtube』にアップロードされた動画に上から被せるような形でコメントを流す仕組みだったが、
正式サービスでは動画投稿機能(SMILEVIDEO)を実装。動画共有サービスとなった。ここから「レッツゴー陰陽師」「おもいではおっくせんまん」「初音ミク」等のムーブメントが発生していく。
2007年3月23日~25日、「閃’07」が開催された。
【やらない夫は大変なアwせdrftgyふじこlp;@】は【魔理沙は大変なものを盗んでいきました】のやる夫パロディ。動きが最高にウザい。
■【やらない夫は大変なアwせdrftgyふじこlp;@】『尿結石』⇒Youtube・ニコニコ
◆Flashニュースサイトの衰退
2007年4月、個人ニュースサイト界全体では全盛期を過ぎたものの、まだ活力を維持していたし、実際2007年は新規個人ニュースサイト最後の豊作年であった。
然し、Flash動画ニュースのジャンルは一足先に衰退が加速していた。勿論これはFlash動画自体が下火になった為である。
2007年4月11日、『かーずSP』が四半期ずつ書いていた「flash総括」の2007年1~3月分がアップロードされた。そしてこれが最後のflash総括だった。
2007年7月2日、『(・∀・)イイ・アクセス』が日次更新をやめると宣言した。理由としてはFlash動画が生まれてくることが少なくなってきた事を挙げた。
この頃の『(・∀・)イイ・アクセス』は紹介する動画の数が5作品を下回るような日が多かった。
【重要なお知らせ】
改めて言うのもどうかと思いますが、誤解のないように今後の更新スタイルについてお知らせしておきます。
ニコニコ動画やYouTubeに代表される昨今の動画ブームに対して相対的にFlash作品が生まれてくることが少なくなってきました。そこにはクリエイター側、観客双方にそれぞれの事情や意見があるかと思います。イイ・アクセスもFlashニュースサイトとして速報性を重視して毎日更新することを日課として行ってきましたが、近年のFlashを取り巻く環境の変化により、紹介する作品が見つからないことも少なくありません。一方自分自身の環境も、5年半続けてきたこれまでの更新ペースを今後も続けていくことはそろそろ限界に近いことを感じていました。
つまり何が言いたいかというと、毎日更新を取りやめるということです。 といっても不定期更新ってレベルではなく、Flash作品が全くない、もしくは1~2作品しかないという日は、当日の更新は行わず翌日に持ち越すって形にするつもりです。要は無理せずに更新していこうねーってことです(´ー`) これまで諸事情で休む日は、HP上で宣言したりもしてましたが、今後はそういうアナウンスもしない予定です。
それでは今後もよろしくー ≡((((・∀・)
実態としては、この後も個人ニュースサイト形式の更新を変わらず続けていたが『ニコニコ動画』の動画が多くを占めるようになっていく。 全盛期には一日数万のアクセスがあったFlashニュースサイトの役割は終わりを迎えようとしていた。
今回で最終回となる「FLASH BACK 200X」。紹介してきた作品は主に2002年から2007年までの6年間でしたが、その間Youtubeやニコニコ動画の台頭により作品公開の場は個人サイトから動画サイトへと移っていきました。宣伝の場という点でも2ちゃんねるからmixi、twitter、FacebookなどのSNSへ移行していったことで、ある意味Flash紹介サイトとしてのイイアクセスの役割は2007年時点で終了していたのかもしれません…
2007年4月15日、「3dive2 =3D FLASH ANIMATION PRESENTATION=」が開催された。
創価学会のwebコミックに『うちの兄貴は学会員』というのがあり、ウェブでネタにされていたのだが、これをアニメオープニング風動画にしてしまったネタ動画が【「うちの兄貴は学会員」アニメオープニング風ムービー】。
■【「うちの兄貴は学会員」アニメオープニング風ムービー【未完成VER】】(肛門の臭い◆QkMYMo9OVQ)『GODFLASH.com 』
【8頭身のデスノートOPはキモイ】はデスノートオープニングの八頭身パロディ。安定の八頭身ネタだが「(八頭身を)最近見なくなったね」という一文に当時の状況が現れている。
■【8頭身のデスノートOPはキモイ】⇒Youtube・ニコニコ
2007年5月3日~6日、「Flash Game Festival'07」が開催された。
2007年5月5日、「ParaFlaたん誕生祭」が開催された。
【路上のギリジン -Shou+rt Mix- 】で力を見せたDNA氏は「おもいではおっくせんまん」を自作絵で動画化。DNA氏らしい心が温まる絵。
■【おもいではおっくせんまん】(DNA)『DNAのどうせROでしょ?』⇒Youtube・ニコニコ
なお、おもいではおっくせんまん自体はロックマン2のワイリーステージの曲に歌詞を付けたもので、その歌詞は同年1月から2月にかけて『ニコニコ動画』で成立した。
これに『Youtube』でゲーム画面抜粋にワイリーステージの曲を載せて下に歌詞を付けたもの(⇒●)や、
歌ってみたもの(⇒●、●)が『Youtube』『ニコニコ動画』でアップロードされ、人気を博した。
DNA氏制作のものは自サイトにアップロードしたが、大きく話題となったのは『ニコニコ動画】にアップロードされたものである。
