■メニュー: |TOPインターネットの歴史個人サイトが多めなインターネットの歴史年表テキストサイトの歴史RagnarokOnline(JP)の歴史RagnarokOnline(JP)の歴史年表アイマスMADの黎明期アイマスMADを中心としたコミュニティの発展に関する研究 |ニコニコ動画で見るFLASH黄金時代 |「東日本大震災発生に伴うインターネット上の出来事と話題」日表ドラゴンクエストXベータテスト年表自己顕示欲充足システムに飲み込まれる登山者と事故の危険性 〜インターネットの普及による山行への影響について『ヤマレコ』を事例にして〜 『佐倉葉ウェブ文化研究室』10+3年の歩み倉庫


ニコニコ動画で見るFLASH黄金時代


はじめに


 『youtube』と『ニコニコ動画』が登場する前、主に2ch系キャラクターを利用したFlash動画が多く作られていた。そしてその中心は『FLASH・動画@2ch掲示板』であった。2chFLA板を中心としたコミュニティは今のニコニコ動画と同じように職人達がお互いに影響されあうことで、さらに新たな、完成度の高いFlash動画を作っていった。 本企画はニコニコ動画に上がっているFlash動画を見ながら、かつてのブームを振り返ってみようというものである。
 上に引用した文は08年に週1回1話ずつ公開していた、今は公開していない「ニコニコ動画で見るFLASH黄金時代」の冒頭に書いていたものである。 このページは、「ニコニコ動画で見るFLASH黄金時代」の再掲である。いまでこそ、かつてのFlashをまとめた動画が『ニコニコ動画』に上がっているのだが、 当時はまだそのようなものはなく、かつてのFlashをコメントをつけれるニコニコ動画で見れば、懐かしいながらも、新たな感覚で見ることができるのではないかと考え、企画したものであった。
 Flashまとめ動画がある今(1,2)、これを再掲してもあまり意味がないかもしれないが・・・

「FLASH黄金時代」
 これはニコニコ動画にあげられているFlashについているタグである。このタグを誰が考えたのかは知らないが、いいタグだと思う。 ナローバンドからブローバンドへ。テキストサイト界に陰りが見え始めた頃、ブローバンドの普及とともに光輝いていったFlash動画職人達。 職人達はお互いに影響され、切磋琢磨し、人によってはプロになるという野望を内に秘め、人々が見て楽しい動画を作っていった。そんな時代があった。

▼目次
■1.num1000の登場
■2.FLASH黄金時代の始まり 〜Hattenとwasabi。そしてドラサイト〜
■3.ウェブアニメーションの可能性 〜森野あるじ と のすふぇらとぅ。そしてポエ山〜
■4.話題はFlashに乗って
■5.8頭身モナーの躍動
■6.楽しい○○
■7.さ い た ま
■8.パロディFlash
■9.葉鍵板のFlash職人
■10.まさにFlashアニメ たけはらみのる
■11.レトロフューチャー 弥栄堂
■12.num1000クローン
■13.空耳系Flash
■14.紅白FLASH合戦&flash★bomb

■1.num1000の登場
 FLA板には「50レス目に出たネタでフラッシュ作れ」というスレッドがあった。このスレッドには50の倍数のレスごとにお題が書き込まれ、それを元に職人達がFlash動画を制作していった。2002年5月6日に立った「50レス目に出たネタでフラッシュ作れ」スレ。その1000レス目の書き込みが

1000 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/09/04 20:10 ID:LNimOew3
1000キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
http://pc3.2ch.net/swf/kako/1020/10206/1020668585.html
であった。 そしてこのお題に挑戦したのがスキマ産業氏であった。「1000キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!」、通称「num1000」の登場である。

596 名前: スキマ産業 ◆d1suKimA 投稿日: 02/09/15 17:39 ID:???
Part1>>1000の「1000キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!」
です。色んな意味で重いです。ごめんなさい。
 
http://sukima-industry.hoops.ne.jp/num1000.html
 
597 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/09/15 18:04 ID:PeEFDcrB
新作キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!
BGMカコイイ それよりなにより職人さんが離れてなく、じっくりと
時間を費やして作品を作っていて安心した
折れ的に久々の大作だったのでageるぞゴルァ!
http://pc3.2ch.net/swf/kako/1031/10314/1031404502.html
【FLASH】num1000
 音楽はcranky氏の「party4U」である。スキマ産業氏は「お題を読んだ瞬間からcranky氏の曲が思い浮かんだ」と言う。確かに「party4U」の速いテンポはスレ住人が1000ゲットのために一気に書き込みを行う「疾走感」を出すにふさわしい。スキマ産業氏は「かーずSP選 FLASH大全」という本でこう述べている。

「1000ゲットの勢い」を映像と音で煽るような構成にするため、動きは細かく速く、カット割りも短くし、曲のテンポに負けない作りを目指しました。
かーずSP選 FLASH大全
 そしてその本の執筆者であるかーず氏はこの動画に対し、こう評した。
「今見ると極めてシンプルであるが、そのシンプルさは抜き身の日本刀の如き光を放っていて、観る者に斬りかかってくる鋭さを備えている」
と。
 この動画の衝撃により、職人の制作意欲が増し、スレの勢いが増した。その結果、スレのCMを作らないかという話になり、節穴氏が「CMはみんなで作んない?」と発言。「紅白チーム分けして、プレゼン対抗戦にしよう」という案がでる。そしてまろやかさ氏が「じゃあ紅白FLASH合戦やんない?」となり、あの一大イベント「紅白FLASH合戦」が行われることになったのである。


■2.FLASH黄金時代の始まり 〜Hattenとwasabi。そしてドラサイト〜
 前回は「num1000」を紹介した。num1000は02年のFlashである。今回は話を一年戻そう。
 
