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2004-12-27
抗議運動背景(2002/10〜2003/03)

ネット社会を見ると、いわゆるオタク(と言われる人)が多いように見える。
そう見える原因は実数が多いということの他に、彼らは目立つからである。
彼らはWEBで表現できる技能を持っていることが多く、(例えば
音楽を作れる、文が書ける、絵が描ける、ソフトを作れるなど、物作りなら何でも良い)
結果、サイトを持つことが多いからである。
他の人はサイトを持とうとは思ってもそこで表現する物、
物を作る技能がない人が多く、止めてしまうことが多い。

オタクはインターネットによる自分の技能を多くの人に見てもらう機会を
有効に使い、ネット社会に影響力を与える存在になり、
彼らをうまく利用した企業の一つが、Gravity(RO)だった。

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ROのグラフィックを見て、日本産RPGに似ている
という第一印象を受けた人は少なくはないだろう。
おそらく意図的に日本産RPGを真似たと思われるROはグラフィック可愛らしさにより、
オタクからの支持を多く受けた。
彼らはGravityにとって非常に都合の良い存在であった。
WEBで表現できる技能を持っていることが多い彼らはその技能を使って
ROを勝手に宣伝してくれる。
ネット社会に影響力を持っている彼らの援護を受け、
ROは急激に接続数を増やしていった。
また彼らにとっても素材を自由に使わせてくれるGravityは
非常に魅力的だったと言え、彼らとGravityは相思相愛に近い関係であった。

ガンホーに管理が変わってプレイ環境への不満が大きくなったときに
オタクの援護を受けていたことのリスクの部分が出始めた。
プレイ環境への不満があるのは他のMMORPGも同じであったが、
他のMMORPGユーザーは影響力を持っている人が少ないので
管理会社がミスを犯してもあまり騒ぎにはならないしミスを隠せるのに対して
オタクの影響力に頼っていたRO。ROを大いに宣伝してくれたその影響力は、
ROの悪い部分の宣伝に対しても大いに発揮されることになった。
ガンホーがミスを犯すとたちまち話が各所に広がっていき、
騒ぎが大きくなり、ガンホーへの抗議運動が起きることになった。

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抗議運動の主なものはサクライのアレを中心としたものと
街角(にゅ缶・ガンホーを訴えるスレ)を中心としたものだが、
これらの抗議活動に対してガンホーの回答は要約すると
「頑張ってます」「お待ちください」「お察しください」
であり、明らかに時間稼ぎであった。

MMORPGとは極めて単純なものではあるが実社会をモデル化したものである。
実社会で成功するのは難しいことだが、MMORPGはモデルをプレイ時間序列型に
したことで時間をかければ誰でもある程度の成功は保証される。
例えば実社会での己のLvを上げることは難しいが、
MMORPGでの己のキャラLvを上げるのは時間さえかければ簡単にできる。
安易で手軽な形で得られる成功の味を知った人はなかなかそこから抜け出せない。
これは非常に麻薬的なものだ。

さらに時間をかけねば手に入らない、そして時間さえかければ理論上誰でも手に入る
レアアイテムの効果でプレイ時間による階級の差をはっきりと見えるようにし、
階級が上の物には優越感を与え、自己顕示欲を満たさせ、
下の物には時間をかければプレイ時間序列型なので
いずれ自分も上にいけるという希望と目標を与えた。

つまりユーザーはMMORPGという麻薬を止められない状態であり、
ROからの移転先になりうるような別のMMORPGはなく、ROを止めることができない。
そんなユーザーが主体の抗議運動は
熱が冷めるまで適当にあしらっておけばいい。
ガンホーが時間稼ぎという手を使うのは当たり前であった。
10月、Chaosショックから始まった抗議運動の熱気は春のBAN祭りまでで、
3月頃から急速に冷え、
コモド実装とともに再び接続数が増加し、抗議運動は終わった。