おもいではおっくせんまんにおける一連の事象について『(・∀・)イイ・アクセス』のUG-K氏は後年「この作品によって、公開する場所やコミュニケーションする場所が決定的に変わっていった」と語った。
2007年6月13日、【CATMAN】がフジテレビのサイト内にて公開された。
2007年6月22日、[Adobe Flash CS3 Professional 日本語版]が発売された。
【ほしのの】はVisualNovel。
■【ほしのの】(吉村麻之)『むきりょくかん。』
2007年7月14日~15日、「Perfect Promotion'07」が開催された。
2007年7月21日、[書籍]FLASHアニメーション制作バイブルが発売された。
【Phonogram】はPerfect Promotion'07参加先品。
■【Phonogram】(yama_ko)『Mattari Factory』
【tree -emotion graphics-】もPerfect Promotion'07参加先品。
■【tree -emotion graphics-】(eau.)『eau. flash』
2007年8月24日~26日、「第3回ParaFla!感謝祭」が開催された。
◆slashup★04と映夜祭'07
2007年8月18日、「slashup★04」が開催された。主催はas@地生氏。as@地生氏はslashup02からスタッフとして参加していた。
回を重ねる度に存在感が減っていった夏と冬のslashup。今回は夏開催slashupの元の名前であるFLASH★BOMBを意識していた。
つまり最初のイベントタイトルが「FLASH★BOMB07 under ground live」であり、最初の公式URLが「http://www.flashbomb.jp/07/」であった。
これには「今更元に戻すのか」とFLA板住民からいわれたのは当然であった。
最終的にはslashup★04となり、公式URLは「http://slashup.jp/04/」となりサブタイトルとして「fb Re:birth」がついた。
また、Flash以外で制作された作品上映の場が設けられた。
【幻妙夜話】は、シナリオはみやかけお氏、動画は日暮里本社氏という実力者のコラボ作。
■【幻妙夜話】(日暮里本社、みやかけお)『Poo’s WORLD』
Perfect Promotion’07に参加したyama_ko氏は間一カ月でslashup★04にも参加。yama_ko氏の凄いところの一つは短期間で次々と制作しているにも関わらず作品のクオリティが落ちない。
■【Infina】(yama_ko)『Mattari Factory』
【無題】は男の子なら無邪気にやっている虫を潰すという行為を、第三者の視点から見せつけられる。
■【無題】(ぴろぴと)『ありさんとくらげさんがごっつんこ』
MUZOの社長であるwosa氏も作品を用意。wosa氏といえば勿論八頭身ネタ。期待を裏切らないキモさ。
■【8く斗の拳】(wosa)『wOzBox』
次に開催されたslashup05はもはやイベントとしての体を成しておらず、このslashup★04が第一回紅白FLASH合戦から続いてきたFLASH50氏が関わるイベントにおける最後の輝きになった。
映夜祭も開催された。今回はslashupと同日ではなく9月15日になった。映夜祭参加作品の幾つかは個人サイトではなく『ニコニコ動画』で公開され、時代の流れが反映されたイベントになった。
エジエレキ氏は倉橋ヨエコ氏の夜な夜な夜なをPV化。バトルもの、幻想的なもの、PVとエジエレキ氏の引き出しは多い。
■【夜な夜な夜な】(エジエレキ)『マタタビアソビ』
【フラ☆すた -もってけシェイプトゥイーン-】はらき☆すたOPをFlash界隈のネタでパロディ。
■【フラ☆すた -もってけシェイプトゥイーン-】(写経同好会)
2007年8月31日、VOCALOID2・初音ミクが発売された。
カギ氏はまたもイオシスのプロモーションFlash。カギ氏が制作するイオシスのプロモーションFlashに外れ無し。
■【ウサテイ】(カギ◆KagiOO2uMA)『IOSYS OS』
砂吹旅人氏は葉月ゆら氏のFly me to the moonをPV化。キュートかつクール。
■【Fly me to the moon】(砂吹旅人)『UP or DOWN』⇒Youtube・ニコニコ
【Our earnest wish】はARMORED COREの動画。
■【Our earnest wish】(crawdia)『MIST CROWN』⇒Youtube・ニコニコ
2007年9月20日、『ニコニコ動画』でボーカロイド・初音ミクに歌わせた【みくみくにしてあげる♪】が公開された。
【みくみくにしてあげる♪】は『ニコニコ動画』における記念碑的な作品。12月には【メルト】が公開。
クリエイティブなものを作り・公開する場が『2ちゃんねる』+個人サイトから動画共有サイトへ。その流れが加速していく。
【クックローゼン音頭】はパタリロ!のEDをローゼンメイデンでパロディ。
■【クックローゼン音頭】(ZAPPY)『まっかちん。』⇒Youtube・ニコニコ
2007年10月、青池氏のCATMANはついにseries III。
■【CATMAN series III】(青池良輔)
【やわらか戦車】は鉄腕アトムとコラボ。Japan Animation Contents Meeting 2007の企画により誕生した。
■【やわらかアトム】(ラレコ)『livedoorネットアニメ』