 01年といえば『侍魂』が開設し、「先行者テキスト」でネットを笑いの渦に巻き込んだ年である。テキストサイトブーム真っ盛りのときであった。テキストサイトというのは95年の『日記リンクス』時代から続く日記系から派生した系統である。日記系はナローバンド時代に発展した文化であり、テキストサイトというのはナローバンド時代に培った文化の集大成的なものと言えた。ネットの「面白さ」の部分を担っていたテキストサイト。しかしこの頃、テキストサイトブームの裏ではブロードバンドの普及とそれに伴う新しい「面白さ」が登場しつつあった。
 
 覚えている人も多いだろう。赤いジャンパーを着てモデムを配っていたYahooBB。家電量販店のみならず、駅前、バス停前、スーパー前。どこにでも奴らは現れ、そしてADSLモデムを配っていた。通信業者の激しい競争により、ADSLは一気に普及していった。
 
 ナローバンドからブロードバンドへ時代が変わる。そして、ブロードバンドを生かした新たな「面白さ」が登場する。特に増えたのが、「ネットゲーム」であり、「動画」であった。それらはテキストサイトの持つシェアを一気に奪っていくことになる。
 
hatten ar din
 これは世界中で流行したFlash動画である。もちろん日本でも話題となった。スウェーデンの歌だそうで、日本人にはなんとも意味不明な動画である。まあ、訳しても意味不明なのだが。この動画に意味を求めてもしかたがない。これは感性で味わう動画である。「よくわからない。でも耳に残る。そしてなんだか素敵だ」これでよい。
 
wasabi(懐かしの海外Flash)
 ワッサッビイイイイエエエエエエ。これは「hatten」の少し後で話題となった。元ネタは バドワイザーのCMらしい。これも一回聴くと耳に残る。
 
 上二つは海外製だがこの頃の国産Flash動画ではなんといっても『ドラサイト(オラサイト、ラサイト)』のFlash動画であろう。
ドラえもんの絵描き歌 「まるかいててー」
ド☆ミちゃんの絵かき歌ぁぁ
まるかいた
ドラわさび
宇宙刑事シャリバン
時空戦士スピルバン
企業刑事シャイダー

 「hatten」ネタや時事ネタ、空耳、出落ち。その作風はとにかくフリーダムである。今見ると単純な構成でインパクト勝負な動画であり、最近の凝った動画に見慣れてしまうといまいち面白さがわからないかもしれないが、この単純さが当時はよかったのだ。

 
 01年〜02年は日本におけるインターネットの転換期といっていいだろう。ナローバンドからブロードバンドへ。ブロードバンドの普及によって新たなサービス、新たなコンテンツが作られるようになった。その流れに乗ってFlash黄金時代が始まるのである。
 
資料:わかりやすい Hatten の話ミケネコ研究所
資料:What's ワサビGENのHP〜B級C級推奨ページ Gens ridiculous world〜
資料:ドラサイトの歴史氏RaRasaito
 

■3.ウェブアニメーションの可能性 〜森野あるじ と のすふぇらとぅ。そしてポエ山〜
 2000年2月13日『活動漫画館』というサイトが開設した。このサイトの管理人「のすふぇらとぅ」氏はGIFアニメを公開しているのだが、氏の名を一気に高めたのは「機動戦士のんちゃん」シリーズである。
機動戦士のんちゃん 1〜8話
 のすふぇらとぅ氏は『活動漫画館』の前にはイラストサイトを持っていただけあって画力が高い。絵一枚一枚よく描かれているが、なんといってもその動き。妥協なく「作りこんだ」感がビシビシと伝ってくる。のすふぇらとぅ氏は「ウェブアニメーション大百科」という本でこう述べている。

Q18.「これをやってるのは自分だけだろう」という手法やテクニックがあれば教えてください。
 
特に珍しい手法を使っているわけではないのですが、1秒の爆発シーンに1ヶ月もかけるバカはいないでしょうね。煙が膨れ上がるときのモクモク感やタイミングに異常に執着してしまいます。
ウェブアニメーション大百科

 おなじく2000年に名を上げたのが「森のあるじ」氏である。氏は2000年12月に「The Mother Mars 0」というFlashアニメを公開。01年に「つきのはしずく」、02年に「YUKINO」を公開した。
YUKINO完全版

 森のあるじ氏の動画の特徴は空を飛ぶシーンだろう。Flashアニメ・それも初期ということもあり、細部までまで徹底的に描き込まれているわけではない。だが、Flashアニメの利点を生かし、回転と拡大縮小、右に左に絵を動かすことで空を飛んでいる感を出している。このカメラワークの巧みさが森のあるじ氏の持ち味だ。氏は「機動戦士のんちゃん」シリーズに衝撃を受けたという。
 
 そして森のあるじ氏の作品に影響を受けたのが「ポエ山」氏である。ポエ山氏は有名なコピペである「吉野家コピペ」をゴルゴにしゃべらせた「ゴノレゴシリーズ」で有名になった。
吉野屋
 その後公開されたのが「quino」である。
quino

 1話と2話あわせて約20分に及ぶ大作。尺の長い作品を制作するには色々な技術・能力が必要だが、これを一人で制作したというのだから驚きである。

 「quino」はFLASHを使用してwebで配信することを前提として制作しました。FLASHであることを感じさせないクオリティと見ていて飽きない、エンターテイメントとして成立するストーリーづくりを目標にしました。現在の通信環境とアニメーション制作にかかる労力を考えるとFLASHによる作品発表は有力なんじゃないかと思います。
第14回CGアニメコンテスト 審査結果
 