2007年11月23日~25日、「FLASH学園祭2007」が開催された。
古参のFlash職人代表格である森野あるじ氏は『livedoorネットアニメ』で【ホシノ☆オニオン】を連載開始。
■【ホシノ☆オニオン】(森野あるじ)『livedoorネットアニメ』
【ミュージックファイター初音ミク】はネギを装備した初音ミクが悪に立ち向かう。
■【ミュージックファイター初音ミク】(砂吹旅人)『UP or DOWN』
2007年12月、芦名みのる氏とたけはらみのる氏は「スタジオぷYUKAI」を立ち上げた。
【ふら☆すた もってけ!フラッシュそうこ】はらき☆すたOPをFlash界隈のネタでパロディ。AAキャラクター、オラえもん、小小作品、醤油戦士キッコーマン、さいたま、なつみSTEP!等、
FLASH黄金時代のネタが満載。
■【ふら☆すた もってけ!フラッシュそうこ】(a-k2006)『Flash!A-K2006』⇒Youtube・ニコニコ
◆新生紅白FLASH合戦の開始とslashupの終わり
年末大規模イベントが『MUZO』とFLA板で分裂開催となって3年目になった。
・2007年12月25日~28日:slashup05 熱冬祭 MovieBattle・・・MUZOが主催
・2007年12月29日~31日:NanameUp+03RW・・・FLA板が主催
・2007年12月29日~31日:紅白FLASH合戦2007・・・FLA板が主催
slashupは前年以上に存在感を失う。集まった作品は僅か14作品。昨年と同様動画部門とゲーム部門で別れたが、
ゲーム部門は賞を「最優秀賞」「優秀賞」「しゃちょう賞」と3つあるにも関わらず参加作品は2作品。
かつての盛り上がりからは程遠く、最早これ以上続けられないのは明らかだった。そしてこれが『MUZO』が企画する最後のイベントとなった。
そもそもslashupだけではなくFlash界隈全体に強い衰退の風を感じる中、気を吐いたのが新生した紅白FLASH合戦であった。
FLA板では分裂している年末Flash動画イベントを統合させる機運が高まり、結果として紅白闇鍋祭とNanameUpのスタッフが新たに紅白FLASH合戦を行う事にした。
昨年まで行っていた紅白闇鍋祭については紅白FLASH合戦の一部として闇鍋形式の参加も可とする方向で整理。
又、NanameUpについてはNanameUp+03RWとして紅白FLASH合戦との共催という形にした。
この新生紅白FLASH合戦は48作品が集まり、作品のレベル的にも高いものが多かった。
旧紅白と比べれば派手さ・盛り上がりに欠けたのは事実だが十分に健闘したと評価出来る。
【見上げればスイーツ】はモナーのお騒がせぶりが楽しい。
■【見上げればスイーツ】(シグナル)『~突貫小路 tokkan kouji~』
【待ち合わせ】はほのぼの。丁寧な作りこみ。
■【待ち合わせ】(風鈴)『Citronnade』⇒Youtube・ニコニコ
【Memory Parade】はこな氏とyama_ko氏の合作。一年・春夏秋冬をMotionGraphicsで表現。街を見下ろしながら高度を下げる場面にyama_ko氏の技術力とセンスが光る。
■【Memory Parade】(yama_ko、こな)『Mattari Factory』『ハルサンゴ』
なお、yama_ko氏はPerfect Promotion’07、slashup★04に作品を出しつつ、slashup05のオープニング・エンディングの動画も担当し、更に紅白FLASH合戦にも作品を出すという無双ぶりを発揮した。
10.2008年~2010年 FLA板の黄昏
『Youtube』『ニコニコ動画』と動画共有サービスが話題の中心となる中で、個人サイトに動画をアップロードし個人ニュースサイトがそれを紹介する形は時代遅れになっていた。 『MUZO』とslashupは活動を停止し、FLASH・動画掲示板で企画されるイベントも僅かになった。個人ニュースサイトがFlash動画を紹介する事も殆ど無くなり、新生紅白FLASH合戦は前年並みを維持するもののジリ貧状態は明らかだった。
開催されたイベント
2008年2月
Sweet E-Motion2.14
2008年3月
閃'08
2008年5月
Flash Game Festival'08
2008年8月
ParaFla!感謝祭、Perfect Promotion'08
2008年11月
FLASH学園祭2008
2008年12月
紅白FLASH合戦2008
開催されたイベント
2009年3月
閃'09
2009年5月
Flash Game Festival'09
2009年8月
ParaFla!感謝祭
2009年10月
FLASH学園祭2009
2009年12月
紅白FLASH合戦2009
開催されたイベント
2010年8月
ParaFla!感謝祭
2010年12月
紅白FLASH合戦2010
2008年2月14日、「Sweet E-Motion2.14」が開催された。
2008年2月、塚原重義氏とすなふえ氏は「弥栄堂フヰルム」を立ち上げた。
【イー・アル・カンフーで、ラップにアニメ動画をつけてみた。】はヒャダイン氏の【イー・アル・カンフーで、ラップ】をアニメ化したもの。DNA氏らしい、やさしいタッチのほっこり絵。
■【イー・アル・カンフーで、ラップにアニメ動画をつけてみた。】(DNA)『DNAのどうせROでしょ?』
2008年3月22日~23日、「閃'08」が開催された。
2008年4月、【【初音ミク】ミラクルペイント【PV】】はOSTER project氏の【ミラクルペイント】をPV化。
■【【初音ミク】ミラクルペイント【PV】】(fla3)『fla3やってます』
2008年5月4日~6日、「Flash Game Festival'08」が開催された。
【【ドット絵で】みくみくにしてあげる♪【初音ミク】】は名曲【みくみくにしてあげる♪】をドット絵で。ドット絵のミクが踊る。
■【【ドット絵で】みくみくにしてあげる♪【初音ミク】】(yokota)
2008年6月、【もうひとつの夜想曲】はslashup05参加作品である【夜想曲】の完全版。ショパンのノクターンに乗せた世界観。
心を引き込まれる絵。おぼろげな光の表現。ゆったりと流れる時間。地味ながら秀作。
■【もうひとつの夜想曲】(光川まぼろ)『まぼろんち。』
◆『ニコニコ動画』が躍動している中で
"個人制作による個人サイトにアップロードする形式のFlash動画ブーム"が終了した要因は複数あるが、その一つとして『Youtube』と『ニコニコ動画』の存在が挙げられる。
特にこの時期では『ニコニコ動画』の影響が大きいと考えられる。
『ニコニコ動画』では数多くの動画がアップロードされ、ウェブ上の話題をさらった。
最初期の「レッツゴー陰陽師」「おもいではおっくせんまん」。三大ジャンルである「VOCALOID」「東方Project」「アイドルマスター」。挙げ始めればればキリがないくらいである。
更にはユーザーによる大規模オンラインイベントも成功させFLA板の御株を奪った。2008年6月14~15日に『24時間アイマスTv!』、同年7月26日~8月16日には『MMD杯』が開催され大いに盛り上がった。
『ニコニコ動画』にアップロードされた動画は、既存の素材を切り貼りして作ったMAD動画、またはそれに近い存在が多く、これまでの"個人サイトに上げていたFlash動画"と内容が重なった。
ボーカロイドを使った歌と動画の制作には『2ちゃんねる』各掲示板の職人達も参戦した。その中にはFLA板の職人もいた。
2001年~2002年に流行った、少ない素材をそのまま使った原始的だけど単純に面白い動画。これはFlash動画が最も得意としていたジャンルだが、それですら『ニコニコ動画』へアップロードされるようになった。
『ニコニコ動画』で流行ったドナルドや伯方の塩はひと昔前であればFlashで制作し、それを個人サイトへ上げていた内容である。
そして何より、個人サイトの世界自体が斜陽を迎えている中で、個人サイトに動画をアップロードする形は時代遅れになっていた。
『(・∀・)イイ・アクセス』で紹介される動画は『ニコニコ動画』のものが多くなり、しかも『(・∀・)イイ・アクセス』自体が時代の波に取り残されつつあった。
時代は確実に変わっていた。
■動画共有サービスの台頭
Flash作品やイベントが減少するのと同時期に注目が集まったのが、『ニコニコ動画』や『Youtube』を始めとした動画共有サービスです。ニコニコ動画やYoutubeなどの動画を提供するプラットホームが提供されたことで動画に対する敷居が低くなりました。最近ではFlash作品もニコニコ動画で公開されることが多くなり、コミュニティの場が2ちゃんねるからニコニコ動画にシフトしていったことが感じられます。 動画共有サービスの台頭は、公開のしやすさなどツールによるアドバンテージやメリット・デメリットの敷居を取り払い、プロやセミプロを含め、これまでWebに公開することのなかった様々なジャンルのクリエイターや演奏者、パフォーマーが増えました。一方で様々な動画があふれたことにより、評価されるべき動画が埋もれてしまう現象も生み出しています。
2008年8月23日~25日、「ParaFla!感謝祭」が開催された。
2008年8月29日~30日、「Perfect Promotion'08」が開催された。
夏といえば2003年から続いてきたオフラインイベントFLASH★BOMBと後継のslashup★だが、2008年は開催されなかった。映夜祭も開催されなかった。そしてこれ以降も開催される事は無かった。
2008年10月31日、【CATMAN】がポニーキャニオンからDVDで発売された。
【チルノのパーフェクトさんすう教室】はイオシスが出したCD「東方氷雪歌集」のプロモーションFlash。制作者は宇田てとら氏。
チルノのおバカっぷりを表現。電波ソングであるがBGMとそれにシンクロさせた映像はある種の爽快さを生み出している。バーカバーカとつい口ずさんでしまう。
★【チルノのパーフェクトさんすう教室】(宇田てとら)『IOSYS OS』
この動画は『ニコニコ動画』で人気になったのであるが、多数の「踊ってみた」動画が投稿された事は特に『ニコニコ動画』らしい現象といえる。
2008年11月1日~3日、「FLASH学園祭2008」が開催された。
2008年12月19日、[Adobe Flash CS4 Professional 日本語版]が発売された。
2008年12月25日、『(・∀・)イイ・アクセス』は定期的に書いていた「FLASH総括」の2008年分を更新した。
「FLASH総括」は2003年分から書いていたものだが、2008年分が最後。2009年分が書かれる事はなかった。また、『かーずSP』は2002年分から「flash総括」を書いていたが2007年1~3月分を最後に書いていなかった。
これもFlash動画界隈衰退の象徴的出来事といえる。