 のすふぇらとぅ氏が「ウェブで公開するアニメーション」の見本を提示した。森のあるじ氏が「ウェブで公開するアニメーション」の中でも「Flashアニメーション」の見本を提示した。そしてポエ山氏が「Flashアニメーション」の中でも「ストーリ性のある大作」の見本を提示した。こうして「ウェブで公開するアニメーション」の可能性が広がっていったのである。


■4.話題はFlashに乗って
 1999年、あめぞうウイルスにより『あめぞう』が衰退へと向かう。この時、『あめぞう』の代替として力を付けていったのが『2ちゃんねる』であった。『2ちゃんねる』はユーザー数を着実に増やしていく。それは同時に転送量の増加、サーバ運営費の増加でもあった。
 
 2001年8月、『2ちゃんねる』は転送量を抑えるために掲示板が次々と閉鎖していった。いわゆる「8月危機」と呼ばれたこの騒動をまとめたFlash動画が「ある騒動の記録」である。
ある騒動の記録
 この動画を見ての通り、「8月危機」はUNIX板でread.cgiの改善案が提示され、改良read.cgiによって2ちゃんねるは閉鎖の危機を脱したと言われている。そしてこのときの重要人物の一人が「戀塚昭彦」氏であったと。
 
 同年11月、WinMXの不正使用による逮捕者がでた。この逮捕は『2ちゃんねる』でも話題となり、ダウンロード板に「MX残り250人土曜日に一斉検挙されるが」というスレッドが立った。このスレッドの80レス目に「今、警察が来た」と報告した者がいた。彼は部屋に鍵をかけ、立て篭もっていたが、親が警察に鍵を渡してしまう。そのときに彼が書き込んだ言葉が

202 名前:   投稿日: 01/11/30 07:38 ID:/jDnbtss
かぎのおとが
おやがかぎわたしや
もうだめぽ
である。
「もうだめぽ」言葉の生まれる瞬間
 「もうだめぽ」という、その間抜けな語感が大うけし、上記Flash動画が作られるなど、「もうだめぽ」はネットの流行語となった。
 
 同年12月、「ミニにタコ」で有名な田代まさしが風呂場覗きで逮捕され、さらには覚醒剤使用により再逮捕された。丁度そのころ、米国「TIME」紙の「Person of the year 2001」を決めるインターネット投票が行われていた。これに目を付けた2ちゃんねらーは「Person of the year 2001」の1位を田代にしてしまおうという、なんとも悪ふざけな運動を行った。いわゆる「田代祭り」である。連続投票スクリプト「田代砲」が開発され、2ちゃんねらーの目論見どおり「Masashi Tashiro」が一位になったが、投票は中止されニューヨーク市長のジュリアーニが「Person of the year 2001」となった。この祭りを伝えたFlash動画が「片翼の田代」だ。
片翼の田代
 
 今は騒動が起こると、「〜まとめ」というwiki形式のサイトが現れ、騒動を伝える。その役割をかつてはFlash動画が担っていた。騒動・祭りが起こるとすぐにFlash動画が作られた。そして、そのFlash動画へのリンクがニュースサイトから貼られ、ネットの隅々に話題が広まっていったのである。


■5.8頭身モナーの躍動
 多くのAAキャラクターを生んだ『2ちゃんねる』。AAキャラクターの代表的なものを上げるとすれば、まずあがってくるのは「モナー」と「ギコ猫」であろう。最近多く使われているのが「やる夫」「内藤ホライゾン」といったVIP板系のAAキャラクターだ。そして今ではVIP板系のAAキャラクター以外はあまり見かけなくなった。「逝ってよし」とか「オマエモナー」とか「おにぎりワッショイ」とか,もう言わないわけだ。
 
 「流石兄弟」「激しく忍者」「さいたま」「クックル」・・・。Flash黄金時代期の2001年頃から2006年頃までの間に多くのAAキャラクターがモナ板で作られた。AAキャラクターはデザインがシンプルであることからFlash動画で使いやすい。職人達の愛により、AAキャラクター達はFlash動画の中で縦横無尽に動き回った。その中でも特にインパクトが強く、職人に愛されたAAキャラクターが「8頭身モナー」である。
 
夢の中へ
天体観測
8頭身のモナーはキモい
八国志
【2ch】1さんに首ったけ
num8001mk2 1さん&8頭身
 
 「8頭身モナー」の芸風は「8頭身のモナーはキモイ」スレにて確立された。わざわざ糞スレを立てて「8頭身モナーはキモすぎます。超嫌いです。 」と書いた>>1に対し、AA職人達が次々と「>>1への愛を全身を使って表現する8頭身モナー」のAAを貼り付けた。この8頭身モナーと>>1さんのやりとりがうけて8頭身スレは大人気となった。
 
 「8頭身モナー」を使うFlash職人の中で、特に有名なのがwosa氏であろう。氏は2001年、「うる星やつら」のパロディである「うる★8つら」を制作。再現度の高さはもちろんだが、なんといっても8頭身の笑えるキモさが素晴らしい。
うる星8つら

アニパロを手がけるきっかけであり、FLASHを本格的にベクターベースで触れるきっかけになった作品。 拙いながらも自分の中のお気に入りの作品でした。   「人に作品を見せて面白がってもらう」ことの基本を教わった作品でもあります。
うる★8つら(公開停止)
 
 wosa氏はその後も8頭身なアニパロ作品を次々と制作していった。完成度が高いwosa氏の作品。その理由は、もちろん技術力の高さということになるが、他にも理由があるだろう。「8頭身モナー」に対する愛情はもちろんのこと、元ネタに対する愛情が完成度が高さにつながったのだろう。
キ8ンディキ8ンディ

うる★8つらから数えて11ヶ月ぶりの作品。
ベースになった作品は大好きだったので、愛と覚悟を込めて作ったのが記憶に新しいです。
(´ー`)
Ca8ndy Ca8ndy(公開停止)
ドラゴソボール8