◆紅白FLASH合戦2008
2008年末、ついにslashupは行なわれなくなった。
一方で「紅白FLASH合戦2008」は2008年12月28日~31日に開催された。新生紅白2年目。
新たな試みとして、動画を作者のサイトだけではなく『ニコニコ動画』にもアップロードする事とした。運営は『ニコニコ動画』と接触し、ニコニコニュースで作品募集の通知がされた。
これを運営は「『ニコニコ動画』とのイベント提携」と称した。
作品数は前回より微減の40作品。yama_ko氏やエジエレキ氏、ハタラキ有氏といった実力者が参加し作品のレベルは前年と同等を維持した。
なお、『ニコニコ動画』にもアップロードしたという事は動画へのアクセス数が解る事にもなった。
どの動画にも数千アクセスはあり、
2008年の段階では新生紅白FLASH合戦にまだそれくらいの視聴者が残っていたという事である。
【市況戦艦AAT】は株式投資を題材にしたAAキャラクターが乗組員の宇宙戦艦戦闘もの。
■【市況戦艦AAT】(きゃん)『ミーキャット』⇒Youtube・ニコニコ
続編の【市況戦艦AAT2】(→Youtube・ニコニコ)も制作された。
【かんたぐかん】はAAキャラクター達がバトルを繰り広げる。このバトルは一体なんなのか、それはとあるシーンで画面上をクリックすると判明する。
■【かんたぐかん】(偽名)『アサカサク』⇒コピーされたもの
【Crosses】は船に揺られながら、水面に光が落ち、沈んでいく。幻想的なMotionGraphics。
■【Crosses】(yama_ko)『Mattari Factory』
なお、『ニコニコ動画』との連携は2008年のみの試みになった。
2009年1月30日、【キミとボク】が絵本として出版された。
2009年1月31日、『shockwave.com』の日本サービスが終了した。
◆『MUZO』の終了
2009年1月、『MUZO』を運営しているパズブロックは未来検索ブラジルへ吸収された。wosa氏はガジェット通信のライターになった。 これ以降『MUZO』は一切の活動報告が無くなった。 『MUZO』のスタッフは旧紅白の功労者なのは確かだが、『MUZO』を立ち上げて以降は年末イベントの分裂と界隈の混乱という結果を残し、去っていった。
2009年3月21日~22日、「閃'09」が開催された。
2009年5月3日~5日、「Flash Game Festival'09」が開催された。今回は未来検索ブラジルが運営する『モゲラ』が協力。
19作品が集まり、衰退期のイベントとしては成功と判断できる参加数だが、これが最後のFlash Game Festivalになった。
前身イベントである2003年の 子供の日Flashゲーム祭から続いてきたFlash Game Festival、ついに途絶える。
2009年8月24日~25日、「ParaFla!感謝祭」が開催された・
◆FRENZの開始
2009年9月12日、FRENZが開催された。これはニコニコ動画やFLA板で活動する職人によるオフラインイベント。
Flash動画限定のイベントではなくて、それを含めたウェブアニメーションが対象。
運営はas@地生氏とyama_ko氏。2009年の司会はas@地生氏とUG-K氏であった。基本的には毎年開催され、FLA板の関係でありながら後年まで続く貴重なイベントである。
Flash職人としてFLASH黄金時代やその前後の各種イベントに参加していた人もFRENZに参加しており、yama_ko氏、olo氏、おっく氏、tigo氏、風鈴氏、fla3氏、み~や氏等が挙げられる。
このイベントの他にも個人による動画制作・公開のイベントは小さいのも含めれば幾つも開催され、
FLASH黄金時代が終わり、Flash動画の世界は衰退したといっても動画制作ツールと動画公開場所が変わっただけで個人による動画制作という意味では発展を続けている。
2009年10月31日、「FLASH学園祭2009」が開催された。
2009年12月29日~31日、「紅白FLASH合戦2009」が開催された。大物の参加者はなくなったが42作品が集まった。
前年の規模を維持したが、旧紅白のような盛り上がりを取り戻す感じはなく、これを毎年続けてもジリ貧状態に陥る事は明らかだった。
紅白FLASH合戦2009参加作品の【67AA】はAAキャラクターが次々に出てきて、見ていると楽しくなる作品。
■【67AA】(おっく)『おっくねっと。』
2010年3月30日、[Adobe Flash Professional CS5 日本語版]が発売された。
2010年8月24日~25日、「ParaFla!感謝祭」が開催された。
2010年12月30日~31日、「紅白FLASH合戦2010」が開催された。参加作品数は26にまで減少していた。
【やるおクエスト3】は紅白FLASH合戦2010参加作品。【やるおクエスト】の3作目。ワンダーボーイモンスターランド風のアクションゲーム。
■【やるおクエスト3】(鷹彰)『Cのアトリエ』
【やるおクエスト】は2008年の紅白FLASH合戦で公開された1作目から始まり、紅白FLASH合戦の度に新作を公開した。
11.2011年~2020年 Flash動画その後
2011年5月14日、【キミとボク】が実写映画化された。
2011年5月20日、[Adobe Flash Professional CS5.5 日本語版]が発売された。
◆『(・∀・)イイ・アクセス』が個人ニュースサイト形式を終了
2011年8月2日、『(・∀・)イイ・アクセス』は個人ニュースサイト形式を辞めると宣言した。
2007年7月に「日次更新をやめる」と宣言してからも高頻度で更新し個人ニュースサイト形式を維持し続けてきた『(・∀・)イイ・アクセス』もこれ以降は月2~5回更新に止まるようになる。
2012年1月5日、サイト開設10周年の日にサイト名を『II-Access』へ変更。同年1月17日から「FLASH BACK 200X」という連載を始める。
これは『2ちゃんねる』にFLASH・動画掲示板が出来てから丁度10年が経ったこの日から10年遡って順々に過去のFlash動画を振り返っていこうというUG-K氏にしか出来ない大型企画であった。
サーバから追い出されてしまったようです…
これまで投稿したログは残ってますが、掲示板やFlashアップローダ、過去メールなどの情報は残念ながら復旧不可能となりました。
これまでニュースサイトとして様々な情報を送ってきましたが、現在の更新スタイルには前々から限界を感じていました。
ちょうど良い機会ですので予定より少し早くなりましたが、本日をもちまして“ニュースサイト” としてのイイ・アクセスは終了とさせていただきます。
9年と7ヶ月もの間ご愛顧ありがとうございました。
言葉を選んで書き記したつもりでしたが各方面から誤解されていることが多いので改めて説明を追加します。
今回終了宣言したのはニュースサイトとしての更新スタイルであってサイトの閉鎖ではないのです。
前々から宣言していたものの、既にやるやる詐欺となりつつあったサイトリニューアルも兼ねて、新たなイイ・アクセスをスタートするために、しばらく充電期間をとらせてください。
とはいえ、Flashニュースサイトとしてのイイ・アクセスは今回を以て確実に終わりとなります
Youtubeやニコ動が動画を見る手段として当たり前のものになった現在、Flash以外の作品を紹介し続けて行くことにかなりのギャップを感じてました。そういう意味ではもう5年以上前からイイ・アクセスの役割は終わっていたのかもしれません。
だからこのままだらだら続けていくよりはスッパリやめる機会が今回できたことは、個人的には良かったと思ってます。
でも結局自分ができることは動画を紹介することくらいしかないので、リニューアル後も動画紹介はコンテンツの1つとして残ります。
今後はのんびりやっていくつもりなので、まだこのサイトに興味が残っている方は再開後にまたお会いしましょう。
前回のお知らせから5ヶ月が経ちまして、ようやく新サイトをスタートすることができました。なぜ今日という日を選んだかというと、じつは本日がサイト開設10周年だからなのです。記念すべき日に装い新たに1ページを刻みたいと思ったことから、だいぶ前から再開日を2012/1/5と決めてました。 でも何か変わったかというとサイト名はアドレスの変更がない都合もあって“II-Access”となっただけだったり、過去ログもそのまま残してたりと、中身はこれまでとあまり変わり映えしてない気も…。でも前回お知らせしたとおり、もうニュースサイトではないので毎日更新することはなく気ままにやっていくつもりです。 サイト自体はWPベースになってスマホやSNS対応などを充実させました。どこか問題とかありましたらコメントください。 それではこれからのII-Accessをよろしくお願いします~
2013年6月18日:[Adobe Flash Professional CC]が提供を開始した。
2010年以降、FLA板のイベントとしては「ParaFla!感謝祭」と「紅白FLASH合戦」が毎年開催されるものの、参加作品数は回を追うごとに減少していった。
「紅白FLASH合戦2015」では参加作品数が5まで減少。
他のイベントとしては「閃'2012」が開催された程度であった。
また、FLA板発祥で定期的に企画を行なっていた『Flash・動画バトル』というサイトもあったが2015年9月6日にFLA板から離れ、サイト名は『動画祭-カンソウ』に変わった。
その『動画祭-カンソウ』も2作品しか参加がなかった2016年の「Moe Fes! 2016」を最後にサイトが消滅した。
2016年8月28日、最後の「ParaFla!感謝祭」が開催された。参加は5作品だった。
そして……
◆新生紅白FLASH合戦の終わり
新生紅白FLASH合戦は2007年以降毎年欠かさず行われ、年々参加作品が減り続けるも紅白FLASH合戦の名を守り続けていた。
2016年12月31日、「紅白FLASH合戦2016」が開催された。参加作品は正式エントリーが4作品、これに途中参加が4作品であり、合計8作品であった。
開催後のサイトには「2017年度の開催はありません」との宣言があり、これが最後の紅白FLASH合戦となった。
主催の天国氏は2005年の紅白闇鍋祭から2016年まで紅白の名を守ってきた。
新生紅白Flash合戦が嘗ての紅白を越える事は一度も無かったし、厳しい言い方をすれば途中からは惰性で続けてきたとも取れるが、
長い間紅白の名を守ってきた功績もまた事実である。
NRF氏と鷹彰氏は新生紅白開始の2007年から最後の2016年まで毎年欠かさず参加した。
新生紅白FLASH合戦の終了により、FLA板発祥のイベントは2016年をもって絶滅した。FLA板が関係するものとしてはFRENZだけが残った。
■【紅白Flash合戦2016ED】(おっく)『おっくねっと。』
◆Flash動画の最期