オフラインイベント『FLASH★BOMB』提出用に作った作品です。
作りこみが甘い部分を直したかったのですが、結局そのままでした。
 
wOzBoxコンテンツ中、随一の人気作品でしたが、それは原作先生のチカラである事は言うまでも有りません。
ベースになった作品は大好きだったので、愛と覚悟を込めて作りました。
ドラゴソボール8(公開停止)
風の谷の城8ピュタ
8く斗の拳

 AAキャラクターはデザインがシンプルであることから描きやすいしFlash動画で使いやすい。モナ板でキャラクターが作られ、FLA板が動画を制作する。職人達の愛により、AAキャラクターは大きく育っていった。


■6:楽しい○○
 Q「『あたかも』を使って短文を作りなさい」
 A「冷蔵庫に牛乳があたかもしれない」」
 先生が出した問題に素直に答えず、ひねくれたことを言う奴はクラスに必ず一人ぐらいいる?ものだが、 楽しい○○シリーズは主にそのような「先生とひねくれた生徒の掛け合い」である。 起源がどこにあって、どういう風に広がっていったのかはわからないが、2chAAが出てくるFlashのなかでは原始的な部類であり、素朴。 数多く作られている
楽しい国語
楽しい算数
楽しい算数2
楽しい英語
楽しい再翻訳集
【懐かしいFlash】楽しい教習所


■7.さ い た ま
 02年、急におとずれた「さいたま」ブーム。この「さいたま」、あれだけブームになったにも関わらず色々と謎に包まれている。まるへそ太郎氏のAA大辞典にはこう書かれている。

さいたま【さいたま】
自民党のシンボル・マークhttp://www.jimin.jp/jimin/jimin/t_rogo.html
から作られた「自民党モナー」を改造したAA。
なぜ「さいたま」と叫んでいるのかは不明。
 
「さいたま」のルーツは、2002年3月頃、「最萌えトーナメント」にて優勝したキャラが
意味もなく「さいたま!」と叫んでいたものであるとの説もあるが、定かではない。
現在確認されている最古の「さいたま」は、【TBS】フードバトルも放送中止に【食いだおれ】という、
さいたまとは縁もゆかりもないスレの111レス目であるようだ。
http://maruheso.at.infoseek.co.jp/aadic/sa.html#saitama
 上記の通り、「自民党モナー」が何故さいたまと叫んでいるのか、「さいたま」のルーツ。共に不明である。しかしルーツなんてどうでもよい。ひらがなで書く「さいたま」はなんだかアホっぽい。「さいたま〜」と叫んでみよう。おやっ、なんだか楽しい。これでよい。 「さいたま」はAAが作られ、「音楽に乗ってさいたまさいたまと言ってるだけの音声」が作られ、そしてFlash動画が作られた。
なつかし2chフラッシュ「さいたま」
さいたましようよ!
さいたまさいたまさいたまさいたま
さいたマリオ
 「さいたま」の元音声が「物凄い勢いでさいたまと叫ぶ」ものなので、それに引きずられる形でFlashはスピード感のあるものが多い。このスピード感と「ただ、さいたまさいたまと言ってるだけ」という意味不明な感じのコラボがたまらなくクセになる。
 
 ただし、さいたまFlashは数多く作られたため、中には次の動画のような、「マターリ味わう」さいたま動画もある。特に「gorua」氏が制作した「さいたまさいたま」が有名だろう。
さいたまさいたま
 
 さて、さいたまFlashは多くの職人によって制作されたが、その中でも「おけぐわ」氏の制作したFlashはクオリティが高い。おけぐわ氏のさいたまFlashは替え歌なのだがこれが実に上手い。
政令指定都市さいたま
さいたま天国
さいたまのおいしゃさん
埼玉県最萌トーナメント 決勝Flash
プロジェクトさいたま
 
 「さいたま」はオフ会が開かれるほど大人気となった。なぜ「さいたま」はこれほどまでにブームとなったのだろうか。「ムネオハウス」「日本ブレイク工業社歌」「巫女みこナース・愛のテーマ」「Loituma」「caramelldansen」、ネットでブームとなった音楽は幾つもあるが、「さいたま」は異端だ。なにせ、さいたまブームの火付け役となった音楽の歌詞は「さいたまという単語しか使っていない」単純なものである。AAも「自民党モナー」の改変で特に斬新だったわけではない。でも「さいたま」はブームとなった。
 ・
 ・
 ・
 そうか、理由なんて考えても無意味なんだ。「さいたま〜」と叫んだらなんだか愉快だ。それが全てなんだ。それでいいんだ。
 
 
 「さいたま〜」


■8.パロディFlash
 アニメのオープニングを2chAAキャラクターに置き換えたパロディFlashの制作は、元の映像をどこまで再現するのかにもよるが、非常に労力がかかる。 モーショントゥイーンでは不可能な動きは、元の映像と同じようにひとコマひとコマ作画することが必要となるためである。
 先の「8頭身モナーの躍動」にあったwosa氏が制作したパロディ作品のほかにも下記のような作品がある。

 「魔法陣グルグル」オープニングのパロディ「魔法陣ゴルァゴルァ-晴れてハレルヤ-」は宇田てとら氏の制作。 「こんなロックマンはオワタ」「チルノのパーフェクトさんすう教室」を制作した人である。
魔法陣ゴルァゴルァ-晴れてハレルヤ-

 「あずまんが大王」オープニングのパロディである「2ちゃんねる大王」は512kb氏が制作した。 氏の一作目であり、出世作。512kb氏作品の特徴である、膨大な作画枚数による滑らかな動きは、根気はもちろんのことデッサン力がないと不可能。
2ちゃんねる大王