2017年7月25日、Adobe SystemsはAdobe Flash Playerのサポートを2020年末に終了する事、及び2021年1月12日以降はFlash PlayerでのFlashコンテンツの実行をブロックする事を発表した。
2018年1月17日、『NEXT FRAME(!)』が【艦砲射撃!】を更新しX01、X02ステージを追加した。有名Flashゲームが2018年に更新されたと話題になった。
2020年8月15日、『王の巣窟』が【人生オワタ\(^o^)/の大冒険2】を公開した。
★【人生オワタ\(^o^)/の大冒険2】(キング◆KING75wl/Q)『王の巣窟』
Flash Playerのサポート終了が目前に迫っている中で、名作Flashゲーム【人生オワタ\(^o^)/の大冒険】がまさかの続編公開。
相変わらずの即死ゲー。AAキャラクター総出演。AAの世界が消えていくエンディング。Flash動画の最後を飾るにこれ以上無い程、相応しい作品であった。
2020年12月10日、サントリーは『YouTube』で【Flash Back Memories】を公開した。
Flashクリエイターへの感謝と、Flashと共に育った大人への応援がコンセプトの動画で、
【ゴノレゴ】【ペリー】【CRIMSON ROOM】【ハクシャクノテンシ】【CATMAN】【バスト占いの歌】【なつみSTEP】【楽しい国語】【糸通し】【人生オワタの大冒険】
といった名Flash動画が登場した。
2020年12月27日:『ねとらぼ』で「あのころ、僕らが夢中になった「Flashの時代」を振り返る」
(前編、後編)
が掲載された。
かーず氏が司会の座談会で、参加者はかーず氏の他に塚原氏・み~や氏・wosa氏・UG-K氏。Flash作品との出会いや有名動画に対する想い、開催されたイベントについて語られた。
2020年12月31日、Flash Playerのサポートが終了した。
12.評論
1990年代から2000年代前半、ウェブ上での活動において自分が制作した作品は自分の個人サイトにアップロードする形式が主流だった時代。
この時代に適合したツールがFlashだった。
【つきのはしずく】や【quino】はウェブ上にまだ動画コンテンツが少なかった時代背景もあり、個人でここまで作れるのかと、当時としては衝撃的な作品だった。
また、当時のウェブ社会においてFlash動画はウェブ上の出来事を伝える役割を持っていた。
何か事件が起こると、それをネタにしたFlash動画が作られた。その動画が個人ニュースサイトで紹介されることによって、多くの人に事件が知れ渡っていった。
人々が個人サイトという公開形式でクリエィティブな活動をしていても、個人サイトは所詮個人商店・個人の城みたいなものである。
それらを結びつけて一つの界隈にする場が必要であり、その場として機能したのが『2ちゃんねる』の掲示板であった。
Flash動画ではFLASH・動画掲示板が中心となり、周りに動画職人のサイトと個人ニュースサイトが取り囲む形のFlash動画界隈が形成されていった。
Flash動画界隈では数多くの動画が生まれたし、紅白FLASH合戦やFLASH★BOMBを始めとしたイベントの多くもこの界隈から生まれた。
嘗ての『2ちゃんねる』はクリエイティブな人々が集まる場であった。SNSがまだ無い時代。そういった場が『2ちゃんねる』ぐらいしか無かったともいえる。
そして、そこのマスコットがモナーやギコ猫等のAAキャラクターであった。
AAキャラクターは線が単純で色も一色。個人によるFlash動画の制作と相性がよく、
初期に作られたFlash動画はスレッドに書かれたAAをそのまま使った動画が多かった。
それは単純なものであったが、単純である故に解りやすい面白さを持つものであった。
更には他の掲示板で生まれた物語・ネタとFlash動画が結びついて、ウェブで大人気となる動画も生まれた。
Flash動画は『2ちゃんねる』の掲示板にまだクリエイティブな物を作り上げる事が出来る時代の結晶であり、花形的存在だった。
Flash黄金時代になると、共進化現象によりFlash動画のレベルが上がっていった。
Flash動画にウェブの出来事を伝える情報媒体としての役割が減っていき、
完成されたウェブアニメーション作品として注目されていくようになる。
そうなると、数多く制作される動画の中で注目されるには動画制作者に更なる技術を必要とした。
ウェブ上の他のムーブメントとの違いは「動画を制作するには具体的な技術が必須」ということであった。
シナリオを考え、絵を描き、絵を動かし、BGMを考え、必要に応じて声も当てる。
勿論全てを一人で行う必要はなく、また、それを全て出来る人など一握り。
例えばBGMは多くで個人サイトや『muzie』等で公開されていた物を使った。
或いは商業作品をそのまま素材として使った。
多く作られたTVアニメオープニングのAAキャラクターパロディは、既存の商業アニメの名声・アイデア・素材に乗っかる事が出来、
かつAAキャラクターの人気にも乗っかることが出来た。 美味しい所取りが可能なこの形式が多く作られたのは自明であった。
但し、それは商業作品の素材をそのまま使った黒フラと呼ばれ、しばしば議論の対象となった。
黒フラの黒とは著作権的に黒という意味なのはいうまでもない。
黒フラではなく、個人制作のウェブアニメーションとして素材を全て自分で制作、或いは一部素材は他人と交渉して利用許可をもらい、
制作者オリジナル作品として制作を完遂した者は、技術力・調整力があるという事であり、その作品が高い評価を受ければ制作者に高い実力がある事の証明である。
だからこそFlash界隈はプロの映像作家になる人間を多数輩出した。
生み出されたFlash動画が個人制作のウェブアニメーションとして全体的にレベルが上がっていった事は、
同時に需要との乖離を生み出していく事にも繋がった。
本格化した個人制作のウェブアニメーションは、見てて「凄いな」と驚くものではあったし、一部の人が熱狂したのは当然であるが、
それが多くの視聴者の求めていた物と必ずしも一致している訳では無かった。
抑々Flash動画が人気になったのは短い時間で視聴出来、ウェブの話題を共有出来、見てて唯々単純に面白い、そんな需要に答えた存在だったからと考えられる。
それは後世になってFlash動画を振り返った時、2001年~2002年に制作された単純な作りの動画が話題によく上がってくる事からも解る。
Flash動画が個人制作の凝ったウェブアニメーションという方向に進んでいけばいくほど、熱狂的だけど狭い需要を満たす存在になっていった。
そして、唯々単純に面白い物が見たいという広い需要は『ニコニコ動画』上の動画が拾っていく事になる。
人気のFlash動画が多数生まれると。Flash動画倉庫的なサイトが幾つも出てきた。Flash職人が制作し個人サイトに公開していた動画を、次々とダウンロードしていき、
それを勝手にFlash動画倉庫として一か所に纏めてアップロード。それをコンテンツにアクセスを稼いでいくサイトが発生したのである。
これは職人が制作した物にタダ乗りする形に他ならないし、Flash職人のサイトが取るはずだったアクセスをFlash動画倉庫が横取りしている形になる。
だからFlash動画倉庫は多くの職人から嫌われたし、それは当然だった。
然し、動画が勝手に拡散されていった事が結果としては動画を後世に残す事に繋がった。
個人サイトのHTMLは『Internet Archive』に制約が多くあるも一定残っている場合が多い。
だが、そこにアップロードされていたFlash動画については『Internet Archive』では見れない場合がある。
動画が勝手に拡散されていった事が最終的に『Youtube』『ニコニコ動画』にアップロードされ、
Flash動画の閲覧環境がなくなってからも過去の作品が見れる事に繋がり、動画の記憶が後世に継がっていくという皮肉な結果を生んだ。
2006年以降、界隈の衰退が叫ばれた。後の時代から当時を振り返って考えても2005年には既に曲がり角を迎えていたといえる。
2006年はそれがはっきりと感じられるようになった年。黄金時代の終わり。
一方で『Youtube』や『ニコニコ動画』では個人制作の動画が次々に公開されていった。
つまり、衰退といってもあくまで場としてのFLASH・動画掲示板周辺の衰退であり、制作ツールとしてのFlashの衰退であり、
個人サイトで動画で公開するという方式の衰退である。個人で動画を制作し公開するという現象自体は更に加速していた。
従って、UG-K氏が当時書いた「衰退したのはコンテンツではなく公開するシステムにある」という認識は正しかった。
確実に衰退したといえるのはAAキャラクターの世界であった。
動画であれだけ使われていたモナーやギコ猫等のAAキャラクターは個人による動画制作の中心がFLASH・動画掲示板ではなくなった事で使われなくなっていく。
沢山のAAキャラクターが生まれ、個性付けがされ、構築されていった世界観が数年後にはほぼ使用されなくなるのはあまりにも惜しかった。
然し、それは致し方のない事である。AAキャラクターが多く使われたのは職人にFLASH・動画掲示板への帰属意識、『2ちゃんねる』への帰属意識があったからこそであり、
個人による動画制作の中心がFLASH・動画掲示板で無くなればAAキャラクターが使われなっていくのは必然であった。
最後に書くのは、紅白FLASH合戦やFLASH★BOMBの運営が進めたMUZOの試みについてである。結果からみれば失敗としかいいようがない。
MUZOの商業化路線は界隈に混乱を生み出し、FLASH・動画掲示板衰退の引き金を引いた。
もし紅白FLASH合戦を続けていれば……FLASH・動画掲示板から離れなければ……等思う所はある。同時に、それは結果論でもある。
革命の挫折と評された第3回紅白FLASH合戦。ここからスケールアップの限界を超える手段として商業化路線の他に取りようがあろうか。
また、ウェブ全体の流れを見れば、MUZOがどの様な方向に進もうとも、FLASH・動画掲示板が引き続き界隈の中心のままで存在し黄金時代が続いていたとは考え辛い。
MUZOの活動の如何に関わらず、遅かれ早かれ同じ結果にはなったと考えられる。
MUZOについては失敗と評価すると同時に、紅白FLASH合戦とFLASH★BOMBを成功させ黄金時代に導いた功績も併せて評価すべきである。
FLASH黄金時代はナローバンドからブロードバンドへ変わりつつも、まだ動画共有サイトは登場していない、そんな狭間に生まれた一時の輝きであった。
そして黄金時代の終焉は、個人による動画制作ブームの終焉ではなく、活動形式の変化を示しただけの事であった。
個人が動画を制作しウェブに公開するという現象は2010年以降更に加速していき、アニメーションに限定されず多種多様な動画が制作され、地上波放送の存在を脅かすまでに本格化していくのである。