 「機動戦士 Zガンダム」「機動戦士 ZZガンダム」のオープニングを朝鮮(というよりハングル板)ネタで作ったのが「機動戦士 Zハンダム」「機動戦士 ZZハンダム」。 先の2作と比べると絵は荒い。とはいっても変形シーンなどの見せ場を若干コマが少ないがオリジナルとほぼ同じようにアニメーションしているので相当根気のいる制作作業であったことは間違いないだろう。
機動戦士 Zハンダム
機動戦士 ZZハンダム

 次のは「サザエさん」のエンディングであるが、これはどのように説明したらいいのだろうか。まあ見てほしい。当時から時代の先を行く作品と言われ、いまだに時代が追いついていないと言われる作品である。
悪魔のサザエさん

 このようにアニメのパロディは幾つか作られているのだが、次の作品はめずらしい実写のPVを2chAAキャラに置き換えたものである。元ネタはアメリカのポップパンクバンドアメリカのバンド「Allister」の「Somewhere On Fullerton」。
ALLISTER



■9.葉鍵板のFlash職人
 Flash黄金時代当時のFlash職人はFLASH・動画板住人が多いのは言うまでもないが、他の板にもFlash職人はいた。 その中でも特に実力があったのが、Leaf,key板の住人の哭蔵氏。 哭蔵氏は「2ch全AA人気トーナメント」において「超先生」「久弥」「ぶっちゃけ>>1さん」といった葉鍵系AAの支援Flashを制作。 哭蔵氏制作Flashの特徴はテキストが音と同期をとりながら踊るように動くこと。この動きが見ている人に爽快感を与えるのである。
お〜い、誰か久弥の行方を知らんか?
超先生保存委員会

 哭蔵氏制作Flashで一番有名なのは、「誰ソ彼レ」であろう。 このFlashは100円セールで売られていたことで有名なLeafの「誰彼」(いわゆる誰彼百円)が元ネタである。 「誰彼はクソゲーだと言われているが、このFlashを見ると買いたくなってくる」と言わしめた。
誰ソ彼レ
Negative Kanon
月 -Metal-
海鮮家族
カゲ、フマズ。
Steel demo movie

 葉鍵系Flash職人としてもう一人忘れてはならないのがVON NANASHI氏。 正直VON NANASHI氏は今やほとんど忘れ去られた存在になってしまっているのだが、実力があるのはVON NANASHI氏が制作した「USOCLANNAD-PV」をみればわかるだろう。 「CLANNAD」は01年に制作が発表され、02年発売予定となっていたのだが、その後03年発売予定に変更となり、04年にやっと発売された。 まだ発売されていない03年に数少ない素材を使って本家より先に作ってしまったPVが「USOCLANNAD-PV」である。
USOCLANNAD-PV

 「三戦の野望 2ch録(長森誤爆スレFLASH)」はタイトルから予想つくように、「葉鍵キャラ版信長の野望」。
三戦の野望 2ch録 風雲!長森城 その1

1月末、2chの三国志・戦国板(三戦板)に誤って立てられたスレ、
「やはりあなたも長森瑞佳が大好きですか!#8」(通称、長森誤爆スレ)。
そんな葉鍵ネタのスレッドがすべての始まり。


勿論、板違いゆえに削除依頼が速攻で出されるも、スレは異例の盛り上がりを見せる。
「長森姓の大名はいるのか?」「長森城という城は、あったらしい」と展開しつつ、
やがて「ONEとはどんなゲームなの?」との問いに対して突然貼られたAA、
「ONEとはこんなゲームです」の「ドラえもんAA」を契機として、
急速に、だが確実に住人のテンションは高まっていった。

その後、長森家臣団の結成、ステータスの検討が始まり、
オリジナルのSSが完成したところで1000レス消化。
有終の美を迎えつつ、全ては終わったはずだった……。

しかし、その後まもなく始まった「全板人気トーナメント」。
そこで三戦板の支援FLASHとして創られたのが、この第一弾、
「風雲!長森城」だったというわけ。
ホンの過去ログ/0208BAD_TRIP

三戦の野望 2ch録 風雲!長森城 その2
三戦の野望 2ch録 葉鍵の興亡

 「痕パクリ騒動」「552文書」「ONE主要スタッフのビジュアルアーツ移籍(そして残されたYET11氏)」「行方のわからない久弥氏」「発売されないCLANNAD」「超先生」、 当時の葉鍵にはネタとして面白いものが沢山あり、そのネタを栄養にしてLeaf,key板は成長していった。 特に「痕パクリ騒動」の原因を作ったLeafの竹林氏は、Leaf,key板誕生の経緯から当該板の生みの親といえる存在であり、 竹林氏をAAキャラクター化した超先生はLeaf,key板で憎まれ、馬鹿にされ、愛され、数々のネタが作られた。
 超先生ネタにやりすぎがあったことは事実である。 しかし、氏が死んだときにLeaf,key板が大きな悲しみに包まれたこともまた事実である。 悲しんだからといってLeaf,key板住人の氏に対する行いが許されるわけではないのはわかっているが・・・

「さんざんネタにしてごめんなさい。でも、僕たちはあなたのことが大好きでした。」
超先生とわたくし



■10.まさにFlashアニメ たけはらみのる
 2002年3月18日、2chFLA板に「職人用新作発表のスレッド」が立てられた。立てられたのだが、肝心の新作発表がないまま11日が過ぎた。
 そして12日後、「やっとできた」とスレの>>9に書き込まれたURL。そこにあったFlash動画が
しぃのうた」である。

  9 名前: 名無しさん ◆3vKBshqw 投稿日: 02/03/30 19:18 ID:FjlINHhS
やっとできたーヨ
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Lynx/9043/c-song.htm
 
10 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/03/30 19:25 ID:BCRqspYG
>9
カワイ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
 
11 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/03/30 19:30 ID:MOtTVMcH
>9
しぃ萌ぇ〜
 
12 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/03/30 20:00 ID:0iVYjStu
>>9
キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━(  ゚)━━(   )━━(゚  )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!
 
やっぱ絵描ける職人さんはスゴ(・∀・)イイ!!
 
13 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/03/30 20:04 ID:/DxHL62E
>>9
素晴らしい丁寧な造りですね。
しぃの表情の動きや、顔の動きにあわせて目鼻が動くあたりがとても自然でなめらかなのですが、あれは手作業であわせているのでしょうか?
それとも、なにかテクニックが?
是非、ご教授を願いたいものです。
 
14 名前: 出張中 ◆mona2s2g 投稿日: 02/03/30 20:24 ID:???
すごー(・∀・)イイ!
タマラン
 
15 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/03/30 20:33 ID:GufVYPlW
>>9
いやはや、いい仕事です!
1さん、上々の滑り出しでよかったですな。
 
あとはこの先他の職人さんもここで告知してくれるかですが…
 
16 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/03/30 20:42 ID:???
何の曲?
 
17 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/03/30 20:44 ID:HaGgd7Is
>>9
あなたは何者?すごいじゃねーか!
感動age
 
18 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/03/30 20:57 ID:???
>>9
天才。間違いない。
 
19 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/03/30 21:02 ID:FJJinoEm
>>9
いい!
 
さっそく、ブラウザのキャッシュからデスクトップに移動させました!
 
20 名前: ナナシアター.swf 投稿日: 02/03/30 21:02 ID:GufVYPlW
>>9
名作誕生の瞬間
http://pc.2ch.net/swf/kako/1016/10163/1016389887.html
しぃのうた
 しぃの失恋を四季の移り変わりと結びつけて描いたこの作品。しぃの表情、仕草が素晴しい。使っている歌は「Wind's Nocturne」といって、「LUNAR〜Silver Star Story〜」英語版の挿入歌である。この切ない歌と映像が見事にシンクロしている。(歌詞の日本語訳
 
 この制作者である「たけはらみのる」氏は2chゾイド板住民らしく、アニメ「ゾイド -ZOIDS-」の八頭身パロディも制作している。
ゾ1ド
 
 たけはらみのる氏は名作Flash動画を沢山作ったのだが、一番有名なのはなんと言っても「なつみSTEP!」であろう。駅で列車を待つなつみ。彼女の行き先は?
名作FLASH-なつみSTEP!
 この「なつみSTEP!」。一見ほのぼのな世界感であるが、「実は裏がある」ということで話題となった。確かに最後のシーンでは太陽が何故か黒く、不気味だ。ニコニコ動画に上がっているものではコメントでネタばれしてしまっているが、解説しているサイトがあるので参考に。(『なつみSTEP!』紹介ページのようなもの
なつみSTEP! (おまけFLASH)全部見えないver.

 
 紅白FLASH合戦で公開された「ひろみの絵日記-HIROMI no enikki-」においてもダークな部分があり、ほのぼのの中に恐怖を感じる部分があることは氏の特徴と言えるのかもしれない。ただしそういった部分のない、素直な作品もある。
 
魔法使い!?まなみ
魔女と森の精霊
 
 たけはらみのる氏のFlash動画はモーショントゥイーンを用いた「まさにFlashアニメ」。多関節で細かい仕草まで制御された動画。その表現力は圧倒的。2004年には「こしあん祭り STEP by STEP」が開催されるなど、たけはらみのる氏はFlashアニメの大御所として名を轟かせたのである。


■11.レトロフューチャー 弥栄堂
 『弥栄堂』塚原氏制作のFlash動画は世界感を楽しむ動画である。 蒸気機関、油の匂い、セピア色、高度成長前の昭和を感じさせる世界に裝脚戰車、羽ばたき式飛行機などのレトロフューチャーな乗り物が登場する。
裝脚戰車の憂鬱
通勤大戦争

 「オーニソプター」は羽ばたき式飛行機が街を通り過ぎていくだけの動画である。しかしそれでも十分楽しい。それは弥栄堂の世界に魅力があるからに他ならない。
オーニソプター

 多摩工科大学(塚原氏の出身大学がモデル)に通う染井由乃。授業中暖かい春の日差しを受けた彼女は。。。
春陽とわたし

 「ウシガエル」は第3回紅白FLASH合戦にてオオトリを務め、さらには「第三回インディーズアニメフェスタ」と「BroadstarAWARD2005」でグランプリを獲得。塚原氏の知名度を一気にあげた作品である。 戦車などしか出てこないマニアックなバトルものを作ることが多かったが、今回は一般ウケを狙って動物キャラクターを登場させたとのこと。
ウシガエル

 どこか懐かしく、少し不思議な世界、それが『弥栄堂』塚原氏制作Flash動画の世界である。



■12:num1000リミックス
 03年、スキマ産業氏は「num1000リミックス企画」を行うに辺り、num1000のソースを公開した。 これによってnum1000のリミックス作品が数多く生まれることとなった。

 512kb氏が制作した「num1000 512kb cache mix」はリミックス作品の中でももっとも有名なものと言っていいだろう。 音楽はオリジナルと同じparty4uを使っているが絵は自作。都会的で洗練されたクールなデザイン。 キャラクターのアニメーションはデッサン力がないと描けない。画力派FLASH作家である512kb氏の特徴が現れた作品である。
num1000 512kb cache mix

 「num1000gdr」はnum1000リミックス企画でオオトリに選ばれた作品である。制作したのはLeaf,key板のFlash職人、哭蔵氏。 この作品は先に挙げた512kb氏とは対極をなすリミックスである。 すなわち、512kb氏が絵は自作、音楽はオリジナルと同じものを使って制作したのに対し、 哭蔵氏は「num1000の映像ソースのみ」を使い、音楽は変えて制作した。 「誰ソ彼レ」「海鮮家族」を見ればわかるように、絵は基本自作せず、元々存在する絵のみを使い、それを音楽にあわせて流れるように動かすことで、ダイナミックと爽快感を出すことが得意な哭蔵氏らしいリミックスの仕方と言えるだろう。
num1000gdr ―num1000remix―

 「NUM1000 2channel Night Mix」はスキマ産業氏が2003年3月2日に行われた2ちゃんねるナイト用にカスタマイズしたもの。
NUM1000 2channel Night Mix

 ヘッポコムービーズも得意のアニメーションで走る。
1000GET!

 num1000でもさいたま〜
【懐かしFLASH】 1000 さいたま

 「num1000 F-mix」「HEAVEN -num1000 remix-」はともにnum1000リミックスのなかでも「疾走感」に定評がある。
num1000 F-mix
HEAVEN -num1000 remix-

NUM1000 紅白フラッシュ合戦2002

 静かなる中条氏が制作し、紅白Flash合戦2003で公開した「Infinity Dash!!」は、数あるnum1000リミックスをひとつにまとめた集大成的な作品である。
Infinity Dash!! - num1000 Remixs' Remix
 「Infinity Dash!!」は当時の熱気を今に伝える作品。そして今見ると寂しさを感じる。終わりはあったのだ。


■13.空耳系Flash
 空耳系Flashとは「誰が言ったか知らないが、言われてみると確かに聞こえる」アレのFlashである。

 一つ目は「To Heart」のアニメ版オープニング「Feeling Heart」の韓国語バージョンの空耳で、 「斜め2ミリ〜」という単語を聞けばすぐに「ああ、あれか」と思い浮かぶ人が多いであろう。 このFlashは2chAAを使った空耳FLASHのなかでも古典的であるため、 後にでてくる「のまねこFlash」と比べて技術的には特に見るべきものが無いものの、 一度聞くと頭にこびりついてしまうような空耳で記録より記憶に残るFlashの代表ともいえる。 最後のおにぎりの台詞もよい。 制作者は「夢の中へ」の人。
世迷いおにぎりHeart

 「トゥートゥートゥマシェリ」はAA職人の技術による、動きと勢いのあるAAが凄い。
トゥートゥートゥマシェリ
 これ以外にも、作る人によって色々な空耳バージョンがあった。

 03年に日本ブレイク工業社歌が流行り、AA版Flashが作られたが、社歌を逆再生すると空耳になることが発見され、作られたFlashもあった。
日本ブレイク工業社歌 逆再生ver

 「もすかう」は黄金時代の終わり頃に制作されたFlash。
もすかう

 そして「恋のマイヤヒ」である。 ルーマニアの音楽グループ「O-Zone」のヒット曲である恋のマイヤヒの空耳Flashを制作したのは『電影駄目虫超』のわた氏。
恋のマイヤヒ
 DVD版はオリジナルと微妙に異なる。
 「恋のマイアヒ」の歌は04年末に日本でも有名になった。その理由として「SMAP×SMAP」で使われたこともあるが、 わた氏が制作したFlashの影響もかなりあるだろう。それは「恋のマイアヒ日本販売版」にわた氏制作のFlashが使われたことからも明らかである。

 恋のマイヤヒFlashはわた氏だけが制作したわけではない。後発だが、わた氏と同じように高い評価をうけたのが、 『碇家。』(いかりのいえ)の「碇◆ikaRi4SJUM」氏制作のものである。
恋のマイヤヒ
 恋のマイヤヒはわた氏の作品と碇氏の作品の2つによって有名になった。ゆえにのまネコ騒動では、碇氏も巻き込まれることになる。

 恋のマイヤヒFlashが注目されたことでavexからわた氏に「恋のマイアヒ日本版発売にあたり、Flashを使わせてほしい」と話があった。 商業用の音楽を著作権者の許可なく勝手に使う「黒Flash」が、その完成度の高さにより認められ、オリジナルの宣伝に利用される。 画期的なことであり、FLA板のなかでも肩身の狭い「黒Flash」に光を刺すものであったはずなのだが。。。
 avexは「恋のマイアヒ日本版」にわた氏のFlashを収録したのと同時に、 このFlashに出てくるモナーを微妙に改変したキャラクターに「のまネコ」という名前をつけた。そして「(c)のまネコ製作委員会」というコピーライトが書かれたのまネコグッズを売り出した。これがよくなかった。安易だった。

      「avexとわたはモナーを私物化しようとしている」

 そう思った人は少なくなかった。avexとわた氏だけではなくFLA板までも悪者とされ、板が荒らされてしまう。この「のまネコ騒動」がFLA板衰退の引き金になってしまった。

結果として本作はavexの目にとまり、2005年に日本盤CDに特典映像として収録される快挙を果たした。 しかしCD収録に合わせて、モナーを「のまネコ」などの別名キャラクターに変更して商標登録するのを問題視しする声が挙がり、 大きな騒動になったのは記憶に新しい。ただ、楽曲を無断利用した作品に対し、著作権侵害としてバッサリ斬り捨てるのではなく、 積極的にプロモーションとして取り入れる姿勢は先進的だったし、理想的な前例だったと思う。 これを騒ぎ立ててしまったことは(Flash関係者でそこまで騒いでいた人はいなかったように思うが)、 果たしてウェブの未来にプラスだったのか、それとも・・・・・・。
ウェブアニメーション大百科


■14:紅白FLASH合戦&flash★bomb
 02年9月、スキマ産業氏が「*50レス目のネタでフラッシュ作れ Part3」スレ」にてアップロードしたnum1000により、スレは盛り上がった。 その結果、スレでは「*50スレのCMを作ってみないか?」という話になり、さらに、「紅白に分かれて対抗戦にすると面白い」という意見がでた。 そこに『きれいな核兵器』のまろやかさ氏が「大晦日に『紅白FLASH合戦』をやろう」と言った。 こうしてFLA板の一大イベント「紅白FLASH合戦」が始まった。さらにはオフラインイベントとして「flash★bomb」も開催される。

 ニコニコ動画に上がっているのは、作品のごく一部であるが、どれも力作である。

 スキマ産業氏はFlash★BOMBのオープニングを努めた。
Flash★BOMB OP
Flash★BOMB04 OP

 「ワスレナグサ」は『ねずみのろうか』の神倉みゆ氏制作の「古きよき懐かしき時代を振り返る哀愁系」Flash。 ファ巫女さんが出すゲーム画面は神倉氏の脳内に保管されていた記憶。そしてプレイした人ならば誰にでもある経験。
 「今年さよならしたモノへ。ツートーンカラーの記憶を。」
ワスレナグサ
 この作品は第2回紅白FLASH合戦の12日31日4組目であるが、 対戦相手は同じ回顧系の「Infinity Dash!!」であり、 対戦の組み方の巧みさがFlash50氏のすごいところだ。

「ワスレナグサ」タイトルについて
タイトルは色々と用意していました。「無駄じゃなかったファミコンの歴史」が事実上本当のタイトルですが、無駄にゲームの歴史のように「歴史」として語っていないので今回は言葉になりました。ツートーンカラーの記憶、というタイトルも若干弱く感じたり。
そこで今回はからすそさんにお借りした「WASURENAGUSA」というタイトルをそのまま使用させて頂きました。
最初にこの楽曲を聴いたとき、ファミコンの音と同調した珍しいジャンルの楽曲、と感じ幾度も聴き返して聴き返して。お借りいたしました。
この楽曲のコメントに「わすれないでね」とあったので、お借りする際に「ファミコンの事をテーマにした楽曲てな感じでしょうか」と聞けばそんな感じ、とのお答えが帰ってきたので、本当にお借りできて良かったと思っています。
日記-100-(MUZIE+独り言日記)


 「アニメ2ちゃんねる」「はしれショボねこ」は『ヘッポコムービーズ』のAKIRA氏。AKIRA氏は「スーパー流石ブラザーズ1」「」「」「逆転流石」「機動戦士パソコム」など初期は流石兄弟ネタが中心。 妹者に定評のあるFlash作家であった。
アニメ2ちゃんねる
はしれ!!ショボねこ

 「混乱と怒涛の2ちゃんねる史」は『すなふえ谷』のすなふえ氏。すなふえ氏は音楽と同期をとりながら短い間に次々とネタを披露していく芸風。 この芸風は「高速紙芝居」と呼ばれた。
混乱と怒涛の2ちゃんねる2003年史
混乱と怒涛の2ちゃんねる2004年史

 「S2F」「ハクシャクノテンシ」「無重力少女SORA-PV-」は『N-GRAVITY』のnae氏。 「S2F」の躍動感あふれる動きはニコニコ動画に上がっているものだとコマ落ちしてしまっているのでオリジナルを見たほうがよい。
S2F
無重力少女SORA
ハクシャクノテンシ Voice版

 『HACHIMIRI FILM』のハチミリ氏といえば『1さんに首ったけ』と、 Flash黄金時代のAA系Flash代表作ともいえる「Savior Cat- 救世主猫 -」。 画、構成、カメラワーク、アニメーション、どれも高レベルであり、それらが破綻せずに見事に混ざって一つの世界を作りあげている。
Savior Cat- 救世主猫 -

 『miyasuke.net』のみ〜や氏の「Nightmare City.」は第3回紅白FLASH合戦にてMVPをとった作品である。 内容からして「Savior Cat- 救世主猫 -」と比較される運命にあるが、「Savior Cat- 救世主猫 -」のほうが先発(flash★bomb'04)である。
Nightmare City.
 本作は後に「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN」との共通点を多数指摘されることになる。 パクリと考えるか、参考にした程度と考えるかは、人によって変わってくるのだが、 後に数々の賞を受けた「ウシガエル」ではなく、本作が第3回紅白FLASH合戦MVPになってしまったことは「紅白Flash合戦の限界を示してしまった」ということにはなるだろう。
 「Nightmare City Catasturophe」は続編。


 紅白FLASH合戦&flash★bombはともに3回で終了してしまう。 紅白FLASH合戦&flash★bomb運営側と一部作家達は功をあせったのか、Flashイベントの商業化を目指すため紅白FLASH合戦&flash★bombを廃止。代わりにslashupというイベントを立ち上げた。 しかし、これはFLA板住民の総意というわけではなかった。この動きに対抗するようにFLA板住民の手で「紅白闇鍋祭」などの独自の年末イベントが立ち上がり、閲覧者が分散された。このことにより、05年末の「slashup 01 冬の陣」は紅白以上の盛り上がりを見せることはなかった。 slashupは回を重ねるごとに盛り下がっていき、最終的には行われなくなる。

 紅白Flash合戦が回を重ねるごとに成長していったのはFlash50氏をはじめとした運営側の向上心によるものであったことは間違いない。 運営側の功績は大きい。その向上心が「商業化」という道に進ませた。そして失敗した。それは仕方の無いことだと思う。仕方の無いことだとは思うが・・・・・・


 07年末「紅白FLASH合戦」の名が復活した。復活させたのはslashupの関係者ではなく、「紅白闇鍋祭」の関係者。復活した紅白FLASH合戦は昔と比べて規模が小さいものの、今も続けられている。


さよなら紅白


2011.03.21公開
2011.02.12WebsiteMAP版作成開始
2008.10.26公開停止
2008.08.02公開